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旅の伴にした本(8)ー利用者は人のみにあらず

内容のことを考えると、ものすごく読みやすいと思います。
専門的なことも書いてありますが、それも含めてで。

和田洋 著「こんなものまで運んだ!日本の鉄道」
高度経済成長期や安定成長期にかかる頃までは盛んだった、
鉄道による物流のあれこれを興味深く紹介しています。

昭和50年代までは郵便・荷物に始まり家畜や鮮魚、現金まで鉄道で運んでいた。それ以前は大半の鉄道会社で小荷物や貨物を取り扱っていた。そのルーツを鉄道創業期、つまり明治初期のところからひもとき、自動車交通が未熟だった頃から如何にして多種多様な「もの」を運ぶのかに力を注いできた様子が見事に活写されています。

著者ご自身とは、鉄道友の会主催による授賞式(参照)でお目にかかったことがあるのですが、その際に温かいまなざしでこちらの話に耳を傾けてくださったことが今でも深く印象づけられています。

たまたま交通新聞社新書が続く“旅伴本”ですが、それだけ読みたくなった本が続けて出たというだけのことで、当方もこのシリーズを数冊連続で読むことになったのは今回が初めてでした。

手持ちがこれで尽きたので、“旅伴本”としての紹介は一区切りとなりますが、また機を見てご紹介できればと思います。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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