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わがまちご当地入場券回顧録-6

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前回に続き、宗谷本線を北上します。
名寄から北は山林や原野が代わる代わる見え隠れする区間。
北へ進むに従って北の大地を実感する風景が楽しめます。
次第に日本海側で見ることができる利尻富士の雄姿は、
まさに素晴らしいの一言に尽きます。
それでは各駅の概要をまとめておきます。

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【美深駅】<W54>
中川郡美深町(人口約4,600人)の駅。1911年開業。宗谷本線の駅。
オホーツク海沿岸の枝幸を目指すべく、
仁宇布まで美幸線が延びていたが、1985年に廃線となった。
市名の由来は「ピウカ」、 石の多い場所の意味を持つアイヌ語から。
農業の面では米の産地としての北限となる。
水産ではチョウザメが特産となっている。
名寄<A21>から特急列車で19分、普通列車で約30分。

★ご当地入場券の発売場所……きっぷうりばで取扱。
☆購入日、交通手段……9/20。旭川空港からレンタカー利用。
 この時の最北端到達駅。

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【音威子府駅】<W61>
中川郡音威子府村(人口約800人)の駅。1912年開業。宗谷本線の駅。
歴史的にはオホーツク海沿岸を経由するルートが先に北進し、
現在の宗谷本線が完成してから天北線となり、1989年に廃線となった。
村名の由来は「オトイネㇷ゚」、
川口のにごっている川という意味を持つアイヌ語から。
農業と林業が主な産業で、ソバ栽培の北限となる。
この地域のそばは殻付きのまま製粉したそば粉を用いたもので、
黒い色合いのそばであることが特徴となっている。
人口が少ないながらも移住者を積極的に受け入れており、
農業や林業の企業支援なども行われている。
美深<W54>からは特急列車で約25分、普通列車で40分ほど。

★ご当地入場券の発売場所……みどりの窓口で取扱。
 上記以外にセイコーマート音威子府店でも取扱がある。
音威子府駅から南東へ国道40・275号線を進む。音威子府駅からは徒歩15分。
☆購入日、交通手段……4/9。北海道フリーパス利用。
 ダイヤの関係で一旦通過して名寄から戻ってきた。

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【天塩中川駅】<W64>
中川郡中川町(人口約1,700人)の駅。1922年開業。宗谷本線の駅。
町名は郡名がそのまま採用されている。
古くから化石が多く発掘される地域で、時々話題に上がる。
酪農と林業が主な産業で、森林の大半は国有林である。

★ご当地入場券の発売場所……駅前の西條Qマート中川店で取扱。
☆購入日、交通手段……11/5。稚内駅前からレンタカー利用。

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【安牛駅】<W69>
天塩郡幌延町(人口約2,400人)の駅。1925年開業。宗谷本線の駅。
日本海沿岸を走る羽幌線が幌延駅<W72>から接続していたが、
1987年、JR移管直前に廃線となった。
町名の由来は「ポロヌタプ」、
大きい・野の出っ張りの意味を持つアイヌ語から。
町域を北緯45度線が横断する。湿地帯を形成するサロベツ原野と
山岳・丘陵地の森林で町域の大半を占める。
酪農が中心であるが、最近はトナカイの飼育でも注目されている。
町内には8つの駅があるが、ほとんどが秘境駅レベルであることを
町のwebページで余すところなくアピールしている。
天塩中川<W64>から安牛駅へは普通列車で約35分。
取扱駅の幌延<W72>からは15分弱。
ただし停車列車は上下合わせて7本のみ。
取扱駅間を走る特急列車は天塩中川―幌延間を32分で結ぶ。
こちらは1日3往復。

★ご当地入場券の発売場所……幌延駅<W72>のみどりの窓口で取扱。
 上記以外にセイコーマートほろのべ店でも取扱がある。
幌延駅の南側に店舗があるが、市街を迂回して
線路を越えた先にあるため、距離がある。徒歩10分ちょっと。
☆購入日、交通手段……11/5。稚内駅前からレンタカー利用。

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【豊富駅】<W74>
豊富町(人口4,000人)の駅。1926年開業。宗谷本線の駅。
町名の由来は「イペコロペッ」、
食物(魚)を持つ川の意味を持つアイヌ語の意訳から。
酪農と林業が中心だが、古くは石油や天然ガスの採掘も行っていた。
国内最北端となる豊富温泉を擁しており、観光客も多く訪れる。
温泉は油分を少し含み、独特のぬめり感がある。
幌延<W72>からは特急列車で14分。普通列車で20分弱。
並行して羽幌方面へ向かう路線バスも走る。

★ご当地入場券の発売場所……駅隣接の豊富町観光情報センターで取扱。
☆購入日、交通手段……11/5。稚内駅前からレンタカー利用。
 ここが101駅目、ひとまず全駅クリアとなった。

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【稚内駅】<W80>
稚内市(人口約3.6万人)の駅。1926年開業。宗谷本線の駅。
廃線となった天北線が先に宗谷本線として建設され、
稚内へはこちらが早く、1922年に到達している。
市名の由来は「ヤムワッカナイ」、
冷たい水の沢という意味を持つアイヌ語から。
日本最北端の都市であり、宗谷岬のそばにある弁天島が
北方領土(択捉島)を別にすると最北端の領土となる。
樺太とは約43km離れている。
産業は漁業と酪農、畜産が中心。市内の消費電力の9割を
再生可能エネルギー(風力・太陽光、バイオマスなど)で
まかなうことができる。
豊富<W74>からは特急列車で約40分。普通列車だと50分ちょっとの距離。

★ご当地入場券の発売場所……みどりの窓口で取扱。
 上記以外にセイコーマート稚内駅前店でも取扱がある。
 駅舎に併設、宗谷バス1番のりばの前。
☆購入日、交通手段……4/9。夜行バスと北海道フリーパス利用。
 キハ183系入場券も合わせて入手。

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