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教えを請う場面や相手は人による

最近、興味深い話題に触れまして。

個人や少人数でスポーツとか趣味に興じていると、端(はた)から凝視していたり、口をはさんできたり、ダメ出しをしてきて的外れなアドバイスとやらを垂れてくる向きがオンオフ問わずいるという、そんな話題です。

はあ、まあ経験があって、それなりの実績があって、仲間になりそうなところに関わりたいとか役に立ちたいとか、それはそれですんばらしい心持ちでいらっしゃる。
こういうもんだと垂範してくださるのもそれはそれは結構なことで。

ところがね。

こちらは何かしら、教えを請うような素振りとかお目にかけましたっけ?
こちらはこちらで、それなりに満足して楽しんでいるのですが、何かご迷惑なことでもおありでしょうか?

土俵やリング、盤面や展示場などというひとつの場所とて、いろいろなレベルや集団、目的があるわけじゃないですか。
時間つぶしかたがた、いっちょやってやるかと縄跳び2、3本で輪っかを作って相撲に興じるグループもいれば、しっかり身体を作って大会で優勝するべく、道場に通う前のトレーニングに勤しむグループもいるでしょう。
町内会の仲間うちで、定期的に和気藹々とお茶でもしながらスナップ写真を見せ合う定例会もあれば、有名なギャラリーでこだわりの作品を額装したものを持ち寄って展示して批評し合う品評会もあるでしょう。

そこにしたり顔で、県大会で6位入賞したことがあるとか、この道ン十年一筋でやってきているとか言われても、

ウチら、あなたのこと存じませんけど。


その勲章や肩書き、われわれのグループに何の関係もないですやん。気に食わないなら放っていてくれたらよろし。別に迷惑かけてませんでしょ。

楽しんでいる人が気持ちよく楽しんでいる。それでいいじゃないですか。
そこに外野が割って入って眉をひそめられるようでは、勲章も肩書きも形無し。
教えを請いたい場面があれば、しかるべき方と接点をお持ちのはず。そこに割って入る余地はその人達の輪の中には、僅かな隙間もありません。

その意味で一流の人というのはさすがなもので、それぞれのグループや集まりの身の程をいい位置や距離感で見てくださっている印象があります。いいものはいい。そうでなくても、それにあれやこれや面と向かって言わない。ましてや陰でくさしたりもしない。求められたら、相手に応じてふさわしい対応ができる。優しいフォローをすることもできるし、あえて厳しいコメントを出すこともある。そういった風格というか気品というか、ある人にはホントあるものだなあと思います。

教えることと美味しいもの、推したいものは、見ず知らずの人に押しつけても有難みはない。むしろ押しつけがましさの押し売りになります。

おし、どうやら時間が押しているようです。おあとがよろしいようで。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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