見出し画像

2008年の青春18きっぷ旅

2008年当時の青春18きっぷを使った東京往復について書いた拙文が出てきました。
回顧録的な感じで、時間や金額もそのままで載せておきます。

ーーー◇◇◇ーーー

ところで、普通、大阪-東京の往復にかかる費用はというと、だいぶ前の投稿にもあるように、だいたい3万円弱はかかる感覚です。

ところが、この時期のように学校が休みになると、JRでは「青春18きっぷ」なるフリーきっぷが登場します。
5回分で11,500円。すなわち、1回(1日)2,300円で使えます。

利用ルールは単純明快(細かい点はフクザツだけど)。
基本的に特急や急行には乗れないことと、日付が変わるところまでなら1日中JR全線が乗り放題という2点を押さえていれば問題ありません。

要するに、今回の旅程の場合、すべて快速や普通のみで往復しており、
間に夜行をはさんでいるので、「2回分」の4,600円分で「運賃」分はまかなえています。
ちなみに、大阪-東京の片道運賃は8,510円です。

そして、「運賃」分、ともったいぶっているのは、東京に向かうときに熱海からグリーン車(2階建て)に乗ったのでグリーン料金750円がかかっているのと、帰りの夜行列車が全席指定なので、指定席料金510円がかかっています。グリーン席は別になくてもいいのですが、帰りの指定席は必須なので、最安値だと5,110円で東京往復が可能ということになりますね^^

さて、この上京物語は約9時間に及ぶ壮大な(?)ストーリーが展開されます。
さきに投稿した旅程には、いわゆる「18族(青春18を愛用する人々?)」では「常識のまた常識」といえる「関門」があります。

それは、大阪→東京に限ると、私見では「米原-大垣」と「豊橋-浜松」と「熱海駅」。
前2者は運転本数と車両数が「激減」するため、壮絶な「席取りバトル」が繰り広げられています。はっきり言って、毎列車ごとに西宮えびす名物の一番福をめざす猛者の如く、コンコースを疾駆する姿が展開されます。

だって、手前の列車が6両とか8両、12両とかでほぼ満員で到着するのに、次の列車はその半分ぐらいの長さになっていますからねえ。ひどい時間帯だったら、米原なんかだと12両→2両(!)なんて時もあります。

こんなことを書くと、実際の利用客でもいるのですが、「青春18が使えるときぐらい増結しろ!!」ってJRの駅員に噛み付いちゃいますよね。

でも、ワタシにいわせれば、そんなことを言う人は「青春18」を使う資格はないと言えます。

なぜかというと、そもそも「青春18」は利益度外視の「激安トクトクきっぷ」であって、通常運賃を払っている人からすると、ある意味「タダ乗り」同然です。
ですから、天災などで旅程がくずれることになったとしても、乗車券を持っている人であれば払い戻しなどのフォローがあるのですが、「青春18」には一切そのようなフォローはありません。

さらに、本数や両数が少ない区間があるのは、もともとその地域の利用客が少ないからであり、実際に「18シーズン」でなければ、十分ガラガラの区間なのですね。
そこに利益度外視のきっぷの利用客のために増結しろだなんて、そのような義理は運営側(つまりJR)には存在しません。地元の利用客にしてみれば、むしろただ迷惑な存在であるだけかもしれません。
そのあたり、よく考えてほしいものです。

まあ、ごたごた書きましたが、当方はこの「争奪戦」は結果として全勝。
日頃の鍛錬(?)がものをいったのかもしれません。

で、3つめの関門とした「熱海駅」は何かというと、前2者とは逆パターン。
つまり、座席数は3両や4両から「10両や15両」と激増するのですが、
時間帯や列車によって、発車番線や電車のかたちがバラバラなのです。

駅の構造上、同じホームで乗り換えできる確率が恐ろしく低いので、熱海到着寸前の車内は放送の乗換案内に全員で耳を傾けます。
さらに、各ホームを結ぶ通路がものすごく狭いので、いい席を取るためには、とにかく「早く」通路にたどり着くのがカギです。
そして、電車のかたちが違うことによって、座席が向かい合わせ形の車両にあたるか、通勤形の長いすタイプの車両に当たるかは、着いてみないとわかりません。
グリーン券を持っていればこの問題は解決されるのですが、東京まで750円(休日、乗車前購入。平日はもう少し高い)の「投資」をどうとらえるか、がポイントです。

ともあれ、全行程を「座って」移動できたワガハイはラッキーでした。

ーーー◇◇◇ーーー

ちなみに、当時の行程はこんな感じでした。

大  阪発 717(新快速)
米  原着 838
米  原発 845(特別快速)
豊  橋着1047
豊  橋発1106
浜  松着1139
浜  松発1151
静  岡着1301
静  岡発1314
富  士着1348
富  士発1402
熱  海着1443
熱  海発1450
品  川着1627
品  川発1654
大  崎着1657
大  崎発1701
東京テレ
 ポート着1712

で、帰りは「ムーンライトながら91号」に乗って、大垣と米原で乗継。
すべて窓側着席で帰阪していました。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

サポートをお願いいたします。いただいたサポートはたまなび倶楽部の運営費として活用いたします。