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今年のベスト映画は『メトロポリス』だしベスト本は『アラバスター』

タマムシ小五郎です。

『メトロポリス』です!

『アラバスター』です!!

はじめに


何を書くべきかわからず、これを書くためにもう一度メトロポリスを観直したのですが、尚更何を書くべきかわからなくなりました、私とメトロポリスとアラバスター、手塚治虫との思い出話でもしようと思います。



最近になって手塚漫画を読んでいる私ですが、メトロポリスを見る前はほとんど手塚作品を読んだことがありませんでした。

学校に偶然おいてあった火の鳥未来編を読んだだけで、それもナメクジ文明しか記憶に残っていない状態。それ以外は学校の図書室にあった手塚治虫の伝記漫画と、図書館で借りたアニメ版ブラック・ジャックの「シャチの贈りもの」の単行本、それだけでした。

メトロポリス

高校時代、友人に教えてもらいました。
「『メトロポリス』って映画に若本規夫さんが出てるよ、それも自我のあるロボット役で」
私は中学生の頃に観たアニメの影響で若本規夫さんのファンであり、また自我を持ったロボットというのも私の好きな属性でした。
それを知った私は家に帰ってすぐさま視聴!…というわけでもなく、家で親に「友達に『メトロポリス』って映画おすすめされてね~若本さんが自我のあるロボット役で出ててね~」と話をするだけに留まりました。
このとき見ていればと現在猛烈に後悔しています。

大学生活がうまく行かず6月の終わり頃から休んでいた私はたまにdアニメストアで映画を観ていました。
そこで目をつけたのが『メトロポリス』、親に話した際に「絵がめちゃくちゃキレイだよ」と言われていたのもあり、友人に薦められて2年の時を経て視聴しました。

あらすじ
いつとも知れない未来。
私立探偵のヒゲオヤジとケンイチ少年は、ある事件を 追って、人間とロボットが共に暮らす超近代的な巨大都市国家「メトロポリス」へやってきた。生体を使った人造人間の開発で問題となり、国際指名手配になっているロートン博士を探すためだ。
ところが、ロートンの秘密研究所が何者かに放火され、捜索中で現場近くにいたケンイチは、逃げ遅れた不思議な少女ティマを救った。記憶を無くしたのか「ワタシハ、ダレ…」そうつぶやくティマ。
ロボットと人間の、そしてメトロポリスの運命が自分に託されていることを、ティマはまだ知らない…
↓こちらからの引用


若本規夫さんのロボット刑事ペロはもちろん、ロックもケンイチも、ティマも、みんな素敵で、美しい物語で、権力と支配の象徴であるジグラッドの崩壊シーンでまたきれいな音楽が流れて。ロックは一瞬の思い出をずっと大事に大事に抱えながら生きてきたし、ティマは自分が何者かわからないけれど自分を大切に、対等に接してくれたケンイチのことが好きだし、ペロには人権がない、そのままの意味で。

作品語りは私にはできないので話を戻します。
『メトロポリス』を観た私はムック本とパンフレットにトップ画像にも写っているメトロポリス メモリアルボックス(メトロポリスのDVDを購入するならこれがおすすめ、ペロの生存が確認できるので)を購入し、原作が猛烈に読みたくなったため図書館で借りようと思いネットで調べてみると…メトロポリスがある図書館にもう1冊手塚漫画がありました。
それが『アラバスター』でした。

アラバスター

あらすじ
本作の主人公は、F光線で体が半透明化したことから、自身の醜さゆえに美しいものを憎み、「畸型城」をアジトに破壊工作を繰り返す怪人・アラバスターと、呪われた出自を持つ美少女・亜美。物語は彼らを取り巻く人々を巻き込みながら、悲劇的な結末へと導かれる......。
作品の主題となるのは、人間の奥底に潜む「復讐/憎悪」の心と「歪んだ愛」。欲望が渦巻く世界で翻弄される人々の運命を描いた問題作!!
こちらからの引用

原作『メトロポリス』を読んでそのあまりの救われなさに絶望したあと、とりあえずで借りた『アラバスター』を「とりあえず借りたし読んでみるか」と読んでみた私。

ハマってしまった。

どうしようもないくらいにハマってしまいました。

『アラバスター』を読んでアラバスターという男にハマってしまい、もうどうにもならなくなってしまいました。

私はペロのようなキャラクターも好きですが、性格がわりと終わってるプライドの高い男が好きなのです、どうしようもないくらいに。

それから私はアラバスターのファンアートを描き、ネットでファンアートを探し、アラバスター見たさに『ブラック・ジャック火の鳥編」を購入し、火の鳥編でのアラバスターのまさかの正体に驚き、アメコミ企画に喜びと不安を覚え、アメコミ企画頓挫に涙し、友人たちにアラバスターを貸しまくり、同人イベントに行き、ミュージカルの存在を知って「最初に『メトロポリス』を薦められたときに観ていれば!」と後悔の毎日を過ごしています。助けてください。

おわりに


そんなこんなで気がつけば図書館で借りたり本屋で買ったりで読んだ手塚作品の数も増えていました、と言ってもまだまだ全体から見るとなんてことはない数ですが。

今年は高校の最後の行事で友人とスキーに行ったりしましたが、大学に入学してすぐに体調を崩し、5月から今月までずっと月イチ以上の頻度で吐いていたり、休学したりでわりと散々な1年でした。
その散々な1年を支えてくれたこの2作には感謝してもしきれません。

みなさんも観たり読んだりしてみてください。
メトロポリスの配信はPrime Video、dアニメストア、U‐NEXTなどでされています。

#今年のベスト映画 #今年のベスト本

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