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玉虫式ウーパールーパー飼育論~世話が楽になる飼育法~

ウーパールーパーは身体が頑丈でストレスにも強く、ペットとして長年にわたり人気を得てきた。しかしウーパールーパー含むサンショウウオの仲間は、そもそも山岳地帯の清流に棲む綺麗好きな生き物である。このため、ちょっとでもズボラな人が飼うと、ウーパールーパーの水の汚しやすさと綺麗好きな性格とは合わず、飼育が上手く行かないかもしれない。

我が家では、水替えの頻度を極限まで減らす飼育法を確立したので、ウーパールーパー飼育にチャレンジしたい人は参考にしてほしい。

①水槽・フィルターの選び方

水槽のサイズは60㎝水槽が望ましいが、我が家では45㎝水槽で飼っている。45㎝×30㎝×30㎝くらいが限界サイズであり、これより小さくするとフィルターを大きい物にする必要が出てくる。水量的には30ℓ以上が目安となってくる。
オススメできるレベルだと下の商品。価格は安くて3000円、高くて8000円くらいである。

次にフィルター。
フィルターは外部フィルターを推奨する。外部フィルターは60~90㎝水槽用の物を用いると、安心である。
外部フィルターはメンテナンスが大変で高価な一方、フィルター内部にバクテリアの住処を形成することと強い水流を生み出すことで、優れたろ過能力を持っている。メンテナンスは大変だというが、メンテナンスの頻度は少なく、ろ材の交換は半年~1年に1回ほどで良い。
外掛け式は安いがろ過能力が低く、ウーパールーパーの水を汚す速度に追いつけない可能性がある。外掛け式は補助的に使い、本命は外部フィルターを使うべきである。投げ込み式も同様の理由で不適格。
逆に、底面フィルターや上部フィルターは設備が大掛かりになりすぎる可能性がある。もちろん代用で使うのは可。
また、外部フィルターには途中に水冷クーラーを挟みやすいというメリットもある。
最も有名なブランドはエーハイムシリーズ、これが手に入れば言う事はない。

価格が高いように感じたら、同サイズのフィルターでもOK

②水槽内に入れるもの

我が家のレイアウト

まず酸素供給をするためのエアレーション。ウーパールーパーはエラと肺の両方を使って呼吸する。このため、水面の高さは30㎝以内が望ましい。
そして隠れ家。ウーパールーパーはあまり気にしない性格の者もいるが、隠れ家あると安心できる。
そしてマツモ。
マツモは金魚藻とも言われ、低水温でも十分に生育する水草である。ウーパールーパーのフンなどで生産される窒素分を分解して成長する。成長が早く、6週間もすれば水槽内の殆どはマツモで覆われるはずである。
この飼育論では、フンを除去せずにマツモを育て、増えすぎたマツモを除去する。これがズボラでもきれいな水を保つ秘訣である。

その他に、低水温でも飼育可能な貝を導入する。例えば石巻貝やタニシなどがふさわしい。これは水槽に生えるコケなどを除去する能力がある。こいつらを入れる事で水槽掃除の回数を激減させることができる。
我が家の水槽では水槽内のコケ掃除をしたことがない。

これらの水を浄化する生き物と外部フィルターの組み合わせで、2~3週間に1回程度・3分の1の水量の水替えに減らす事ができ、更に水槽内の掃除の回数を激減させることができる。

ソイルを敷いてもよいが、ソイルはウーパールーパーの口の中に入る可能性があるうえ、水質を変化させる作用を持つこともある。またフンが水に溶けず堆積する可能性もあるため、判断は分かれる。
もし敷くなら、水替えの際にソイルから泥を吸い込む形で掃除をすると、水槽をきれいに保つことが出来る。

③水質・水温の維持

ウーパールーパーはメキシコの山岳地帯原産の生き物であり、低水温を好む。日本の夏場は35度を超える事も珍しくないため、水冷クーラーを導入するか、水槽のある部屋の温度をエアコンなどで下げ、なるべく低水温で飼育する必要がある。夏場でも水温が25度を超えることは、あってはならない。
逆に冬場であれば、水が凍らなければ良いので、ヒーターなどを設置する必要はない。

水質は1週間に1回程度の頻度で、硝酸塩の量を測定する方法。もし硝酸塩の量が多ければ水換えを行い、硝酸塩を排出する。

④導入について

この方式は熱帯魚水槽と同様、2週間程度フィルターを空回しするか、2週間が経つまでは毎日換水するなどして、水質を安定させることがキモになる。
水質が安定すれば、水槽内の生き物たちの自浄作用によって、水をきれいに保つことができる。

⑤餌の頻度

↑えさやりのようす

ペットショップから買ってきたウーパールーパーは小さいため、毎日食べる分だけ餌を与える。サイズが大きくなってきたら、2日に1回、3日に1回と餌の頻度を下げていき、成長しなくなれば2週間に1回程度でも十分となる。
餌はアカムシが最も良いが、ウーパールーパーの餌やカエルの餌でも代用できる。ひかりクレストのベルツノガエル用のフードは、成体のウーパールーパーに与えるにはちょうどいいサイズなのでオススメ

注意してほしいのは、餌を水中に残してはいけないということ。残ったものはスポイトなどで吸い取り、ごみが残らないようにする。

最後に

この方法で2年以上飼育しているが、1度も病気にかかったことがない。
外から入れる水草や貝などには菌が付着している可能性もあるため、注意されたい。
良きウーパールーパーライフを!

インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。