花譜・不可解弐Q1を見る

「Q1・・・Q1・・・Q1ってなんですかね?Q1。」(本人より・ライブ冒頭)

彼女「花譜」16歳。日本の女子高生。

私はこの口下手な女の子が好きだ。また、歌がうまくなった。

日本でも数少ない現役女子高生バーチャルシンガー。神椿STUDIOのクリエイターの1人である。

昨日、オンラインでワンマンライブを行った。Twitterはすぐさまトレンド入り。彼女が何かする度にバーチャル界隈はざわつくもんだ。

繊細で、しかし芯が強い歌声。少女と思えない深い感情表現。どうか一度聴いてほしい。

Vtuberの配信や歌ってみたを定食屋に例えるならば、花譜の歌は高級レストランであり、ライブは次々に出てくるコース料理である。

コロナウイルス感染症の影響も鑑みてオンラインとなった不可解弐Q1。普通ならバーチャル存在である人たちは画面の中に収まっているが、今回は逆にバンドマンが画面の中に収まっていた。

今回のライブでは最初にアップテンポの曲を入れて観客の気持ちをしっかりつかんだ。そして「すきなうた」を交えつつ、中盤はコラボへ。キズナアイも出演して会場を驚かせた。そして第一部最後の曲は、彼女のデビューした曲である、「糸」。

第二部・・・御伽話からエモエモで始まり、新曲ラッシュ。最近Youtubeで公開された曲も披露された。後半部分はしっとりした曲を多めにしている。こういう曲は感情豊かな彼女も歌声にフィットして、観客をより深みへと・・・。

最後は盛り上がるアップテンポの曲を・・・。新曲も披露した。「モンタージュ」、本人は「スッキリします」という感想の曲らしい。毎回言葉足らずで一曲一曲紹介してくれるのが嬉しい。

「私の語彙力・・・上がってしまいましたか?私の語彙力は、53万です!」(本人より・金糸雀披露時)

神椿のメンバーも集まり、カンザキイオリ氏が「Vの皆に書いた曲」『言霊』を4人で歌う。

誰かが「息継ぎ1つでも泣かせに来る」と言っているのを見た。その通りだ。その歌声で色んな人を魅了し、時には笑顔を、時には涙を届けてきた。

彼女にとっては普通のことではなかったのだ。歌うのが好きで・・・それだけだった。どこにでもいる普通の女の子だった。

でも色んなクリエイターと出会い、彼女は歌を皆の前でうたい。だから彼女の歌声が私の脳まで届いて、だから笑顔になって、だから涙が止まらない。

これって「魔法」でしょ。

だから彼女は「魔女」なんですね。

「花譜という身体が仮初なんだとしても、この・・・熱くて・・・熱くて・・・・・・熱い、この気持ちは本物なんだと、思います。」(本人から・帰り路の前)

彼女はまだ若い。うんと若い。

普通の悩みも、歌う事に関する悩みも。花譜という身体がいつまで続くのか。みんなが私の歌を忘れたらどうしよう。

大いに悩んでくれたまえ。いつも見てるから。って私は思う。貴女は主役なんだって。

そして彼女が「すきなうた」をいつまでも・・・いつまでも歌い続けてくれたら、私はそれで良いんだと思う。

インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。