工夫してパンを焼く
今日一つ、あるもので、パンを焼く方法を発見したベルベル人。
「もう冬が終わってしまったというのに、良い方法を見つけてしまった」
そうぼやいていた。夏は外に出して焼くかな。(うちは一階)
灯油の電池で着火するタイプは、昭和の時代に使って以来、使ったことはなかったのだが、これ、結構使える。
日本の魚焼き器で焼くのもお気に入りだが、それ以上らしい。
確かカインズで6千円くらいだった。
火が程よく弱いため、パンもいい感じに焼ける。
イワシのフィッシュタジンものせて、コトコト煮ると、
ガスでは、焦げるため、調整が必要だったのに、そんな必要もなし。
素晴らしい。
電源がないから、災害時も使える。近所の人にタジンをふるまったら喜ばれるよ?と言うと、嬉しそうにしている。
パンの味に火の性質が重要だということを彼はよく言います。
一番いいのは、石窯で木を炭にして焼くパン。
モロッコでは、石窯で焼く、見た目は汚いパン屋が一番美味しかった。
日本人の私は、ついつい、小麦粉は何か、天然酵母か、など、素材のほうにばかり目を向けて、火の性質のことなんか、思いつかなかった。
日本人あるある、細かいことに囚われて、全体を見失う。(笑)
ボタン一つでお湯が使える数少ない国で生まれたので、工夫が足りない私。
サバイバルさせたら、ベルベル人は重宝する。
本当に人生に必要なのはこういうスキル。
金稼ぎはまるでダメですけど、ジャングルに野放しさせたら、
必ず生きて帰ってくるだろうな。
(笑)
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