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糖尿病克服―糖尿病を治そう―:M.F

二年ほど前、主人が突然糖尿病を発症してしまいました。

ずっと糖尿病予備軍として、健康診断で注意を促されていたので、気をつけてはいたのですが、お酒をやめた反動のせいか、甘い物をよくとるようになってしまったようです。
特に夏がとても暑かったので、体に良いと言いながら乳酸菌飲料や糖分の入った野菜ジュースなどをたんまりと。
その上アイスクリームをよく食べていたようで、急に喉が異常に渇くようになって、身体もふらふらするようになり、体重も激減し、何かおかしいと思って急いで病院へ行きました。

病院で検査すると、血糖値やヘモグロビンA1c(糖化ヘモグロビンの割合)がものすごい数値で上昇しており、すぐに精密検査のため入院となってしまいました。
二型糖尿病と診断され、医師からは治らないと思うと言われてしまいました。
高血圧の持病もあったので心配でした。
一日に四本のインシュリン注射を打つようになって、夫婦共々とてもショックでした。

でもとにかくなんとかしようと、退院してからは仕事もしながら、病院で教えていただいた食事療法を始めました。
生野菜→野菜類→タンパク質→最後にご飯という順番で食べるというもので、糖を吸収しにくい食べ方のようです。
この食べ方を朝昼晩三度の食事で行いました。
生野菜は、一日最低二食は必ず、特にキャベツの千切りなど(ただしキャベツの食べすぎには注意)、朝はトマトを少し。
肉類はもともとあまり好きではないので、鶏肉、魚、豆腐、豆類などを中心に、タンパク質はしっかりと。
ご飯は一食茶碗一杯弱。朝はパン食もしますが、ロールパンなら2個など。
果物は時々食後少な目に。一日一個無糖ヨーグルト。
間食はしないで、甘い物はほとんど食べず飲まず。でもストレスがたまるので、たまーに大福なら四分の一位。
薄めの味付けで脂っこいものは控えめに、三食きちんとバランスのよい食事と腹八分目を
心がけ、一日一回酢をとるようにしていました。酢はなかなかとりにくいので、多少糖分はありますが、ポン酢をサラダにかけたりしていました。
大まかにはこんな感じですが、食べ物は、人によってそれぞれでしょう。

運動として、仕事が休みの時には、一日に40分位の散歩を、無理のない程度にしていました。
またお祈りもいたしました。

注射をしているため、逆に低血糖にもなりやすく、予防のためにいつも糖分を持ち歩いていなければなりませんでした。

そのうち少しずつ血糖値等も落ち着きはじめ、注射の量も三本、二本と減りはじめて、半年ほどで飲み薬に変更になりました。
注射がとにかく大変だったので、だいぶホッといたしました。
甘いものも少しずつとるようになりましたが、まだまだ、たまに大福二分の一です。

その後も食事療法と散歩を続け、発病から一年後、数値も正常に下がり、飲み薬も飲まなくて済むようになり、すっかり良くなりました。
今も経過観察はしながら、食事のとり方は続けています。
甘い物は適度にとれるようになりましたし、大福は一個丸々食べてます。

主人の場合、急性に近いものだったのかもしれませんが、お祈り、食事療法、運動をしっかり続ければ、治りにくいといわれている糖尿病も治るものなのだと思いました。
どうせ治らないと思いこみあきらめ、治そうとする気が起きなくなってしまう場合も多いのではないでしょうか。

主人は、体重が約10㎏減りました。
お年を召された方などは筋肉の減少などにも気をつけなければならないので、お医者様ともよく相談されながら、注射をしたり薬を飲みながら、うまく管理されていかれることも大切かもしれません。

ただ糖尿病は身体の他の部分にも悪影響を及ぼしたり、認知機能も低下すると聞いたことがあり、やはり心配です。
一型糖尿病は難しいと思いますが、後天的な二型糖尿病は治すことが出来ると思います。
実際に、主人だけでなく、治った方が他にもいらっしゃるからです。

今では普通の生活に戻りましたが、油断はできません。
子供のおやつにこっそり手を出さないよう、しっかり見張る毎日が続いています。