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「コロナに負けるな」とはどういうことかを、子どもと保護者に教えられた

おはようございます、tamamioです(^^)新型コロナ感染者数が増えているようですね。県知事さんたちも「帰省自粛」「越県移動の自粛」など呼びかけて、なんだかEnjoy Summer!どころではなくなって。ショボ・・・。

1 出校日「夏休みの近況報告」をさせるか迷う

ところで、昨日は勤務校の出校日でした。出校日にすることは、子どもの様子に変化がないかを観察したり、課題を回収したり、その他いろいろです。

例年は「二学期の当番」などを決めるのですが、今年は一年生。今決めても忘れるよね、と言うことで「夏休みの近況報告」をすることにしました。

この「近況報告」ですが、私は結構気を遣うのです。私たち大人は「楽しい夏休み」を思い描きますが、必ずしも「楽しい夏休み」を送っている子ばかりではない。

親が忙しくてずっと学童、海どころかプールにも行けない。祖父母も近隣なので「帰省」もない。親一人子一人家庭で、家と学童の往復。変化のない毎日。そういう子がいることに、恥ずかしながら数年前に気が付きました。

そういう子が「海に行きました」「キャンプに行きました」「鮎つかみしました」など、楽しい夏休みを送っている同級生の報告を、どういう気持ちで聞くのか。

自分がみじめで、恥ずかしくて、とてもじゃないが発表できない。そういうことを教室で教師がするのは残酷なのではないか。そう思って、「夏休みの近況報告」を迷っていました。

2 子どものかわいらしさに負け、近況報告会を行う

でも、教室に行くと、一年生がワーッと寄ってきて、あれこれあれこれ話してくれるのです。「川に行ったよ」「花火したよ」「魚とったよ」・・・。

気になっていた子も「しんちゃんの映画に行った」(我が家でさえまだなのに!)、「プールに行った」など、話してくれました。それを聞いていると、「やっぱり、近況報告させたい」という欲望に抗えなくなりました。

一人一人に「夏休みの報告」をしてもらうことにしたのですが、やっぱり「隠れた”楽しめてない子”」が気になるので、次の手だてをうちました。

1 夏休みにしたことを言ってもらう。
(はい、〇〇です。と簡単に)
2 これを黒板に書く。
(・プール ・はなび など)
3 一人ずつ発表する。
(はい、〇〇をしました。と文章で)

私は「指名なし発表」という方法を採用していて、「言いたい人、どうぞ」と言うと、一人ずつ言いたい人から発表していきます。もちろん、TOSSで学んだ技術です。

一学期から「指名なし発表」をしているので、次々に発表します。10人、15人、そのあたりで一回止まります。残っている子は、「恥ずかしい」か、「言うことがない」か。

「言うことがない」子のために、2の「黒板に書く」を使います。「なかなか思い浮かばない人は、黒板に書いてあるのを見て『〇〇がしたいです』って言ってもいいよ」と言いました。

ただ、黒板を見て「海に行きたいです」と言った子は一人で、そのほかの子は自分の思い出を話してくれました。(海に行きたいって言った子は、絵日記に「プールをした」と書いていたけど。)

本当に、一番心配だった子は「遊園地に行きました」と発表しました。もしかしたら、嘘と言うか、ごまかしているのかもしれないですが・・・。

3 希望を失わず、明るく楽しく過ごすことが「コロナに負けるな」だと教えられた

この近況報告会、そして課題の「絵日記」を通して、私は元気をもらいました。結構みんな、楽しく夏休みを過ごしているんだな、と。親御さんたちも、自粛、自粛の中、たくましく「楽しく過ごす工夫」をしている。

コロナが長引いて、マスクや自粛で何となく元気を奪われていく中で、閉塞感やストレスばかりが募る中で、保護者も子どもも自分から楽しく元気になろうとしている。

そうか。「コロナに負けるな」ってこういうことか、と学びました。気が滅入るニュースばかりが流れる中で、希望を失わず、明るく、楽しことに目を向けて笑顔で過ごす。

そうだ、教師の私が一番にこれをしなくてはいけなかった。今回、不覚にも子どもと保護者から教えられました。明るさは強さ。強く明るく、生きていかねば。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!書ききれないことも多々あります。特に「楽しくない子はどうするか」問題は、私のテーマでした。これも、ちょっと自分なりの解決策が見えてきたり。

また発信したいと思います。ではみなさん、今日も素敵な一日を!
そしてやっぱり、Enjoy Summer!




私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。