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【子育て】「ほめる」ことにも技がいる!100の効果的な接し方本紹介~ほめNG場面とその対処法~#538

おはようございます、tamamioです(^^)少し前から、子育てで「ほめて育てる」ことの大切さが広く一般的になりました。

確かに、ほめて育てることは大切です。でも実は、ほめ方にはポイントと注意点があるのです。

今回は、小学校教師の私が最近読んで「なるほど~!」と勉強になった本と、その中で紹介されている「ほめ方のポイント」「注意点」についてご紹介します。

1 効果的な声かけ・接し方100

本日のおすすめ本はこちらです、ドン!

著者の小嶋悠紀氏は、小学校教師です。大学在学中から、発達障害児を支援する団体を立ち上げ、

それ以降の20年間で2000を超えるケースに関わり、さまざまな特性をもつ子ども達と関わり、学び、実践してきました。

本書で紹介されている100の方法は、小嶋氏や氏の仲間が試して、効果があった方法です。「発達障害」とありますが、そうでないお子さんの子育てにも十分に役立ちますし、

また、教師に向けた本ですが、家庭でも十分に参考になります。

2 ほめるときのポイント・5

本書では、章一つまるごと使って「ほめ方」について書かれています。一口に「ほめる」と言っても、実は奥が深いのです。

では、小嶋氏が述べる「ほめる時のポイント5」。そのキーワードだけ、ご紹介します。

1 特定化
2 即時性
3 明示性
4 言語化
5 事実の指摘

p93-95

この5点が踏まえているのが「効果的なほめ方」です。

3 こういう時は「ほめない」

この5点を踏まえていても、NGなほめ方はあります。これは、私も教師として・母として、一番勉強になりました。

偶然起きたことは「ほめない」

p98

これです。

子どものことを注意深く見ていればいるほど、「あれっ、この行動って!」と見えてしまうことがあります。

そこですかさず「今のいいね!」って褒めたくなるのですが、ちょっと待って!

それが「次もしてほしい行動かどうか」をよく考えて、その行動を強調してほめてください。

p99

4 ほめること自体を「目標」にしない

確かに。若い頃、声の大きい男の子の返事を褒めたところ、毎回必要以上に大きい声を出すようになってしまった経験も。

こういう場合は、「TPOを弁えた声の大きさができた時」にほめればよかったのですね・・・。

「ほめる」のは、子どもの望ましい行動を強化する「手段」です。ほめること自体を目標にして、偶発的な行動をどんどん評価してしまうと、誤学習が生じやすくなるので注意してください。

p99

ハイ!

5 「偶然×次もしてほしい」時は

そうはいっても、「偶然起きたこと」が「次もしてほしい行動」だった時って、ありますよね。

そんな時は、このようにしてほめてください。

(前略)その行動を強調してほめてください。例えば、子どもが廊下を静かに歩いていたら、「〇〇君が、廊下を静かに歩いていて、先生とっても気分がいいよ」とほめるのはOKです。

p99

「やっていることを、具体的に、言葉にして伝える」のです。これ、ほめるポイント5が、全て入っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

「ほめ方」だけでも、こんなに勉強になった本書は、このほかにも90個以上の「声かけ・接し方」が載っています。

子育てでヒントが欲しいとか、接し方に困る、と思われる方は、ぜひ手に取ってみてください(^^)

では、今日も素敵な一日を!






私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。