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山登りがつなぐ人と人との縁 憧れの北アルプス唐松岳へ

ようやく計画していた山登りに行くことができました。今回の山登りは3年前から行きたいと思っていた場所。でも一緒に行く人がいない、一人では心細い、どうしよう、というところから始まりました。そんな時、一緒に行ってくれる頼もしい人が現れて、さぁ行こう、というと、天候不良で延期。でも今回は天気も良好、最高の山登りができました。


はじまり


3年前に夫と白馬八方池まで行った。学生時代スキーで来た以来の白馬八方。ゴンドラやリフトを乗り継いで、その先はハイキングコースで八方池まで歩く。すると雲の隙間から雄大な白馬三山が現れて、池と共に素敵な景色を見せてくれた。その先の唐松岳へは登山装備が必要と書かれた看板があり、時間的にも無理だったので途中まで行って戻ってきた。その時、いつかこの先へ行こう、と心に決めた。

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これは3年前に行った時の写真
雲が多くて、これはラッキーにも雲が流れて一瞬見えた白馬連峰

さて誰と行こうか


唐松岳は北アルプス登山の中では初心者向けコースで朝から登って日帰りも可能な山。でも行くからには山小屋泊して、ゆっくり夕日や朝日を見てみたいし、ましてや自分の体力で日帰りはキツい。山頂泊しての登山計画には、腰痛持ちで登りが苦手な夫は向かないし、本人もそれはやめておく、と言った。さて、誰と行こうかな。一人では不安だし、息子たちはもうあてにしない。SNSで繋がっているラン友さんたちはガチの山好きでとても初心者との同行を頼めない。ハイキング仲間も北アルプス登山の山小屋泊までは望んでいない。

そんなこんなでずっと行くことができないでいたが、それでも「唐松岳に行きたいんだよね」と口に出していた。そして今年の5月、月例のハイキング会のとき、Aさんと出会ったのだ!彼女は、私が信頼するハイキング仲間の元同僚のとてもアクティブで素敵な年下女性。初対面だけど話が弾み、その中で私が「唐松岳に行きたいんだ」と言うと、「行きましょう!」と即答。

そこからは、計画話がトントンと進み、9月頭に行くことに。問題は私の足の状態と天気。足が6月くらいからだるくて仕方なかった。こういう時は逆に歩いた方がいい。筋トレも始めた。天気は、、、9月は天気予報が悪く、山行きは延期。

ついに山へ


それから一ヶ月、週末ごとの台風や秋雨前線の動きが落ち着いた10月初めの日曜日、およそ2ヶ月ぶりの晴れ予報の週末、ついに山へ行く日となった。どんな景色が見られるのかワクワク。でも無事に登り切れるかドキドキ。Aさんはとっても前向き、そして何かと調べたり手配するのも早い。「大丈夫、大丈夫」と声かけてもらうだけで、大丈夫な気がしてくる。

白馬八方池 ほぼ快晴で池に映る山も美しい

天気は最高、景色はどこを見ても絵画のように美しい、唐松岳の山頂に着いたときは足の疲れも吹っ飛んで、ただただここにいることに感謝した。翌朝のご来光を見た時や、朝日が山に当たって山肌が赤く染まるモルゲンロートを目にした時は、「ああ本当にここに来られて良かった、みんなありがとう、こういう美しい景色をまた見られますように」感謝と祈りの気持ちなった。

憧れの唐松岳
山頂はあのてっぺん
山頂から
立山連峰方面
朝日を受けて赤く染まる山肌

山登りがつなぐ人と人との縁


人と人との出会いは、不思議とその時に見合う人と出会うことがある。今回、山登りを同行してくれたAさんとは、ちょうどその時に出会った。そして山登りという目的に向かって一緒に計画し、励ましあって山頂を目指した。途中延期になった時、実は「もういいかな」と諦めかけてた私だったが、Aさんがいたからなんとかモチベーションを保てた。やはり一人では出来なかった今回の山登り。Aさんとの出会いがなければ、初めての山小屋泊、新幹線で行く山登りなどはできなかっただろう。本当にありがたい出会いだった。

そして山小屋でも、人と人との出会いがあった。一人で登ってきている人たちもいて、その人たちと交流したりするのも楽しい。今回相部屋になった若い女性や私より年上の女性と色々お話しした時間は良い思い出だ。若い女性は「またどこかの山でお会いしましょう」と言いながら、笑顔で挨拶して山小屋を後にしていった。なんだか爽やかな気持ちになった。年上の女性とは下山時や駅で度々お会いして挨拶をしたりと、それも心なごむひとときだった。私も年を重ねても山登りし続けたい。

おわりに

山登りがつなぐ人と人との縁を感じる今回の山登り。とても楽しくて素晴らしい経験となった。山の高度が上がっていくと私のスマホの電波はほぼ圏外となり、デジタルデトックスにもなった。(Aさんのスマホは細々繋がっていたから、通信会社にもよるかもしれない)これも良き経験。夜の8時半には消灯就寝。身も心も満足して下山した後は、お楽しみの温泉、もう言うことありません。これぞ極楽極楽。まだまだ書ききれないことはたくさんあるけど、それはまたの機会に。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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