見出し画像

坂本龍一氏への想い

2023年3月28日坂本龍一氏が亡くなった。
私はコアではないがずっとファンだった。

高校生の頃(1983〜5年くらいかな)、教授がFMラジオパーソナリティを務めていた番組があって、そこではリスナーがデモテープを送って教授がそれらを聞いて面白いと思ったものを流してくれていた。そこで今でも耳に残っているのは「そんなのはもう〜♪」を節にして何回も流してるデモテープで、教授も「これはいいね」みたいなことを言っていたものだ。教授に認めてもらえるなんて、すごいなぁ、いいなぁ、とかそういう感情、羨ましいと思っていたのかな。自分でピアノ弾いてデモテープ起こして送るアイデアも勇気もなくて、聴く専門リスナーだった。

戦場のメリークリスマスを映画館へ観に行ったのもその頃だと思う。初めて映画館へ一人で行ったのだ。少し大人になった気分だった。音楽が素晴らしくて、耳に残ったメインテーマをちょっぴり真似てピアノで弾いたりしていた多感な青春時代を思い出す。

YMOが好きな友人がいてその影響や、「君に胸キュン」が流行った年でもあったので、ライデーンのテクノイメージからポップな感じへの変わりように興味も湧いていた。そして戦場のメリークリスマスの映画音楽を聴いて、坂本龍一ってすごいなぁ、とただただ感嘆し、憧れの人となった。(YMOの中で高橋幸宏さんが見た感じと声が好きだったんですけど笑、やはり鍵盤担当の教授に惹かれていったの)

ラストエンペラーの映画音楽はこれはまたスケールが大きくて、ものすごい胸にどしんとくる印象的な曲で、盛り上がるところでは今でも鳥肌が立つような感覚を覚える。

次々と名作を作り出す龍一さんに驚きと尊敬を抱く。

そして、だんだんとピアノ音楽を中心とした曲が増えてきて、ますます好きになっていった。

時は経ち、子供たちが中学生になって手が離れた年の2009年 Ryuichi Sakamoto Playing the piano ピアノコンサートを聴きに行けた。念願の龍一さんのピアノソロコンサートへ行けたのだ。とても嬉しかったのを記憶している。その時も一人で行った。最後の方は携帯電話で撮影可能ということで、何枚か写真を撮ったが、当時のガラケーで画像は良くなかったし、ケータイを変える時点で写真は取り置いてなかったのでその写真はもうない。今思うと勿体無い!

龍一さんのピアノ曲は自分の内面に深く入り込んで響いてくる。この文章を書いているときも、NHKプラスで坂本龍一氏のピアノを聴きながら書いている。Tong Pooもピアノソロアレンジになっていると、なんと心に染み入ってくるのだろう。

ノスタルジーを感じる旋律、美しいピアノの音、もうそれだけで涙が出そうなくらい。最後まで音楽と共に生きていらした。

素晴らしい音楽をありがとうございます。あなたの音楽はこの先もずっとこの世界で生き続けていくでしょう。

坂本龍一氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?