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モラハラ・精神的DVから解放されるために

これまで元配偶者からのモラハラ、精神的DVなどで散々苦しんで来ました。
もちろん、私の中にもそういった加害者の餌食になりやすい要素(異常に空気を読んでしまったり、嫌われるのを恐れてNoと言えなかったり…)もあると自覚しており、職場でもセクハラやパワハラ、同僚や後輩からの妬みなどもあり、どうしたら改善するのか、ずっと悩んでいました。
しかしながら自分を変えるにしても、渦中にいながら変化していくのはとても難しいことだと私は考え、まずは逃げる選択をしました。

というのも、渦中にいるときは洗脳されていて判断力が鈍っていたり(それが加害者の狙いでもある)、自己肯定感も著しく低下しているため、これは普通のことなのか?異常なことなのか?相手が異常なのか?自分の我慢や忍耐が足りないのか?自分では判断ができなかったり、1人で抱え込み過ぎてしまうことが少なからずあります。

私もこれまで第三者や相談機関に相談したり、本を読んだりして知識を身につけたり、といったことをやってきたので、思いつく解決のための相談窓口などをご紹介していこうと思います。少しでもお役にたちましたら幸いです。

1) 自治体の無料相談窓口を利用する

まずは気楽に相談出来る窓口として、各自治体で設けられている女性向けの無料相談窓口を利用してみることをオススメします。
私の場合、自分の親・親戚や友人に話すと、やはり個人的な経験のみを元に解決策を提示されてしまうことが多く、価値観を押し付けられたり、「そのくらいみんな我慢してるよ」などと言われて逆に傷付いてしまうことも少なくありませんでした。
ひどい場合には、「最近どうよ?」と聞いて来て、かいつまんで話すと「なんか暗くなっちゃった、、、」と言われてしまい、こちらが何故か謝るパターンになったり、、、

その点、自治体の女性相談窓口ですと経験豊富な相談員が守秘義務を守って話を聞いてくれたり、客観的なアドバイスがいただけたりするので、オススメです。

内閣府男女共同参画局 女性センター

厚生労働省 夫人相談員相談・支援

まずはご自身の「自治体名(〇〇市など)、女性相談」などでネットで検索してみてください。

私の場合、こちらに相談した際、とても物腰の優しい年配の女性に話を聞いて頂き、「間違いなくDVですね」とキッパリ言われ、DV相談室の方を紹介、その場で相談日の予約までとっていただきました。

後日、DV相談室に行った際は、内容的には女性相談室と変わらないのですが、DVシェルターの話や、法律相談などについても丁寧に教えて頂きました。
そこではDV加害者自身が反省をして、家族関係を修復したいと心から感じてDV加害者更生プログラムなどに自発的に参加しても、改善するのが大体5割程度とのことでした(2015年に相談した時のお話だったので、今はもっと改善率は上がっているかもしれません。ご参考までに)。
さらに、DV加害者自身が自分が加害者であると認めない場合は更生もほぼ期待できないので、別居や離婚など、とにかく距離をおいて離れる努力をするように勧められました。私の場合は先方は最後までDVであることを認めなかったので、離婚することを決意しました。

自治体の相談窓口を利用することのメリット
・無料
・家から近い
・第三者的なアドバイスを貰えることが期待できる
・(私の場合)親身になって話を聞いてもらい、先の見通しもでき、安心することができた

思い付くデメリットとしては
・相談員の方は法律の専門家ではないので(2015年当時)、法律的なアドバイスは期待できない

2) 離婚を決めた場合、まず法テラスなどを利用して法律相談を行う

離婚には
話し合いによる協議離婚→家庭裁判所で調停員の元で行う調停離婚→裁判、という流れがあります。

対等な話し合いができる場合を除いて(そもそもモラハラやDVが疑われる場合は対等ではないことがほとんどですが、、、)離婚を決意したらまず法テラスや自治体の無料法律相談会などを利用して、弁護士さんに相談されることをオススメします。何故ならば、離婚の話し合いを優位に進められる可能性が高くなるからです。

私の場合は、これは失敗談なのですが、信頼できる弁護士さんを最後まで探すことができず、1人で離婚調停に挑むことになってしまい(先方は弁護士を立てた)、心理的にも精神的にも非常に苦しい時期が2年以上も続きました。
法律の知識もない素人が、先方の弁護士からの煙に巻くような法律用語満載の手紙や先方の言い分(根も葉もない妄想めいたことも沢山盛り込まれており、郵便が届く度に1週間近く滅入っていました)と直接やり取りしなければならず、間に一人弁護士さんが入ってくださったらどんなに楽だったか、、、と何度も思いました。
結局、調停が始まってから焦って相談先を探すと、向こうにほぼ先手を打たれてしまいなすすべがないまま終わってしまうので、できれば協議離婚前に法律相談を行い、きちんと対策を取ってから協議を行うことが望ましいと思います。

3)法律相談をしました(私の場合)

ちなみに私の例でお話すると、離婚までに電話相談を含めて6回法律相談を行いました。(法テラスの無料相談は3回までだったかと思います)

①【法テラス1回目】最初は自治体のDV相談室でDV専門の法テラス対応の法律事務所を紹介して頂き、予約をして1度無料相談をしましたが、あまりに対応が悪くて信用出来ず、自分で協議離婚をすべく先方と直接やり取りをしました。
対応が悪いというのは、医者と同じでたまたま相性が合わなかったのだとは思いますが、年配の男性弁護士が1人の個人事務所で、私が女だということもあってか最初からタメ口で「DVってめんどくさいんだよねー大体泥沼長期化するし」「1発でも殴られてて診断書でもあれば楽なんだけどねー」(HPには親身になってご相談者様の利益第一!とか書いてあるのに…!) などと言われ、初めての法律相談だったこともあり、もっと一緒になって落とし所などを考えてくれるものと期待していたので、逆に不信感いっぱいになってしまいました。

②次に県の法テラスサービスに電話をして法律相談を申し込もうとしたところ、弁護士さんを選べないので前回の弁護士さんに当たる可能性も高いと電話口の女性に言われ、相談そのものを諦めました。

その後、弁護士さんに頼むのは保留にして、直接先方とやり取りした離婚に向けた協議では、とにかく離婚したい私と、何も反省していないがやり直したい先方との完全な平行線状態が半年近く続いたため、直接の話し合いでの決着は無理だと私が判断し、家庭裁判所に調停を起こしました。
すると数日後、裁判所から電話がかかってきて、相手方が弁護士を付けたことを知らされました。
(正直「は!?」と思いました)

調停はかなり不利に進み、調停委員などもある程度経験豊富で中立的にジャッジしてくれるかと思いきや、早く終わらせたいとばかりに、
「そんな条件だといつまでも平行線で、調停で決着が付かず裁判になると、さらに2-3年かかって大変ですよ」とこちらに妥協を勧めて来ます。

③そこから焦って、知り合いの紹介で弁護士さんに電話で相談しましたが、やはりモラハラや暴力のないDVは日本では離婚理由として中々認められない、面会も直ちに子供に危害が加えられることが証明できないとさせなければならない。争点としては慰謝料と養育費くらいで、でも経済的DV(家にお金を入れないタイプ)はそれすらも難しいと言われました。(つまり泣き寝入りしろと)

④次に法テラスだと塩対応なのかと思い、ネットでモラハラ問題についても記事を出している法律事務所の有料相談 (1時間5000円) を申し込みました。
そこではかなり親身になって相談に乗って頂け、現在の状況でもまだ私が主張出来ることはあるよと具体的なアドバイスを頂けました。
しかし代理人を依頼するとなるとかなりの金額がかかってしまうので、相談に乗ってくださった弁護士さんからも、法テラス対応の弁護士さんを探すことを勧められました。

⑤【法テラス2回目】最初に相談した弁護士さんお二方は個人事務所だったので、もっと複数人いる法律事務所なら相性の良い弁護士さんも見つかるかと思い、近所の離婚専門で法テラス対応の法律事務所に相談を申し込みました。
ここで、相談を申し込む際にある程度事情を説明していたにも関わらず、相談の場に出てきた男性弁護士は高圧的な態度で「子供もいるのに我慢が足りない」「わがまま」「世の中そんな甘くない」などと怒鳴られて、「え?私は被告かなにかですか?」と思うような酷い対応でした。
途中で「もう良いです…ありがとうございました」と逃げ出しても「ふん、帰り方はわかりますか」と言った感じの対応で、完全に弁護士不信になってしまいました…
(HPには「相談者が安心して頼れる場を提供したい」と書いてあったのに…)

その後1年近く、1人で調停を続けるもどんどん状況が悪くなり、このままだと裁判になる、という状況になり、裁判になるなら弁護士さんをお願いせねば…と思い、また弁護士さんを探しました。

⑥【法テラス3回目】ここまでの4人はみんな男性だったので、知り合いの紹介で離婚専門の女性弁護士さんを紹介して頂き、相談に行きました。
その弁護士さんはとても親身になってお話を聞いてくださいましたが、モラハラ、暴力のないDV案件での離婚は何度もやっているけれども、やはり難しいこと、裁判になると言った言わないの応戦になり長期化すること、協議離婚の段階で相談して貰えればもう少しやりようがあったけれど、その弁護士さんの経験から裁判までやっても勝てる確率は五分五分だし、お金も時間もかかるので私も消耗するし、早く離婚して新しい人生を歩んだ方が建設的ですよ、と諭されました。

まぁ勝算もないのに「絶対に勝てます!」とお金と時間を取られて負けるよりは誠実なご対応かな…と弁護士さんを諦め、とにかく早期離婚を選びました。

ちなみに子供に会いたいならば、せめてこれまでの事を謝って欲しいと何度も要望書を出しましたが、結局最後まで謝罪の言葉は1度もありませんでした

法律相談・代理人を立てることのメリット
・法律の知識と豊富な離婚案件のご経験から、現実的かつ具体的な離婚協議書を作成できる
・相手方と直接やり取りをせず間に入ってくれる

代理人を立てることのデメリット
・弁護士さんも人なので相性の合う方を見つけるのが意外に大変だった(他の弁護士さんが仰るように私の条件がワガママだったのかもしれません…弁護士ガチャ…)
・代理人費用がかかる
(法テラス対応の法律事務所でしたら、立替払いなどが利用できます、この辺は私は利用しなかったので、法律相談の際に弁護士さんに直接詳しく聞いてみてください)

4)私の経験を踏まえて、言えること

・私は一定期間別居によって距離を置くことで相手の頭が冷えて改心するんじゃないか、子供から安易に子供を取り上げてしまっていいのか?など数年悩んで離婚に踏み切ることが出来ませんでした。

DV相談室の方も離婚専門の弁護士さんにも、そういう加害者の性質はそう簡単に変わらないので離婚一択!と言われたのにも関わらずです…

結果として何も変わらず、未だに反省も謝罪も一切なく、面会は当然の権利と主張してくるので、とっとと決心して離婚すれば良かった、時間を数年無駄にした、と思いました。

・私のように弁護士不信にならず、諦めずに相性の良い弁護士さんを探して、ある程度方針を決めてから、出来ればきちんと弁護士さんと離婚協議書を作成してから協議離婚に入った方が良いですよ、ということです。

ある意味、私は相性の合う弁護士さんを中々見つけられず苦労しましたが、やはり代理人を立てずに調停をやるのは辛いものがあるので、最後まで諦めずに探してみることをオススメします。

これはモラハラ加害者相手の場合は特にそう感じました。でないと、先手を打たれて長期化泥沼化してしまい、私のように最後は早くこの状況から逃れたいと思って、色々諦めてしまうことになるからです。


私は調停が始まってから精神的に参ってしまい、睡眠障害、不安障害、PTSD様症状などが出て、今も心療内科に通っています。
離婚というのはかなり精神的負担の大きい出来事なので、可能ならプロの方(弁護士さん)に入って頂いて、お金はかかりますが出来る限り精神的負担を少なく済ませるのが、その先の何十年の人生を健やかに過ごすためには大事なことなんじゃないかな、と私は思います。

以上、今悩んでいらっしゃる方に少しでもご参考になりましたら幸いです。

#モラハラ #精神的DV #離婚 #調停離婚



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