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育休が教えてくれたこと・私の変化

育児休暇より復職して3週間。
まだまだ、手探りな毎日だけれど
母娘共に元気で休まず行けている。

娘が保育園に慣れるように
私も職場や社会に溶け込んでいく。

職場に復帰した日。
まわりの人から
「雰囲気が変わった」
「イメチェンしたね」「明るくなった」

と声をかけられた。


自分でもそう感じる。
それくらい私の中での変化が起こった。

約1年ほどの育休で見える世界が変わった。


①優しい世界があることを知った


妊娠してから、そして産後にスーパーへ行くと
レジでの会計後、精算済みの荷物をカートや袋詰台に運んでくださることが何度もあった。

すごく助かったし、そんな心配りがあることがとても嬉しかった。


自分のことは自分でやるのが当たり前。
自分の置かれている状況は自己責任。

子育ても
産んだ人の責任として仕方ないこと。

大変なら買い物もスーパーに来ずにネットスーパーを使えばいいし
その選択の上で買い物をするのだから
手を差し伸べられる必要もないと思っていた。

そんな私が、子どもを授かり優しい世界に触れて
一気に見える世界が変わった。


自分のことを自分でやる、全ては自己責任。
それはそうかもしれないけれど
誰かの親切が喜びや感謝を、輪繋ぎのように繋がっていく。
自分ひとりでなんて寂しいじゃない。

いつのまにか、優しい世界の住人のひとりに私も仲間入りしていた。

②笑顔の連鎖に触れた

産後、娘をつれて買い物に出かけるとよく話しかけられた。

また、公共交通機関では
怖い顔をしてスマホを見ている人たちが娘に気付くと多くの人が優しい視線を投げかけてくれた。


もし
娘がいなければ声をかけられることも
優しい視線を見ることもなかった人たちとの関係性。

赤ちゃんの存在がそれだけ人を優しく柔らかくしてくれる。
その笑顔の連鎖の輪に私も触れることができた。


③なりたい姿の明確化

子育てをし始めてから答えのなさに日々苦しんだ。

私のいいと思ったこと、当たり前のようにやっていることが
いいとは限らないし、当たり前は当たり前じゃない。

母親の色が子どもに自然と流れていく。
何気ないそのことがとても怖くて、答えのない日常生活の全てが恐ろしく感じられた。


そんな時に考えたのは、「理想の母親像」。
雑誌を見てみたり、ネットで検索してみた。
自分の理想はどこにあるのか?を外に探したのだ。

けれど、見てわいてくる感情は
「こんなん金持ちかぶれやん」
「こんなキラキラママはちょっとなぁ」
とか、否定的な言葉ばかり。


そう、斜に構えて否定ばっかり。
人に文句ばっかりつけて
自分は文句言われないようにオドオドしてばかり。

こんなままじゃだめだ。
そこで、理想の母親像を外に見出すのではなく自分の内側から見出し始めたのだ。

自分がどうありたいのか
自分の良さはどこにあるのか
自分は何が好きなのか

人の作った理想の母親像でも、雑誌に出てるキラキラママでもない自分のオリジナル母ちゃんに私はなると決めたのだ。


④母親との距離の取り方


実母と会う頻度を減らした。
これが一番大きい変化かもしれない。

孫に会わせるのが親孝行と思って月に一度程度あっていたが
会うたびに嫌な気持ちになる自分に気付いてやめた。

彼女の嫌な価値観が幼少期からついていて
アラフォーになった今、やっと逃げ始められたような気がする。

やっと自分の人生を取り戻し始めたそんな気分。


最後に。


育休は約1年間。
30年以上生きてきたうちのたった1年。
その一瞬のうちに感じたこと、経験したことは世界をぐるんとひっくり返す。

嫌いだった自分を好きになれたり
かちかちの頭を少し柔軟にできたり
たくさんの変化を私に起こしてくれた。

きっと出産だけじゃない。
色々なことが日常に溢れているのに、余裕がなくて見落としていること。

たくさんある。

体験や経験は視野を広げ、視点を新たにしてくれる。
動こう、そして出会おう。

新しい自分と新しい未来へ。

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