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なぜクリームパンが好きなのか?

子供の頃からクリームパンが大好きだった。

なぜ好きなのか?

その理由を辿っていくと、幼い頃に母が初めて買ってくれた菓子パンがクリームパンだった。

兄と一緒に母がしていた障子の張替えのお手伝いをしていた日曜日、母がおやつに買ってくれたクリームパン。

母の笑顔と優しい甘さの中に幸せを体いっぱい感じた記憶。

この記憶を頼りに、クリームパンを食べるけど、あの頃のような記憶はその味の中に感じることができない。

その味を求めて、様々な種類のクリームパンを食べつくすも、似たようなクリームパンに出会うことは未だにない。

なぜ、出会えないのか?

久し振りに実家に帰省したとき、当時のクリームパンを購入することができた。期待とともに口にほおばった。しかし、あの時のような幸せな感覚はなかった。

なぜ?

その答えは、私が求めていたクリームパンは、幼い頃に食べたクリームパンの味ではなく、クリームパンに込められた母の愛だったのだ。

クリームパンは少しでも子供たちが喜ぶものを食べさせたいという母の愛が現象化したものだったのだ。

そのことに気づいてからもクリームパンは私にとって幸せの象徴に変わりはないが、不思議と食べたいとは思わない。

ただ、母の愛に包まれた幼い記憶が甦る

お母さん、ありがとう!!



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