「御先祖様」という概念

これはあくまでも私の経験上の話です。
全ての方に参考になるかはわかりませんが、私自身が体験した事実をお話しします。

たった一つのことに気づいたことで、31年続いた摂食障害をはじめ、あらゆる依存症からあっけなく解放されました。

つまり、私にはそのたった一つの概念が欠けていたのです。

それは、その概念を教えられないまま成長していたということになります。

　その概念とは、ずばり「御先祖様」でした。

「は？」と思われる方もいると思います。
「何言ってるの？」
「それが摂食障害や依存症とどういう関係があるの？」

と、首をかしげる方が多いと思います。過去の私ならそう思ったと思います。

しかし、これからお話しすることを知ることで少しは御理解いただけるかと思います。

　人間には例外なく生んでくれた「人」がいます。一緒に過ごす過ごさないは関係なく、必ず父と母、両親から生まれてきます。
　そして両親にも同様に両親がいて、その両親にもさらに両親がいてと、永遠に続いていきます。
　私という体には両親から遡って沢山の御先祖様のDNA情報がインプットされています。

つまり、私とは「御先祖様の集合体」なわけです。

御先祖様なくして私とは存在しえない存在なのです。

この事実を知った瞬間、私の体の中で何かがざわついた感覚がありました。

　私の中で「一人じゃないんだ」という気持ちが芽生えとこと、そして大きな味方がついているんだという心強さを実感し、私を今まで生かしてくれていたのは御先祖様なんだと思えたこと、その気持ちは感謝そのものでした。

　この時、私の中で生まれて初めて腹の底から感謝の気持ちが湧き上がってきたことを鮮明に記憶しています。
　就職してから今まで自分ひとりで生きてきたようなつもりでいたせいか、腹の底から感謝の概念すら消えてしまっていたんですね。
恥ずかしい限りです。