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姫ものがたり語り・巻4 -ISF11で頒布する徳川まつりの小説を紹介する-

aikoは人生な徳川まつりPのtamakiです。PNはおきあたまきです。

前回のISF10宣伝と同じく、今回も頒布する同人誌の宣伝として、
11月19日に開催されるIDOL STAR FESTIV@L11にて頒布する小説本の紹介をしたいと思います。

弊サークルのお品書きはこちら。

今回は紹介しませんが自カプ(まつり・想楽)のMミリ越境恋愛本もTHE・薄い本として文庫本を作ったのでこれも頒布します。
2作の予定がAct3DAY1の告知でSFY覚醒前を見て、ど~~うしても制服まつりとデートする話書きたい!ってなったので、翌日2時間で書いて3作にして入稿しました。自カプはマジで秒で書ける。


iの愛するお姫様

あの子の愛するお姫様

頒布日:2023年11月19日
文字数:約10万字
書籍情報:B6・2段組・128P
頒布先:C39 たまてばこ

今回はまつり本人のお話というわけではなく、徳川まつりの妹と、徳川まつりと、友人あるいはモブのお話を収録した短編集です。
紹介画像にある通り、2作の小説が収録されています。2作でも短編集って言い切っちゃうんですね!
言い訳すると元々は4作くらい入れる予定だったのです。

まつり妹が主人公というか、メインで描く人物ですが、でも小説で書いていることは、登場人物が話していることは、ず~っと!徳川まつりのことです。どこ切ってもまつり100パーセントです。
勿論まつり本人も出てきますし、まつり視点での文章もございます。

2作から抜き出したハイライトです

自家通販受付してます。今回は残部が出なかったら事後通販ありません。
再販もしませんので、会場に来られる方は会場で、遠方で参加できない方は18日までに通販のお申込みをよろしくお願いします。

素晴らしい表紙は前回に引き続きてんぱるさんに作っていただきました!
今回はてんぱるさんが販売している素材を使用しての表紙作成だったのでセミオーダーという形になります。
(11.17現在オーダー停止中につき、後日リンク貼ります)

使用した素材はこちらのシティ・ポップイラスト素材です。この素材はお品書きなどにも使用しています。

ずっとこのシティポップ素材を表紙にお願いしようと思って執筆していたので、最っ高の表紙を頂けて本っ当に嬉しかったです~~!!

小説サークルの皆さん是非てんぱるさんにお願いしてみてください!
販売素材からの表紙を作成する表紙セミオーダーの他にも、表紙フルオーダー、表紙素材の販売やその素材への文字入れなど、とにかく本当に大助かりなサービスを提供してくださってます。
いつもいつも大感謝です! また依頼します!


徳川まつり情報アカウントの中の人

友達になりたいと願った

まつり情報アカウントの中の人は、まつりを嫌ってるはずの妹だった!?
妹と友達になりたかったまつりファンのモブと、妹・iのお話。

徳川まつり情報アカウントの中の人 あらすじ

「徳川まつり情報アカウントの中の人」はPixivで先行公開中↓です。先に全文読めます。↑に上げたPixiv用表紙もてんぱるさんの素材で作ってます。

これはさっき「言い訳すると元々は4作くらい入れる予定だった」と書きましたが、その予定だったので、4本あるうちの1作を先に全文公開しよう!ということにしたら、結果として半分ネットで読めることになりました。

本と収録内容は変わりません。ちょっと改行とか変えてるくらいです。
内容はあらすじにある通りです。こっちはモブ視点のお話です。

きっかけはまつりだけど、まつりのこと関係なく、妹と友達になりたかったモブちゃんのお話です。
結末としてはちょっと切ないです。でも明るめで終わります。
私は朝ドラで生きてる人間なのでこれは信じていいです(前も書いた)

一応、こちらの話をちゃんと読んでおくと、次に紹介する本作のメイン作品である「冬はつとめて夏は夜」がより味わい深くなると思います。
長さ的に、同時上映の作品で、メイン作の先に上映される短編映画のように捉えてくれると的確かと思います。


冬はつとめて夏は夜

まつりの大ファンである秀才・uと友達になったまつりの妹・i。
まつりとの関係を悪化させてばかりのiはuとまつりの“運命の出逢い”を知り、やがて彼女を強く突き放してしまう──
これは徳川姉妹の関係の真相と、姉妹が少しずつ変わり始める、ある夏の始まりと、お祭りの夜の物語。

冬はつとめて夏は夜 あらすじ

本作のメイン作品です。こちらはまつり妹のiが主人公です。
書き忘れていましたが、名前がまだわからないのでi(アイ)としました。imouto(妹)の「i」です。

iは同じクラスになったことでまつりのファンである学年一の秀才・u(ユー)と友達になり、不本意ながらまつりの話をしていくうちに、どんどん仲良くなっていくのですが、肝心のまつりとの関係は、ミリシタなどで描かれているように、悪化していくばかり。
と言っても彼女はまつりのことが嫌いなので、それでいいはずなのですが、
そのことが思春期のiを、どうしてか大きく悩ませています。
そんなある日、iはuがどうしてまつりファンになったのか、そのきっかけを知ることになります。
uとまつりの“運命の出逢い”を知ったiは、uを強く突き放し、遠ざけてしまい──

↑あらすじとほとんど内容被ってますが、敢えて書きました。
まつりメインコミュ3周目とシャル・ウィー・ダンス?のSFYが出る前に書き終わって入稿も終わっていたので、その情報は反映出来ていないのですが、2023年10月時点でわかっていたまつりと妹の情報を集結させて書いたような、そんなお話です。


ハイライト画像もありますので載せます。

前回ほど長いお話じゃないので、抜き出すのが難しかったです。

まつりとまつりの夢を書くうえで避けては通れない妹の話。
ということは、まつりとまつりの夢について書いている小説、ということにもなります。
その辺はクライマックスもクライマックスなのでサンプルには載せられてないので、是非本を手に取って読んでくださればと思います。

ISF10の作品紹介の時も書いたのですが、私は自分の作品で“人間”としての徳川まつりを、ずっとずっと書いてきているような気がしています。
ところで、まつりのことを一番「人間」とわかっているのは、間違いなく家族であり、肉親である存在の妹だと思っています。
なので妹とまつりの話を書くことはやっぱり徳川まつりという人間のことを書いているということになるし、そのうえで、お姫様でありアイドルであることも書いてるんじゃないかな、と思います。

妹の話ばかりですが(そういう小説なんだから当然ですけど)妹と同じく主人公と言ってもいい、まつりファンである友人・uの、まつりへの気持ちというのも、とても好きだなと思って書いたところなので、そこも是非感じ取ってもらえると作者冥利に尽きます。是非よろしくお願いします。

冒頭は冬の一場面ですが、舞台の季節は夏です。
タイトルもすごく気に入っているので、そこに込められている意味なども
考えてもらえたら嬉しいです。


Pixivに載せてるサンプルを少し抜き出します。

 一曲歌い終わったら中継映像が切り変わって、もう姫の映像は流れなかった。
 私はほんの数分見た姫の姿だけを何回も何回も脳内で繰り返して、熱に浮かされた気持ちで……街をぶらついたんじゃなくて、結局家に帰ったの。怒られると思うじゃん? それがさ、親にも兄さん達にもちっとも心配されてなかったんだ。せいぜい二、三時間程度だったからね。
 で……何したかっていうと、勉強。
 あはは。もう、それしかやることが浮かばなかったんだ。嫌なことだったはずなのにね。
 熱に浮かされた気持ちがずっと続いてて、何をすればいいかわかんなくて、ただひたすら、がーって……持ってる問題集、片っ端からやってって……で、そのまま、机に突っ伏して、寝ちゃってた。
 それで起きたのが、確か朝七時か、その辺だったかな。……なんか、外がやけに眩しいから、縁側に出て、戸を開いたの。
 うん。雪が積もってた。
 すごくキラキラしてて、清らかで……なんの汚れもなくて……。
 自然と、昨日見た綺麗なお姫様のことを──徳川まつりのことを、思い出してた。
 そこで、私、全部わかった。理解した。
 ほとんど直感で、きっと昔の人が言うなら──それは天啓、って言うと思う。
 私のこれからの人生は、日々は、時間は……全部、あの人に、あのお姫様に、向かうんだって。
 きっと私の人生は──その時初めて、本当の意味で動き出したんだ。

おきあたまき「冬はつとめて夏は夜」より

「収録で北海道に行ったのです。チョコレート! お土産なのです」
 来る理由は大半がこれだ。ロケや撮影で遠方に行った時のお土産を渡す為に来る。はあ、と溜息と共に肩を落とした。
「そんなの宅配で送んなよ。わざわざ来る必要ないでしょ」
「あ……」
 もっともな意見だった。わたしは別に、何も間違ったことは言ってない。お姉ちゃんもそれはわかっているようで、ごめん、と嬉しそうに見せていた紙袋をすごすごと引っ込めた。無視して冷蔵庫を開いてお茶のペットボトルを出した。お姉ちゃんに出すわけじゃない。自分で飲むのだ。
「わたしだって勉強とか忙しいんだから」
 食器棚からマグカップを出して注ぐ。お姉ちゃんは使っていた食器もそのままに出ていった。わたしもそのままにしていた。片付けるのが面倒くさいだけだ。
「そっちだってそうでしょ。公演のレッスンとかリハとか、ドラマの撮影とか……いろいろあるんでしょ。だからいちいち来ないでよ。鬱陶しい」
 お姉ちゃんはまた、ごめん、と返す。チョコレートの入った紙袋はリビングのダイニングテーブルに置いたようだった。お土産を持ってくるのに、渡したら渡したでお姉ちゃんは何も話さない。本当は、例えばロケであったこととか番組の宣伝とか、少しくらい話してもいいのに。でも出ていく前だってほとんど話さなくなっていたから仕方ない。
 わたし達はもう、話さないことが当たり前になってしまった。
(……違う)
 話さないんじゃなくて、話せない。
「一人になりたいの。帰ってよ」
 わたしが、こんな風に言ってしまうから。
 わたしがこうやって、扉を閉ざしているから。
「……そう、だね」
 ごめんね。またその言葉を重ねて、お姉ちゃんは所在なくその場に立ち竦んだ。お姉ちゃんは遠慮のない無神経なuとは違うのだ。わたしのことを傷付けないように、怒らせないように、言葉を選ぶ。でもその結果、ほとんど話さない。もう行くね。そう申し訳なさそうに笑って言って、おやすみなさい、と帰っていくのだ。

おきあたまき「冬はつとめて夏は夜」より

「……わたしも」
 本当だ。わたしにもあったんだ。
 ただただ大好きで、仕方なかった頃。
「少し、懐かしくなった」
 それはどんな時代だった?
「お姉ちゃんが……まだ、何者でもなかった頃」
 その頃に抱いた好きな気持ちは、一体どこへ消えてしまったんだろう。わからない。嫌悪にまかせて粉々にしてしまったのかも知れないし、それか、お姉ちゃんが遠ざかっていくのに合わせて、わたしも思い出や気持ちを深く深く埋めてしまった?
「わたしがお姉ちゃんのこと……一番大好きだった頃」
 だから今、探しに行く。
「一番、恋してた頃」
 それはきっと、ファンであるuとしてはあまり聞きたくないことだったかも知れないけれど、でも、わたしは口を開かずにはいられなかった。
 わたしですら振り返ったことのない、掘り起こしたことのない記憶と気持ちに触れるのは怖くて、まだ知らない真実を見つけてしまうのだって、本当は怖かった。だけどそばにuがいてくれるなら、少しは大丈夫な気がした。それに今を逃したら、ずっと話せないことかも知れないし、わたしも忘れてしまうことかも知れない。
 もし文句を言われても、uがここに連れてきた所為だと言い返せばいい。ひどい話だと内心少し笑いながら、わたしは全ての始まりを話し始めた。

おきあたまき「冬はつとめて夏は夜」より

Twitterにも少し載せています。


諸事情により、今後東京にはそう簡単に行けなくなる見込みですので、ISF12以降の参加はほぼ出来ないと言ってもいいです。ライブ現地も関東はほぼ来ないと思ってくださって結構です。
ですので、tamakiに会えるのはこれが最後だと思って、是非スペースお立ち寄りくださればと思います。

また、ISF11開催日の11月19日は幕張メッセ国際展示場ホールにて、私のホームアイマスであるSideMの3Dライブ・F@NTASTIC COMBINATION LIVE -CONNECTIME!!!!-が開催されます。担当ユニットが3ユニット(アルテレジェ彩)も出るのでとてもえらいこっちゃのライブです。

私はこの日の夜公演・DIMENSION ARROWに現地参加するので、宅配搬出が終わったらすぐに撤収する予定です。Mミリ反復横跳び遠征です。
ちなみに翌日は豊洲聖地巡礼からのSideMアニカフェなので二日連続Mミリ三昧です。


tamakiの他の作品は全てPixivに掲載しています。
主に書いているのはまつりと想楽の恋愛小説ですが、まつり単体でもいろいろ載せていますので興味があったらこちらもよろしくお願いします。

過去に書いた作品紹介noteはこちら。

それでは今回はこれにて失礼します。

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