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秋・冬へと向かう「秋分」の過ごし方

秋分について

「秋分(しゅうぶん)」は秋の四番目の節気で、太陽黄経が180度に位置する時。今年は9月22日に当たります。「秋分」の期間は9月22日から、次の節気「寒露」(10月7日頃)までの約15日間を指します。

「秋分」は「春分」と同様に、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日です。「秋分」を過ぎると徐々に日が短くなり、この日を境に少しずつ冬に向け、寒さが増していくと言われています。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔からことわざで言われているとおりです。

「秋分」の日の中心とし、前後3日を含めた7日間を、「秋のお彼岸」と言います。お彼岸にはご先祖様のお墓参りと、”おはぎ”をお供えするのが習わしとなっています。川沿いや道端には彼岸花や金木犀が美しく咲き、農作業では稲刈りが始まる時期です。

ちなみに、春のお彼岸には”ぼたもち”をお供えします。実は同じお菓子なのですが、春は春に咲く牡丹にかけて、秋は秋に咲く萩にかけて名前を変えているのです。

※二十四節気とは?
二十四節気は太陽の動きをもとにしており、太陽の黄道上(360度)の動きを15度ずつ、24等分して分けた季節の事です。毎年同じ時期に、同じ節気が巡ってきます。節気の感覚が一定で、半月ごとの季節変化に対応できるため、古くから、農作業や暮らしの目安として使用されてきました。

(二十四節気が使用されるさらに昔は、月の満ち欠けに基づいた太陰暦のみが使われていました。ただ太陰暦は、太陽の位置と無関係で、季節にズレが生じてしまうため、二十四節気が考えられたそうです。)

おすすめの養生法

「暑さ寒さも彼岸まで」と昔からのことわざにあるように、「秋分」を過ぎると少しずつ乾燥し、秋らしく涼しい気候になります。秋雨は9月上旬から、長くて10月上旬まで続くこともあり、しばしば台風が発生することもありますが、このような気候の変動を繰り返し、気持ちの良い秋の気候へと近づいていきます。

人の体は、春夏の間は外へと発散し活発化しますが、この時期(秋冬)からは内へ溜め込み、守りに入っていきます。そのため、食べ過ぎると体内に溜め込み、太りやすくなります。

また、秋冬で溜め込んだものを春にデトックスするので、アレルギー症状(花粉症など)が出やすい人は、どんなもので体を作っていくか意識することがとても大事です。できる限り、バランスよく自然な物を食べるようにしてください。

秋雨が落ち着くと、一気に乾燥してきます。日本は湿気の多い国なので、むくみやすく悩む人も多いと思いますが、そんな日本人は逆に乾燥への抵抗力が低かったりもします。外側からの保湿と内側からの保湿、両方からケアしてあげましょう!

体内の潤いを増やす食材は、赤身の肉(鴨・豚肉etc..)・魚介類(ホタテ・牡蠣・イカ etc...)・乳製品・秋の果物などおすすめです。

また、「秋分」を過ぎて暑さも落ち着いてきたら、夏野菜は体を冷やす作用が強いため、少しずつ生で食べるのを控えましょう。ただし、炒めたり、煮たり、火を通して食べればOKです。調理法によって、その食材の性質を変化させられるので料理は面白いですね!

「秋分」に作る、おうち養生レシピメニュー

これから「秋分」の期間中、今の時期だからこそ作りたい「旬のレシピ」を紹介していきます。

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▼メニュー
9/24 きのこと甘栗のピラフ 
9/27 タンドリーチキン
9/30 さつまいものハニーマスタード煮   
10/2 梨のサンボル 
10/5 白いガスパチョ(アホ・ブランコ)

気候も身体も冬に向けて変化していく「秋分」に、身体の中から潤いを保つメニューです。内へ溜め込みやすくなる時期だからこそ、自然のものを取り入れていきましょう。もちろん、風味豊かな秋の味覚を楽しむこともわすれずに。

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