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「Don't forget nanay」

10年以上が過ぎた今も、
その優しくて温かい言葉が耳から離れない。

高いビルや灯りのない夜の空、
星がたくさん見えた。
破れたバケツで井戸から汲む一滴、
水の大切さを知った。
ガタガタの椅子と机、
それさえも全員分ない。
教室に入りきらず、
交代で授業を受ける子どもたち…
それでも陽気、
一点の曇りもない目がキラキラと眩しい。

学生生活の最後に
パナイ島で過ごした11日間。
小学校建設、ホームステイ…
暑くて熱いワークキャンプ。
言語は違っても通う心。
そこには穏やかな空気が流れていた。

弾ける笑顔に囲まれて、
言葉のいらないコミュニケーションを学んだ。
大きな愛に包まれて、
本物の幸せとは何かを考えさせられた。

モノにあふれ目まぐるしく過ぎてゆく日々。
何気ない日常でふと思い出す。
当たり前が当たり前ではないことを。

…そして今日も、新しい1日が始まる。
かけがえのない毎日を大切に丁寧に
生きている、前よりもずっと。


出会ってくれてありがとう

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