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2023年12月の記事一覧

「Perfect Days」ヴィム・ヴェンダース監督作品

東京国際映画祭の先行上映時は、旅行中で 行けませんでしたが、やっと観る事が出来ました。(以下ネタバレ注意ですが、その話の筋というより、日常の何気ない風景や仕草 そして徐々に変わる感情の変化の描き方が素晴らしいです)  カンヌで主演男優賞を受賞した役所広司さんが初めの1時間?近くは全くセリフはなく、古アパートに住み、朝早く起きてからのルーティン、そしてトイレ掃除の仕事、早く仕事が終わり、銭湯に入り、浅草の居酒屋でくつろぎ、その後、行きつけのスナックで一杯やり、寝る前に読書という

菊川のStrangerで「Get Crazy」。

1983年 ロックの殿堂として名高い会場での 大晦日の年越しロック・コンサートの話。 監督は「ロックンロール・ハイスクール」のアラン・アーカッシュ。 フラワー・ムーブメント全盛にグレートフル・デットやCSN&Yなどのアーティストが毎夜出演したフィルモア・イーストでステージライティングを担当していた人で当時書かれた脚本を撮影された83年にアレンジしたそうで、映画内でも15周年(68年から数えて)アニヴァーサリーと言っています。よって当時を引きずるヒッピー集団やヘルス・エンジェル

Last /The Unthank

The Unthanks の初期の3枚のアルバムがそれぞれ2枚組でアナログ化されて、興奮中の私。EMIから権利を買い取り、自分たちのレーベルからの発売で、装丁もこだわっています。  2010年ころだったと思いますが、当時、ロンドンのオックスフォードストリートにあった大きなHMVのお店の地下に英国フォークのコーナーがあり、そこで見つけたのが、BBC Radio 2 Folk Awardというその年の活躍した英国フォークのアーティストのコンピレーションCDで、毎年これを買うのを楽

ソウル・フラワー・ユニオン 結成30周年記念ツアー at 京都磔磔

久し振りに磔磔に行ってみようと思い調べたら、Soul Flower Unionが出るというので、おそらく40年ぶり。学生の頃なんで、多分、スターリン、じゃがたら、リザードとかを観たんじゃないかと思います。あの時を思い出させてくれます。住宅地にあるので、今日は6時スタートで9時には終了しないといけないらしい。 中川敬さんは前身のバンドNewest Model の頃から好きで、パンク/ニューウェーブの疾走感と突破力に楽曲の良さで当時邦楽にあまりカッコ良いと思うバンドはあまりなかっ

【カリブ海とアフリカの移民から読み解くUKジャズのムーブメント】~青山学院大学 英米文学科「イギリス文化特講」

今日は、青学で行われたオープン講義に参加。  大学のキャンパスはいいですね。  数年前から気になっていたUK Jazz。今回の講師は、「Jazz The New Chapter」という冊子とCDそして多くの記事の投稿で、最新型ジャズを紹介している柳樂光隆さん。 奴隷としてアメリカに連れてこられた黒人やクレオ―ルによりニューオリンズで生まれたJazzが、カリブやアフリカから移民として、英国に渡ってきた黒人たちにより、 どのように独自の発展を遂げたが、大英帝国による植民地時代から

『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan

年末にケルト系のミュージシャンを呼ぶ10年以上続くイベント“Celtic Christmas”。 今回は、ザ・ポーグスのフロントマンを務めたシェイン・マガウアンのドキュメンタリーも上映されるということで、楽しみにしていたところ、シェーンが亡くなったというニュースで、追悼上映となってしまいました。(その後のピーター・バラカンのトーク・ショーもトム・ウエイツによるシェーンのSNSでのコメントの説明から始まりました) この映画は、アイルランドからの移民の両親から生まれたシェーンが、