人生を変えた出会い~Y先生~①
12年前の夏休み。
高校1年生のワタシに、人生を変える出会いがあった。主治医Y先生である。
Y先生は女性ドクターで、専門が循環器という体育会系出身、背も高くスラッとなお美人。テキパキされているけれど優しい、そして怒ると本気で怖い…( ;∀;)
その姿はまるで女性救急医が奮闘する、かの「〇〇病棟24時」の小島先生と、最近放送された天才女性脳外科医が悩みながらも邁進していく「トッ〇ナイフ」の深山先生を、足して2で割った感じそのもので、かっこよくもありお母さんのような安心感もあるドクターなので、今でも何かとお世話になっている。
そんなY先生は、当時かかっていた近医からの紹介で受診した時の担当の先生だった。
高校生になったばかりで生活にも慣れず、勉強も予想以上にちんぷんかんぷんで、おまけにやりたかった吹奏楽部は怖い先輩がたくさん…5月ぐらいから頭痛が頻繁に起こるようになり、6月にはついに学校に行けなくなってしまっていた。
なんとか夏休みに入ったが、部活は毎日朝から晩まで、土日も関係なくあった。女がほとんどの世界の中で、やりたいパートでもなく(本当はフルートが良かったが、人数の関係でパーカッションになった。今は、パーカッションが大好きです、笑)、ただ苦痛でしかなかった。
そんなこんなで、部活も行ったり休んだりをしていた7月の終わりに、頭痛で通院していたクリニックのドクターから「やっぱり長引いてるし、詳しく検査してもらった方がいいと思う。近くの〇〇病院は知ってる?」と聞かれた。
ワタシは正直、高校生ながらに早く検査をしてほしかったので、「小さい時に行ったことがあります。」と即答した。
ドクターは、「じゃあ紹介できるか聞いてみるから、ちょっと待ってて。」と言い、病院に電話をしてくれた。数十分ほど待っていると呼ばれ、「紹介できるから、今から行ってくださいね。」……今から!?!?
当時母親も仕事をしていたので、1人で行くことになるが…それでいいのか?と思いつつ、とりあえず母親の職場に電話をして、予約の時間も迫っていたので1人で病院に向かった。
でも、当時Y先生は週1回の非常勤で来られていたので、翌日になっていたら出会うことはなかった。「今日来て下さい」と言ってくれた先生や、病院の方には感謝しかない。
そして、病院に到着。
手続きや問診表の記入などを済ませ、「どんな先生なんやろ?」「男?女?」とドキドキしながら診察室の前で待っていた。
そして、「〇〇□□さん、診察室にお入り下さい。」…いや、名前違うんやけど?と思いつつ、ドアを開けた。
そうして、Y先生との出会いが始まった。
ー続くー