見出し画像

[体験談]ICL手術してきました

先日、ICL手術を受けてきました。

youtubeのホリエモンチャンネルでICLという視力矯正手術というものがあることを知り、それからずっと気になっていました。

それから1年以上経って、ようやくICL手術をする決意ができました。


ICLというのは、目の中に半永久的なコンタクトレンズを埋め込む手術です。角膜と水晶体の間に、レーザーで3ミリくらいの穴を開け、そこから丸めたレンズをはめます。

こんなレンズ↓

画像1

すると、自然に眼内でレンズが広がっていくので、その後、中で虹彩の下にぴったりはめて固定するみたいです。

レーザーで切った創部は自然に塞がるので、開いたまま手術は終了です。



ちなみに、長い年月コンタクトレンズを使用していると、角膜が薄くなったりするらしく、ICLを受けられない方もいるようです。

↑この話を聞かなかったらまだやっていなかったかも。


決して安くない手術なので、いつかやりたいけど、正直まだいいかなーなんて思ってたんですが、このままコンタクトを使い続け、いざICLしたいって時に角膜が適応外になってたらショックだし。

また、20代後半になると、近視の進行が止まり、角膜の厚みにもまだ問題ない人が多いそうです。

今年28歳、コンタクト使用歴13年のド近眼系女子のわたしにはまさにうってつけの手術だったわけです。


ICLとはなんぞやっていうものはググればだいたいのことは書いているのですが、実際体験した人の情報はまだあんまりないみたいですね。

(だからわたしもなかなか手術に踏み切れなかったわけだし。)


今回は、わたしが実際にICL手術を受けてみて、その時感じたことや個人的な意見を中心に書いていこうと思います。


手術の大まかな流れはこんな感じ。


1.適応検査(2回来院)

2.手術

3.術後検診(翌日、1週間後、3ヶ月後、半年後、1年後)


ざっくりし過ぎか。(笑)

もっと詳しく書いていきます。



手術前①(適応検診)

まず、ICL手術が可能な目がどうかの検査が必要です。

正確な視力などを調べるため、検診日の3日前はコンタクト使用不可なので注意が必要です。(ソフトレンズの場合)



角膜に一定の厚みがあるか、眼圧に問題ないかなどをチェックします。

眼科ではおなじみの、気球の絵を見たり(近視・乱視検査)、目にシュッと空気を当てられたり(眼圧検査)、視力検査したり。

それに加え、暗い部屋で青いレーザー的な光を見つめさせられます。



検査が終了すると、看護師さんから検査結果の用紙をもらえます。

適正検査がOKであれば、そのまま手術日を決めます。

レンズは海外産のオーダーメイド式だそうで、レンズが届くまで少し時間がかかりますとのこと。

はやくて2週間後だったかな?(乱視入りのレンズだともっとかかるらしい)

正直、まだ心の準備ができてなかった私は、できるだけ先伸ばししたくて(笑)、なんだかんだで1ヶ月以上先で手術日の予約をしたのでした。



手術前②(事前準備)

手術3日前から、抗菌剤を1日4回点眼します。

検診日にもらっていた抗菌剤を朝、昼、夕、夜にかけて点眼します。

(これが地味に面倒)


手術前日と当日朝に飲み薬も処方されました。

副作用で吐き気がすることもあるそうです。(前日気持ち悪かったのはこのせいだったか)


コンタクトは手術前日まで使用可です。

私は、無計画にも買い貯めしていた2weekのコンタクトを1dayで使うバブリーぶりを発揮してなんとか消化(笑)


今すぐにでも手術キャンセルしたいくらい不安に怯えながら、明日の手術に臨みます。


手術当日

そして、いざ手術。

まず受付で、手術に必要な道具や書類が入った紙袋と、2種類の目薬を渡されます。

目薬は、一つは透明っぽい色で、もう一つは黒っぽい、墨汁を水で薄めたような色(たぶんヨウ素)。

これを5分置きに交互に3セットし、その後は透明だけ10分置きに点眼してくださいとのことでした。

たしか、透明っぽいのは麻酔と瞳孔を開かせるお薬で、黒っぽいのが抗菌剤だったかな?

13:00 透明点眼

13:05 黒点眼

13:10 透明点眼

13:15 黒点眼

13:20 透明点眼

13:25 黒点眼

13:30 透明点眼

13:40 透明点眼

13:50 透明点眼


こんな感じで点眼し続けます。


瞳孔がきちんと開いているかチェックしてもらい、手術室へ案内されます。

手術室に入る時には、衛生面の配慮のため、スリッパ、白いガウン、不織布の帽子をつけ、手にはアルコールスプレーをつけます。



いよいよ手術。

私は、とにかく帰りたくてしょうがなかったです・・・。

心なしか、すでに目が痛い気がしますし・・(多分思い込み)


手術自体は片目5分ずつの10分程度という時間ですが、私にとっては人生で一番長い10分間でした・・・。



ますはじめに診察台に上り、目だけ開いているカバーを顔にかけられます。

目を閉じないように、テープと器具で固定され、洗浄液が漏れないよう目の周りに筒のようなものをはめ、ライト点灯。

いよいよ手術が始まります。

ここが恐怖のピークだったかも。

なんか先生が「まぶしいと思うけど、がんばってライトを見続けて」とか言ってるけど、それどころじゃない、まじで。


レーザーで切開され、定期的に洗浄液をじゃばじゃばーっと浴びさせられ、SFに出てきそうな機械音が鳴っていて・・・もう何がなんだかって感じです。

その上、先生はまた「今度は目線下にして〜」とか言ってくるし。

麻酔で痛くはないんですが、レーザーで切られてる感覚はありました。

い゛い゛〜って言う気持ち悪さがMAXで、まさに地獄です。

片目終わった時点でもうやめたくてしょうがなかった。

正直、あんまり手術中の記憶がありません。

短時間でしたが、精神的には壮絶な10分間でした。

怖過ぎて、渾身の力で目を閉じようとしてたので、まぶた相当伸びたんじゃないかなあ・・・。



無事手術が終わり、もうふらふら。

目は麻酔液でめちゃめちゃ沁みて、ほとんど開けられないくらい辛いし。

よろよろと起き上がり、看護師さんに手を引かれながら、リクライニングチェアのある休憩室へ案内されます。

また目薬を渡され、5分空けて3種類さしたら、あとは寝ちゃって大丈夫ですと言われ、30分ほど休憩。

目にティッシュを当てると、そこにはほんのり赤いシミが・・まさか・・血・・・!ぎゃーーー!!

ほんの微量でしたし、すぐ止まったのでそんなにグロテスクな感じではないですが、まさか目から出血するとは思ってなかったのでめちゃめちゃショックでした・・。

血を見ちゃった精神的ダメージから、しばらくは全然目が開けられる気がしません。

その上、この間はとにかく沁みて痛くて、このまま一生目がこんなだったら・・と、とにかく恐怖の30分でした。

術後30分間は終始、ザブングルの加藤みたいな険しい顔をし続けてた気が(笑)

周りの人は割とおだやかな表情だったから、私が大げさなだけかもしれないけれど。

30分後に看護師さんに呼ばれたけど、ビビりの私は、念には念をで15分ほど休憩延長(笑)

だってめっちゃ染みるんだもん!

なぜ、みんなそんなに普通にしてられるの・・・。


あと、右側にだけ偏頭痛を感じましたのが少し心配でした。

20分ほどで解消されたので、とりあえず一安心。




休憩が終わると、また気球の絵を見たり、眼圧測ったりといった検査に加え、視力を測ります。

この時点で、視力0.5まで回復していました。(元の目が0.06くらい)

まだ沁みててはっきり目を開けることはできなかったんですが、それでもこの結果。すごいわ、ICL。

最後に先生に診察してもらうと本日は全て終了。



術後1週間はデリケートな期間で、創部が塞がるまで1日4回、3種類の目薬をさすよう指示されます。

さらに、目薬をさしてから、次の種類の目薬をさすまで5分以上間隔を空けなければならないので、若干面倒です。

(手術当日のみ1時間置きに3種類点眼を4セット繰り返す)

そして、帰りは保護メガネ(花粉症用のメガネみたいな感じ)をかけて帰宅します。

手術後1週間は、外出時にこのメガネをかけてくださいとのことでした。

こんなメガネ↓

画像2


この日はとにかく目が沁みていて、不快感がすごかったです。

花粉症でかゆい目をこすりにこすった挙句、乾いたコンタクト無理やり装着したような・・ゴロゴロ感がとにかくすごい。

洗顔、洗髪は3日間できないそうなので、洗い流さないシャンプーだけつけてこの日は就寝。

気持ち的にも疲れ切っていたので、あっという間に寝てしまった気が・・。

20時くらいから記憶ありません(笑)


手術翌日(翌日検診)

朝、目が覚めると、めっちゃめちゃクリアに見えていました。

ゴロゴロ感も、全くないわけじゃないけど、だいぶよくなっています。

若干、コンタクトやメガネの時より澄んで見えている気がします。

すごく、すごーく感動・・・!

なんだ、この爽やかな朝は!



そして、翌日も検診のために病院へ行きます。

今回も気球の絵を見て、眼圧測って、視力検査して、先生の診察を受けます。

まだ出血はあるようで、黒目の上の切開部分はまだ真っ赤っか。

若干グロい感じになってますが、1週間~10日で綺麗な白目に戻りますよとお医者さん。


そして、肝心の視力ですが、なんと2.0まで回復!(片目どちらも1.5)

小学校1年生の時点で1.0なかった私にとって、人生でこんなに見えている記憶がないので、逆に違和感すら感じます。

「まだ手術したばかりなので、もう数日したらもっとはっきり見えます」と看護師さん。

こんなに見えちゃっていいんですか・・。

ICLって、すごすぎる!

メガネやコンタクトの存在もなくなる日も近いかもしれないね。



手術して大変だったこと(デメリット)

1.事前検査が面倒

・2回来院しなければならない上、予約とりづらかったので予定調整が大変。

・検査3日前はコンタクト使用不可


2.手術がとにかく地獄

・ネットや本だと、みんな痛くない、あっという間だと言っていましたが、私は術後は普通に痛かったです。

(痛くないけど染みるってよく書いてあるけど、染みる=痛いじゃないの?)

・眼球をがっつりいじられるあの不快感はとにかく地獄。

・術後30分は痛すぎで目が開かない。

(たぶん人による。ネットや本では割とみんな平気そうだし。)



3.術後1週間はいろいろ面倒

・外出時保護メガネ必須

・1日4回点眼必須。就寝1時間前に済まさなければならないため、1時間は寝られない。

・術後3日間は洗髪、洗顔不可(肩から下は入浴可。)


4.費用が高い

・乱視なし68万円

・乱視あり78万円

※今回私が受けた病院の場合。

ただし、医療費控除が効きますよ。


手術してよかったこと(メリット)

1.コンタクトのわずらわしさから解放された。

2.旅行の時メガネやコンタクトいらなくなった。

3.コンタクトの時より衛生的。

4.「コンタクトはずしちゃったし・・」と出かけるのがおっくうにならない。

5.レンズに紫外線カット機能がついている。(これ、超大事!!)

紫外線は老化、白内障を引き起こす原因の一つです。

サングラス目に埋め込んだようなもんなので(と、私は思ってる)、美容にも効果ありです!

6.コンタクトしていない時でもサングラスがかけられる。

7.災害時の生存能力が高まった(?)

8.鼻にメガネの跡がつく心配がなくなった。

9.コンタクト10年以上使用するよりコストが安い。(コンタクト代が月6~7000円として)

10.レーシックと違い、ドライアイやハロー・グレア現象(光が滲んで見える現象)になるリスクが低い。

11.むしろ、ドライアイが治った(気がする)。

朝起きた時、いつも目が開けにくかったり、涙が出やすかったのですが、ICLを受けてから、それがなくなりました。

今でも、度なしのカラコンは時々使うのですが、やはりカラコンつけた日の翌日は涙が出やすかったです。たとえ一日でも、コンタクトレンズ装着するのは、少なからず目に負担がかかっているのだと思います。

12.万が一の場合、やり直せる(ICLは取り外し可。外せば視力は元の状態に戻る)


結論から言って、やってよかったと思います。

あの手術を思い出すと、もう二度としたくはないですが。


さきほど、「手術してよかったこと」にも書きましたが、このICLは、レンズ取り外しのできる可逆性の手術であることを謳っています。

が!物理的に可能でも、精神的には不可って感じです・・私的には。

痛みには強いと思ってたんですが、目に何かされる恐怖感って半端ないですよ。

先端恐怖症や、注射打つ時、先を見れない人には厳しいかも。

ただ、術後のこの視界のクリアさは感動モノです!

10分の地獄にさえ耐えられるなら、この手術は本当におすすめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?