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お義父さん

おはようございます。昨日からつきみぐちゃん(嫁)の実家に久しぶりに来ております。

つきみぐちゃんの実家には、お義父さんとお義母さんが二人暮らししています。(つきみぐちゃんは一人っ子)

実家に行くたびに温かく出迎えてくれます。

どんどん本当の家族のようになっている実感があります。

お義父さん、お義母さんどちらも大好きなのですが、今日はお義父さんのことについて書いていきたいと思います。

お義父さんは、ほぼつきみぐちゃんと同じ性格です。

いつも実家からの帰り道で、

「遺伝子って凄いな。ほんま同じようなこと言うよな。」

って必ず言っている気がします。

お義父さんは、ムードメーカーかつ心配性です。(つきみぐちゃんとまるっきり同じ)

一度会話すると、必ず一笑い掻っ攫っていく笑いの名手です。

昨日の会話で印象に残ったのは、

「たまごまる君、清野菜名ちゃんって知ってるか?彼女はいいぞ」

です。

70歳を超えるお義父さんの口から清野菜名というワードが飛び出してくる、このギャップよ。

この発言飛び出した瞬間、僕もつきみぐちゃんも爆笑よ。(清野菜名ちゃんは生田斗真の奥さんね)

「え、お義父さん清野菜名ちゃん知ってるんですか?!そして清野菜名ちゃんのこと好きなんですか?」

「おうよ、当たり前やないか。清野菜名ちゃんは有名なドラマや、CMにも出てるんやぞ。それに可愛いし」

そう語るお義父さんこそ、可愛いらしすぎた。



もう一つ印象的だったのが、夏場に伺った時のやりとり。

僕が何気なくこう言ったことから始まった会話。

「お義父さん、まだまだコロナ禍でどこにもいけなくて退屈ですね。」

「いや、俺はしろくまさえあればええんや。たまごまる君もどうや」

「、、、しろくまってあのしろくまですよね。」

「そうやがな、他に何かあるか」

だからそのギャップよ。笑いはギャップにより生じることを知っていすぎ。しかも本人は笑かすつもりないのがまたズルい。

しろくまーー!

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コロナ禍で気分沈みがちになりそうなところを、これだけありゃいいって、現状を楽しめるお義父さん最高かよ。

そう、お義父さんは無類の甘党である。

昨日もチョコケーキとどら焼きと甘いカフェオレを出してくれた。

僕はもちろんダイエットをしていることは隠していただいた。久しぶりに食べる甘いものは最高に美味しかった。

それを食べる姿を見てお義父さんも大変喜んでくれていた。

カフェオレが残っている段階で、ほらお茶も飲むかと言ってくれるあたりも、笑えて温かい。

話の途中では必ず、

「気をつけて帰るんやで。あそこの高速の道細いからな。コロナにかかるんやから、どこぞよらんと、真っ直ぐ帰るんやで。」

とつきみぐちゃんが言うようなセリフをそのまま言ってくれる。

本当に良いお義父さんだ。



そんなお義父さん、また癌が見つかった。

結婚してすぐに大腸癌が見つかり、手術し摘出した。

お義父さんはもう普通にお尻から便を出すことはできない。

それでも癌を取り除けてほっとしていたが、またその近くに癌が見つかったのだ。

また手術だ。

普通なら暗い雰囲気になるところだろうが、お義父さんの今の不満は

コロナ禍で病棟に閉じ込められる。そのせいで病院の一階にあるローソンで爆買いできないことだ。

え?そこなん?確かにあそこのローソン品揃えいいけどさ。ってツッコミたくなる。

どんな暗い出来事も、お義父さんにかかれば、明るい方向に変わる。

最初の大腸癌の手術の時もそうだった。

手術後、容態が落ち着き集中治療室から一般病棟に移ってきたお義父さんの第一声

アーモンドチョコ食べてええかな?


だった。

(別件の手術でつきみぐちゃんが麻酔明けに、

じゃがりこ食べていいですか?

って言ったのと同じやないか。

ほんまこの家族は)

看護師の人も「良いんやけど、できたら硬いアーモンドではなくて、普通のチョコにしときましょうね。」と笑いながら答えてた。

癌の手術明けにこんなこと言えるのが凄い。

本当に一瞬でその場の空気が明るくなるのだ。

そこがお義父さんの魅力であり、強さだ。

決して俺は生き抜いてやる、と情熱メラメラなわけではない。

いたって自然体で人生を楽しんでいるのだ。


そうそう、お義父さん最近はこれも必ず言う。

「たまごまる君、俺が死んだらお義母さんの面倒みたってな」

自分のことより、妻のことを今でも一番に想える。

愛おしいお義父さん、僕はあなたのようになりたい。

そして誰が死のうが僕がちゃんと面倒みます。

約束です。

だから安心して、まだまだ長生きしてほしい。

終わり





ここまで読んでいただきありがとうございます。