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小説

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書いた小説まとめ。
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#たまごまる

陽光底光

○春光に包まれた季節頃、コイン精米所が大活躍しているような田舎に伸二は生を受けた。ごくごく一般的な家庭に迎えられて。(大人になってこの一般的な家庭というのが、どれだけ恵まれた環境なのかに気がつくのだが。)両親がいて、祖父母がいて、兄弟もいた。家の近くの小学校、中学校に通った。高校は進学校に通い、そのまま関西の大学に進学し、無難な会社に入社した。ごくごく平凡な青年だ。 そんな伸二の人生も、かの太宰治程では無いが、女と共にあった。 これは伸二の人生に現れた女たちとの物語であり

満月の夜に現れたのは

10月1日満月の夜。空は快晴で一点の光だけが輝いていた。 その光をぼーっと見つめていると急にその光に吸い込まれる感覚に陥った。そのまま僕は眠ってしまった。 朝起きて少しだけ違和感があった。 なんだか体がゴツゴツしている。 昨日仕事し過ぎたからかなと思って鏡の前に立って、その姿に驚愕した。なんとゴリゴリのマッチョになってしまっているではないか。 驚いて茫然と立ち尽くしてしまうと思いきや、 すぐさまこうだ。 パシャり。 うん、今日も良き筋肉だ。(いや、写真撮ってる

真夏のサンタ帽🎄🎄完🎄🎄

今日はいよいよ最終日だ。 しかしおもちゃのキャスターからのメッセージは何も無い。 何も言われなくとも人々は何をすべきかわかっていた。 戦場ではおもちゃ達がおもちゃ同士を壊し合っている。 国会ではおもちゃ達がおもちゃ同士罵倒し合っている。 俺たちはなんて滑稽な事をしていたのだろう。 そんな人々も思い思いの場所に集まった。 そしてそれぞれの形で祈り始めた。 ある者は、また愛する人に会えることを祈る。 ある者は、死んでいったあの人のために祈る。 そうやって祈りが

真夏のサンタ帽🎄3🎄🎄

最終日1日前の8月30日。最近黙りこくっていたあのおもちゃのキャスターがまた語り出した。 いよいよスペシャルウィークも大詰めです。本日の夜、夏に開催予定だった祭りを全て実行します。祭りと聞いて思いつく場所に行ってみてください。 そんなニュースが全世界に配信された。 ⁂ ところ変わってここは青森県。 彼の名はゴン。数少ないねぶた師の1人であり、祭りの為に生きている男だ。この男もこのニュースを聞いて驚いていた。 2ヶ月前くらいから変な噂が流れてたんだ。夏に必ず祭りを開

真夏のサンタ帽🎄2🎄

8月25日のクリスマスが終わった翌日の26日。そこから29日までは特に何のイベントも開催されなかった。皆が、それぞれしたかったことを楽しんでいる。ある者は海外旅行に行き、ある者は好きなアーティストのライブに行っている。その頭にはサンタ帽。 そんな中、この親子も忘れられない3日間を過ごした。 僕の名はあいき。僕には大好きな母さんがいる。えりこって言うんだ。僕と母さんは2人で小さなアパートに住んでいる。お父さんは僕が生まれてすぐくらいに交通事故で亡くなってしまったらしい。でも

㊗️緊急速報㊗️なんと!僕が今日書いた小説をnote公式様のマガジンに追加していただきました!胸の高鳴りが凄いです。浮かれてます🕺が、しっかり地に足つけて明日からも頑張ります!note公式様そしていつもコメントしてくれる皆様本当にありがとうございます。 嬉し泣きは久しぶりだ。

真夏のサンタ帽🎄

2020年夏。世界中に不思議な光景が広がった。 クリスマスでも無いのに町の全ての皆がサンタの帽子を被っているのだ。 この現象の発端は8月24日の夜に起こった。世界中の人類一人ひとりにプレゼントが配られたのだ。 その中身はサンタクロースの帽子。 そしてサンタ帽と一緒に手紙が添えられていた。 1週間の魔法。8月25日から8月31日まで、このサンタ帽を被っていればコロナにかかりません。今コロナの人もこの期間だけは人にうつすことはありません。苦しみに耐え忍んでいる皆さんへの