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英検1級への挑戦

 子どものころから英語は好きであったものの、特に得意というわけでなかった私は、大学(理系)に進み、何も考えずにそのまま就職、社会人になり、土日の暇つぶしとして英会話教室に通い、英語学習を始めました。

その時は、英検だと準1級を目指すクラスに入っていましたね。30歳を過ぎた時に仕事の関係で、アメリカへ赴任、仕事は現地の通訳頼りという情けない状況でした。海外赴任でリスニング力は向上しましたが、使う語彙は仕事で必要な限定されたものでした。

 帰国後、長年目標にしていた、英検1級にチャレンジしました。

語彙の難しさからリーディングは悲惨な結果でしたが、ライティングでのリカバリーもあり、奇跡的にギリギリで1次試験を突破することができました。

 1次試験の結果発表から2週間足らずで面接でしたが、1次が受かると思っていなかった私は、何も対策をしてませんでした。
 気持ちは、今回駄目でも次回は2次試験だけですむし、取り合えず受けに行こう、海外にいたし何か喋れば、もしかしたらいけるかな、という『甘い期待』で受験会場まで行きました。新幹線ではるばる東京まで行ったことから、観光気分でもありました。

しかし、この『甘い期待』は、その後の1年に渡る、対策書の購入、時事問題の分析、ディベートでの賛成/反対意見のノートへの纏め等々の猛勉強へと繋がっていきます。

 面接では、控室に着くと幅広い年代の方が、参考書を読み返したりと面接への準備をしていました。後ろの席からは、『私はもう5回受かっているのですが、英語力維持のため、また受けに来てます』という話声が聞こえるなど、レベルの高さを肌で感じました。

   英検1級の面接までくる人の受験者レベルは非常に高いです。

 いざ面接!面接官へ自己紹介を簡単にするも短すぎたのか、色々質問されてしまいあたふた、トピックカードをめくって見ても、5つのTOPICのうち、いくつかはこんなの日本語でもわからない、というようなものでした。私の時は、『宗教と日本人のアイデンティティは?』とかありましたが、速攻除外しました。
 一番分かりやすそうなトピックとして、『食料問題と絶滅危惧種の問題はどちらが深刻か?』というものを選びましたが、
 スピーチの構成は壊滅、理由では何を比較すればいいのか、等々混乱しているうちにスピーチの2分間が過ぎました。
 面接官からは、『食料問題のこと少し話してたけど、絶滅危惧種のことは何も言ってないよね!』と言われる等、
 受けた瞬間に不合格が分かったテストとなりました。

結果は、40点中21点で、スピーキング4、インターラクション5 参加賞レベルでした。

 このことで、私は英検1級の本当の難しさを知り、その後2回目、3回目の受験へと繋がっていきます。
 これからは、私を取り巻く英語環境と、合格までに行った勉強法/対策法、またアメリカ赴任時の話等を紹介していきたいと思います。

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