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自分のために始めるノート

平凡な人生を送っていると思っていたが、離婚で人生が変わった。

いろいろなことの始まりは、一年前の3月だった。夫との雲行きが怪しくなってから、SNSで何かを頻繁に発信することがなくなり、楽しんでやっていたインスタグラムでの友人との交流はめっきり減った。ポジティブムードに溢れるインスタの世界に訪れる気も失せていった。

それでも何か、ひとりになってしまった自分が、自分のメンタルを保つために発信したい時はあって、一時は裏アカをつくっていろいろ投稿していたけれど、それも何故か近い友人に見つかるという始末。洗練されたSNSのアルゴリズムはなかなか私を一人にしてくれない。ツイッターも初めてみたけど、複雑な心境は決して140字に収まることはなく、何一つ上手いことを言えずに、ツイッター民の言語能力に感嘆しながら見る専門に徹している。

こんな面倒な気持ちによりそう、ひっそりとした発信の場にノートは寄り添ってくれているように感じた。別に発信しなくてもいいんだけど、誰からもフォローされなくてもいいんだけど、こんな満ち足りた世の中で生かされているからには、何かアウトプットをしなくてはという気持ちになる、変な責任感のある私である。

落合陽一さんがどこかで、どこかの誰かの発信が、どこかの誰かのためになることもあるとコメントしていたと思う。正確な発言内容や文脈は覚えていない。そんな彼のひとことが響いたこともあり、自分のためにノートを始める。決して映えるわけでもなく、決して140字に収まるわけでもない、面倒くさい私のノートを、でも細々と続けていけたらいいな。

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