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社内で新たなコミュニケーションツールを作ったら流行らなかった話

ありがとうございます、玉子寿司です。
今回はとあるツールの話です。

何を作ったのか?

お互いの共通項を共有し合って、仲を深める助けとなるツールとして
「共通項チェッカー」というものを作りました。
ここではタイトルにもある通り、プロダクトが生まれてから廃れていくまでの経緯を話していきたいと思います。

ことの発端

我々のチームでは一日の作業報告をするタイミングがあり、その際に頭の数分間アイスブレイクをしています。

ある日、そのアイスブレイクに同僚が企画を持ち込んできました。
内容としては、テーマに沿ってお互いに好きなものを列挙していき
最後に共有し合うというシンプルなものです。
これによって、お互いの好きなものの共通項が見えてくるので
話が弾みまくります。
これは自己紹介や話題作りが苦手な我々に取って画期的なアイデアでした。

この仕組みを使えば、誰とでも素早く仲を深めることができるのでは?という考えに至った我々はこの仕組みを広めるためにちゃんと検討しようということになりました。

開発~完成へ 

検討していく中で、お互いの好きなものをランキング付けして言い当てるバトルゲーム方式と、テーマに沿った好きなものを列挙していって比較する方式に方向性が分かれたりもしました。

我々の方針は混迷を極めていました。

ここで一度我々のやりたかったことに立ち返って話し合うことにしました。
結果として、ゲーム性よりも人間関係の強化に重きを置こうということになり、よりシンプルに人間関係の強化につながる「テーマに沿った好きなものを列挙していく方式」で作り込んでいく事に決めました。

プラットフォームを決めたり、細かいルールを決めた後は社内の有識者たちへユーザーテストを行い、フィードバックを集めて修正、反映を繰り返していきました。

最終的に『共通項チェッカー』と命名しグループ内にお披露目しました。
ここまで約半年かかりました。

何が起こったのか?

リリースから約半年が経った12月。その年にグループ内で作成されたツールや仕組みなどで良かったものに投票してもらう機会がありました。




9取り組み中9位でした。得票数0。

何故うまくいかなかったのか?

ふりかえってみたところ以下のような課題があがりました。

  1. 需要から入れていなかった
    ここが一番大きかったかなと思います。
    そもそも自分たちがこれは良いぞ!となっただけで、こういうの欲しいみたいな声は元々ありませんでした。

  2. 制作サイドの告知・訴求が弱かった
    自分たちが勝手に始めたことなので、多少の恥ずかしさもあって中々訴求するまでに至りませんでした。

おわりに

今回得たものは大きく二つあります。

ひとつは、流行らなかったとはいえプロダクトの検討からリリースまでの経験をできたこと。これはとても大きいことだと思います。

もうひとつは、「仲を深める助けとなるツール」は流行りませんでしたが
ツールを作った同僚との仲は深まりました。

このように、失敗したからといって得られるものが無いわけではありません。
みなさんも機会があればぜひ、失敗を恐れず何かに取り組んでみていただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
以上になります。

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