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あの頃支えてくれたキーボード6選 2000-2020

今回は、4ヶ月前に書いて、予想以上の多くの方々にご覧いただいた(感謝!)こちらの記事

の姉妹編です。

ストレージの隙間から写真を発掘しつつ、2000年以降に購入した外付けキーボード(いずれもテンキーレス)を選抜掲載します。

今回も淡々とした振り返りで、そこそこ量も多いですが、写真飛ばし見でご覧いただければ幸いです。

*見出し先頭の年表示は、私の購入年です
*写真は、購入・利用時撮影分、後年撮影分、今年撮影分が混ざっています
*文中、「前回の記事」「前回」は、冒頭にリンクを入れたデジタルガジェット記事のことを指します

【2000】 TARGUS Stowaway Portable Keyboard

真ん中にいる、黒い塊。

左は同年発売のVisor(後述)、右は2008年発売のiPhone 3G

これをカシャカシャ開けば、フルサイズ級のキーボードになります。

かつてPDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれていたものの一つ、ハンドスプリング社Visor(Palm OS)の外付け用として発売されたものです。

※グッドデザイン賞受賞ページ

私は、当時、このStowaway Portable Keyboardを知人から見せられて、折り畳みのギミックに一目惚れし、セットで購入。

ただ、私の能力・環境では、Visorはあまり使いこなせるものではなく、実際に入力する機会は少なかったように記憶しています。

それでも、当時のノートPCより安価・軽量・コンパクトな組み合わせで、外出先でタイピングが出来るということ自体に言い知れぬ魅力があり、Visorが故障してからも、長年、手元に保存し続けました(上記2枚の写真は2009年撮影)。


Stowaway Portable Keyboard発売の10年後(2010年)、こんなものが発売されたことを知りました。

写真で見る限り、Stowaway Portable Keyboardと同じ金型を使っているように見え、それがUSB接続によりPCで利用できるということに興味を抱き、購入しました(この頃には、Stowaway Portable Keyboardは処分済)。

写真は、1枚だけ残っています。

おそらく、iPhoneの写真レイアウトアプリDipticで作成

これまた実際には使うことが少なく、畳んで広げてカシャカシャを楽しむのが主でしたが、改めて、自分はこういうものが好きなのだなあと気付かせてくれました。


【2005】 PFU Happy Hacking Keyboard Professional

当時も今も、国産高級キーボードの代表的ブランドの一つ、Happy Hacking Keyboard。
略称、HHKB。

勤務先に1人だけいたHHKBユーザーから勧められ、その後、ネット検索や店頭確認で関心を深めました。

ただ、実売2万円程だった上位モデルのProfessionalを買う決断はつかず、まずは、5千円ぐらいだった廉価モデルのLiteを購入・・・したものの物足りなくなり、結局、1ヶ月後に、Professionalを選択。

モデルは、同年発売になったばかりの英語配列「墨」です。

独自の配列、そして「スコスコ」と称されるキータッチは、好みが分かれると思いますが、私にとっては快適。

自宅で愛用した私は、職場用に、思い切ってもう1台購入。

今度は、2003年発売の英語配列「白×無刻印」です。

2台を、自宅・職場でときどき入れ替えながら使いました。

当時は、クレーム・トラブルのエスカレーション対応が仕事の過半を占めていて、連日のように、精神衛生上よろしくない文章・メールを書いていた時期。
睡眠の質が下がり、歯ぎしり・歯噛みで歯にひびが入ったこともありました。

HHKBでの快適なタイピングには、そんなストレスを和らげてくれる体感があり、当時、本当にありがたいことでした。

この経験を経て、HHKB以降、キーボードに対して「相棒」「パートナー」的な感覚を持つようになっていったと記憶しています。


【2006】 リュウド Rboard for Keitai RBK-310C

続いて、2004年発売の携帯電話用キーボードです。

これは、ただ見ていただくしかありません。

手前から開けます。

キーボードの半分が出現。

左右に引っ張ると、

下から残りのキーがせり上がってきて、

完成。

飲み会で披露した際の反応では、カシャカシャという音の印象も含め「合体ロボットみたい」と言う声もありました。

前回紹介したカシオW21CAとは、色がよく合います。

しかし、2006年時点で使っていた同社W41CAでは、接続端子が横に付いていたため、ケーブルでつなぎ、キーボードの横に置くしかなく、正直、不格好でした。
(この点、前回の記事に上記写真を掲載した際には忘れていました)

そのことに加え、そもそも、携帯電話にキーボードを繋いで入力するほどの場面というのは少なく(外だと気恥ずかしさもありますし)、ときどき触ってギミックを楽しむだけの存在となったのでした。

2008年、ポメラDM10購入直後にサイズ比較した写真が残っています。

iPhone 3G(同じく2008年発売)は、「接続できたらなあ」と思って載せているだけです


解像度低い写真で恐縮ですが、こちらも載せておきます。

Rboardの上にある2機種は以下の通りです。

1番上は、こちら。

1999年発売で、友人が愛用していたのを羨ましがっていたら、2001年、安価で譲ってくれました。

色味やサイズ感はなかなか魅力的だったのですが、能力的になかなか使いこなせず、また私にはタッチタイピングが厳しいサイズで・・・と思っているうちに故障。
眺めて触って愛でる存在として手元にしばらく残しました。

真ん中のはこちら。
おそらく2008年購入の工人舎 KOHJINSHA SA5KXです。

当時、安価なミニノートPCとして、けっこう話題になりました。

これも私にはタッチタイピングが厳しいサイズだったことや、解像度が低い廉価版を買ったことなどが関係してか、残念ながらあまり使いこなせかったです。

ただ、ディスプレイが回転式である点など、作りが面白く、触っているのは楽しかった記憶があります。

台北旅行で購入したゴム製キーボードと
ポメラDM10と


なお、同じリュウドの携帯電話用キーボードは、これ以前にも1台買ったことがあり、下の写真では右上に写っています。

これはキーが左右に分かれていて使いづらく、そのためRboard for Keitai RBK-310Cの購入に繋がったのだろうと思います。


【2007】 東プレ・ジャストシステム Realforce91U for ATOK

高級キーボードとして、HHKBと並び称されることの多い、東プレのRalforce(現在はREALFORCE表記)。

HHKB愛用からの流れで、こちらにも関心を持つようになっていたところ、2006年末にジャストシステムとのコラボ限定バージョンが発売され、黒・赤のカラーリングと限定感に釣られ、注文しました。

上記記事で「付属の工具キットとディップスイッチの変更によって左CtrlキーとCapLockなどの入れ替えができる」と書かれている点は、HHKBで、Aの左にCtrlキーがある状態の快適さに慣れた身には、必須と言えました。

購入直後の姿。

HHKBと比べ、筐体が重いせいか打鍵時に安定感があることと、キー配列が自然で、使いやすいと感じました。
一方、かな表示があるのは、うるさく感じられました。

その後、2009年からの短期中国生活にも、機内持ち込みで帯同。

慣れない生活の中、頼れるキーボードを使い続けられることが、しみじみありがたかったです。

この時期には、日本からの出張者の協力で、今度は英語配列のRealforce 86U(SE0500)も入手。

ときどき職場と入れ替えつつ、愛用しました。

2010年、帰国後

1台目と比べてパッと見、味気ないですが、かな表示がなく、黒と比べて埃が目立たない点はすっきりして良かったです。

以上2台のRealforceは、主に職場で長年、愛用しましたが、ここ数年で故障し、もう手元にありません。
HHKBと同様、様々な場面で支えてくれたことは忘れられません。


【2009】アップル Apple Keyboard(JIS)

ゼロ年代購入のキーボードで、唯一、今でも使えて、残しているのがこちら。

当時、Windowsユーザーだったにも関わらず、コンパクトキーボード欲の一環で手を出したものです。

当然、Windows機ではうまくキー操作できない面もあったのですが、フリーソフトのおかげで、なんとかなりました。
とはいえ、やはり無理はあったのと、前述のキーボードが現役だったため、次第に使わなくなり、数年後にMac環境に戻るまでしばらく仕舞ったままでした。

以下、当時のサイズ比較です。

前述のHHKB Professionalと。

ポメラDM10と。

その後、Apple Wireless Keyboardも購入し、

2010年、初代iPadと

2020年、コロナ禍初期の荷物整理時には、こんな写真も撮りました。

1番上だけ、Anker製品です

ケーブルありのApple Keyboardには、今でも、たまにBluetooth接続がうまくいかないとき、助けてもらっています。

この後、2010年代は、既存のキーボードを使っていたこと、そして、スマホとタブレットの普及もあってか、キーボードを買う機会が減りました。

というわけで、次はいきなり11年、飛びます。


【2020】PFU Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S

コロナ禍初期で、プライベートでは外出抑制し始めた2月、ふと思い立ち、15年ぶりにHHKBを購入しました。
細かい経緯は思い出せませんが、不安な情報が飛び交う中、無意識に何か頼れるものを求めていたのかも知れません。

今回、青・赤のカラーキートップも同時注文です。

前述のRealforce91U for ATOKと

ケーブルなしで使えるようになったこと、そして色が加わったおかげで、以前よりも、HHKBとの一体感・愛着を感じられるようになりました。

その後、コロナ状況および部署・仕事内容の変化が重なり、1年強、生涯初の在宅勤務主体生活に突入。
1台を仕事(Windows)・プライベート(Mac)で使い分けるか迷ったのですが、切り替えの手間などを考慮して、思い切ってもう1台購入。
(この時期の写真は、今のところ見つからず)

以降、出社主体になったり、出社・在宅ミックスになったり、変動はありますが、自宅での2台使い分け体制は続いています。

今年、少し変化をつけたくなり、こちらを注文。

少しずつ組み合わせを変えながら、楽しんでいます。


最新状況は、以下のとおりです。

プライベート用。

仕事用。


最近は、たまにスマホにつなぐことも。

音声入力併用のテキスト入力にも慣れていきたいところです。


技術職でも、文筆業でもない私ですが、

HHKBや、これから出会うであろうキーボードたちの力も借りながら、

なんとか、この先を乗り切っていきたいと思います。

以上、言葉足らずな個人的回想、最後までご覧いただきありがとうございました。


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