あの頃支えてくれたデジタルガジェット8選 2004-2009
今回は、ゴールデンウィークの片付けに合わせて、かつて愛用した携帯電話・スマートフォンなど、デジタルガジェットを8点、紹介します。
購入時期は、タイトルのとおり、2004年から2009年。
当時、仕事の7割程度がトラブルシューティング関連で、ある種のやり甲斐・高揚感は感じつつも、かなりストレス度が高い時期でした。
そんな時期に、ちょうど魅力的なデジタルガジェットが次々と登場して、生活を便利にしてくれたり、楽しませてくれたりしたことは、大きな支え。
出費はそれなりに必要でしたが、同年代に続いて年下の友人もどんどん身を固め、飲み会等が少し減少傾向の時期に重なり、なんとかなったのでしょう。
前置きはここまでとして、以下、淡々と写真を並べます。
かなり私的な振り返りで、量も多いですが、写真飛ばし見でご覧いただければ幸いです。
*見出し先頭の年表示は、私の購入年です
*写真は、利用時撮影分、後年撮影分、今回撮影分(手元に残っている5点のみ)が混ざっています。すべてレタッチしています
【2004】 京セラ AH-K3001V
私にとって、「手のひらのインターネット」「持ち歩くインターネット
」の1台目。
「京ぽん」の愛称で人気を誇ったPHSです。
当時、PC用Webサイトを、この画面で見られるのは、画期的なことでした。
搭載ブラウザは、ノルウェーのOpera。
その証、赤いマークを押す度に心がときめきました。
機能優先で購入したものですが(他に選択肢がない時期ですし)、サイドの丸みあるフォルムの握り心地・触り心地は良好。
スマホのことなど想像もしない時期に、PCメール利用と合わせて、スマホ的な体験をさせてくれ、ありがたい存在でした。
<参考>
【2005】 カシオ W21CA (発売2004)
友人から見せられ、デザイン、回転ギミック、オートフォーカス付きカメラに心惹かれて購入した携帯電話です。
シルバー・ブラックの組み合わせが、たまりません。
そして、
くるっと回転すると、
デジカメスタイルに変身。
このギミックが好きで、意味もなく、くるくるしていたことを思い出します。
たまらないのが、この目玉。
当時としては、カメラぽさが強く出たデザインと思います。
W21CA、旅先での2枚。
私は、これぐらい写れば満足でした。
デザインだけで言えば、自分が購入しなかった製品を含めても、スマートフォン以前でもっとも好きな製品です。
翌年購入の折りたたみ式キーボードとの組み合わせも良し。
喫茶店や電車で何度か使用したものの気恥ずかしく、実際にはあまりやりませんでしたが。
外側は、実はこんな状態です。
ある日、横浜中華街の屋台にて、1,000円ぐらいで彫ってもらいました。
今ならやりませんが、手放すことなどイメージしないほど、私がW21CAに愛着を持っていた証だと思います。
<参考>
【2006】 カシオ W41CA
デザイン最高だったW21CAですが、かさばるサイズで、手にしたときのフィット感はいま一つでした。
その点、W31CA(未購入)を挟んで出たW41CAは、申し分ないものでした。
キーが真っ平だったW21CAと比較して、
波打って押しやすくなっていたのも、素晴らしい。
今回掲載しない機種(W41CA以降にも2台使用)も含め、私がスマホ以前に使った中では、操作性が歴代ベストです。
デジカメスタイルへの変形ギミックも健在。
W21CAと比べて「目玉」感が薄れたのは物足りない一方、操作・画像共により撮りやすくなったと感じ、今のスマホとほぼ同じような使い方をするようになりました。
同年夏休みのシェムリアップ(カンボジア)旅行では、借り物のデジカメがアンコール・ワット手前でバッテリー切れしてしまった際、W41CAに助けられました。
その数ヶ月前、2006年版『日本沈没』(監督:樋口真嗣、主演:草なぎ剛、柴咲コウ)の武道館プレミア試写会。
当時、夜にこれだけ写せたのは、ありがたかったです(明度調整は多めにやっていますが)。
『日本沈没』といえば、W41CAで公式サイトトップページを表示した写真も残っています。
ところどころ非表示になる部分はあったものの、外出中にWebサイトが見られるのは、当時、本当にありがたいことでした。
<参考>
【2007】 リコー GR DIGITAL(発売2005)
W41CAで写真欲が一気に上昇した私は、久々にデジカメを購入することにしました(デジカメは1995年から何台か使っていましたが、当時は数年間、ブランクにあたる時期でした)。
そして、価格以外は深く考えずに、デザイン・感触が気になっていたGR DIGITAL(以下、GRD)を選択。
今、ユニクロで売っているTシャツでは、2段目右端にいます。
広角単焦点の難しさ・怖さを思い知らされつつ、同年夏のタイ旅行では、無心にいっぱい撮ることの喜びを教えてもらいました。
※掲載写真は、大幅にトリミングしているものも含みます
今は、すっかりスマホ撮影優先になっている私ですが、写真を撮るときいつも、
GRDの感触がずっと指先に貼り付いていて、力をくれているような気がします。
<参考>
【2007】 リコー Caplio GX100
GRDを使っているうち、ズームの必要性を感じてきた私は、思い切って、同じリコーのズーム搭載コンデジ、Caplio GX100(以下、GX100)を購入。
操作面でGRDと重なる部分が多く、すぐに馴染めました。
1点、GRDと比べてレンズキャップ着脱が面倒なのを除けば。
と思っていたら、翌2008年、GX200発売時に自動開閉式のキャップ(オプション)が発売され、狂喜しました。
こんな感じで、
レンズ繰り出しに合わせて、開きます。
実用性に加え、ギミックの面白さ、そして可愛さがあります。
あちこちで集合写真や飲み会スナップを撮る際に、このキャップが場を和ませてくれたことが結構ありました。
旅先での使い勝手も良く、下記は、すべてGX100使用です。
GX100には、当時確か珍しかったステップズーム機能(35mm版換算24/28/35/50/72mmで切り替え)があり、当時も今もレンズ交換とは無縁な私に、画角の違いを教えてくれました。
近年、スマホで、広角から中望遠までこまめに切り替えながら撮ることが多い私にとって、その原点はGX100にあります。
<参考>
【2008】 アップル iPhone 3G
いよいよ、これです。
日本未発売だった初代iPhone(2007)の後継機種で、2008年7月、ソフトバンクモバイル(当時)から発売されたiPhone 3G。
大ヒットしたオーディオプレイヤーiPodには、発売から5年間、手が伸びなかった私ですが、iPhone 3Gは、当初から気になる存在でした。
話題性に加え、ここまで紹介してきた各製品で体験してきたことの集大成になるように思えたからです。
2週間検討の末に購入した私は、機能もさることながら、この丸みを帯びたフォルムに魅せられました。
なんというか、触っているだけ、撫でているだけで、ホッとして、相棒感が湧いてくるような感覚。
その後、機種変更しながら2018年6月までほぼ10年間、iPhoneを使い続けた私ですが(最後は8Plus)、フォルムではこれ以上に気に入るものがないままでした。
なので、iPhone 3Gだけは、いまだに手元に残しています。
カメラとしてのiPhone 3G。
オートフォーカスなし(搭載は3GSから)な点は、それまで使っていた携帯電話より見劣りしたものの、画面の大きさ、指先で動かせる写真ビューアーの面白さがあり、日常写真の主体がデジカメからiPhone 3Gに移行しました。
その一部がこちらです。
実は、これらは昨年6月、note利用開始した際の1・2本目です。
ショボい内容ながら、私にとってはiPhone 3Gとnote、それぞれを利用開始したときの「初心」(?)が感じられるため、ときどき見返してしまいます。
先日、部屋の隙間から、久々にケーブルを発掘。
おかげで、充電や写真取り込みをできるようになりました。
もちろん、ネットには繋ぎませんが、
この機会に、数日前から、カメラとして持ち歩いています。
iPhone 3Gが撮る、発売14年後の世界。
ご覧のとおりぼんやりした写りで、晴天下ではそもそも画面がよく見えなかったりもしますが、それがなんか嬉しい気もします。
もう少しこの先を見たいので、しばらく持ち歩いてみます。
<参考>
<おまけ>
日本発売の2日後(2008年7月13日)、台北旅行中の1枚です。
【2008】 キングジム ポメラDM10
これだけは、先に、当時の記事リンクを入れます。
この見出しを見た瞬間、ひとりで声を上げてしまったほど、「これは欲しい!」と感じた初代ポメラ、DM10。
ポメラは、ポケットメモライターからのネーミングです。
ネット接続はできず(USBケーブルかmicroSDカード経由でPCにファイル転送)、テキスト入力のみ可能な孤高のガジェットは、
メモ、テキストファイル、コンパクトキーボード、タッチタイピングが好きな私にとって、これ以上にない存在に思えました。
こうして折りたたむと、
iPhone 3Gより大きいとはいえ、こんなサイズになります。
内ポケットに入れようとは思いませんでしたが、
コートの外ポケットに入れたり、近所まで手持ちしたりはしました。
ひとり旅にも持参。
DM10を愛用したのは正味1年半ぐらいでしたが、そのおかげで、私は、ライフログ習慣が身につき、その後、手書きノートや各種ガジェット、最近では音声入力も組み合わせながら、ずっと続けています。
その後、後継機種のDM20、DM200も入手しましたが、DM10ほど愛用するに至っていません。
DM10がiPhone 3G発売数ヶ月後に出たことや、個人的な環境、いろいろな要素が加わり、自分にとってちょうど良いタイミングだったのだと思います。
少しこじつけると、ネットには繋がらないが、「自分」と繋がる度合いの高いガジェットでした。
<参考>
※DM10の作りが良くわかる貴重な動画です
【2009】ノキア E71(発売2008)
最後の1台は、2009年途中から短期の中国勤務となった際、仕事関係の方に教えられ、購入したスマートフォンです。
すぐ有料ソフトを入れて、日本語も使えるようにしました。
画面のタッチ操作はできませんが、この物理キーが打ちやすく、
表面の感触も良く、
触っているだけで嬉しい存在でした。
なにより、当時、日本人同士でもローマ字でショートメッセージをやり取りすることが多かった時期に、日本語で検索したりメールが書けたりすることには、大いに価値がありました。
写真の仕上がりは、やや暗めノイズ多めとなりますが、
オートフォーカス付きカメラで、けっこう役立ちました。
E71、昼の2枚。
※なぜラクダがいたのかは、不明
夜の2枚。
※コメントしづらい、春節の早朝
ステンレスの感触をより味わうため、また取り外しの手間を省くため、ここについていたゴムのカバーは早々に外してしまい、付属のストラップ、ケースと共に処分済です(今なら残しますが、当時は割り切り傾向でした)
当時の1枚。
右のiPhone 3Gは、帰国時用にソフトバンク契約を残していたこともあり、中国ではWi-Fi接続のみで、E71と並行活用しました。
今後も、この2台だけは手元に残すつもりです。
<参考>
以上、つい長々と書いてしまいました。
当時、各ガジェットに「もっとこんな機能があれば」「もっと画面が大きければ」等々、私が感じていたことの多くは、その後の製品で概ね解消しています。
その目で当時の愛用ガジェットを見返すと、不足・不便があったからこその愛用だったのだと気付かされます。
あの頃の自分を支えてくれ、写真撮影・ライフログなど今も続く習慣を見に付けさせてくれたガジェットたちに、改めて感謝します。
そして、ここまでご覧くださった皆様、ありがとうございます。
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