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WebMagazineタマガ

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多摩美術大学芸術学科フィールドワーク設計ゼミが発行しているウェブマガジンです。芸術関連のニュース、展覧会評、書評、美術館探訪記、美術家のインタビューなどアートにかかわる様々な記事…
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2022年1月の記事一覧

ミニチュアで黄ばみやかみ跡まで表現

INTERVIEW/しばたたかひろ(アニメーション/映像作家)  鍵盤ハーモニカ、冷凍うどん、鉛筆の削りかす——。誰もが目にしたことがある、日常に存在するさまざまな「モノ」。実はこの記事の写真で紹介しているモノは、樹脂やこむぎねんどで作られたミニチュア作品だ。制作しているのは、アニメーション/映像作家のしばたたかひろさん。写真を見ただけだと本物と見紛うばかりのこれらの作品は、どのように作られているのか。そもそも、ミニチュア作品の魅力はどこにあるのか。SNSやメディアを通して

シリーズ「村田朋泰の世界」File.01 アニメーションから生まれたインスタレーション

昨秋、多摩美術大学八王子キャンパスのアートテーク棟の前を通ったときに、ガラス越しに見える赤と白のコントラストに目を留めた学生は多かったのではないだろうか。そこで開催されていたのは、本学芸術学科の展覧会設計ゼミ(担当:家村珠代教授)が企画し、毎年1回学生と作家が協働で作り上げていく『家村ゼミ展』だった。2021年は人形アニメーション作家の村田朋泰氏を迎え、10月4日から19日まで『家村ゼミ展2021「今年は、村田朋泰。―ほし 星 ホシ―」』というタイトルで開催した。美術館でも街