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肺ガンだった話(2)

記念日って罪悪感なくホールケーキを食べれる日だと思ってた私も
9回目の入籍記念日である、2024年3月7日(木)は
もちろんホールケーキを買うこともなく、その日を迎えた。

以前までのお話は↓

一度前は通ったことがあり、こんな大きい病院あるんだーとは思っていたが、まさか自身がくるとは思ってなかった。

紹介状を出してから診察を待つまではスムーズに終わり、あとは名前を呼ばれるのを待つばかり。
しかし、どーして病院の待ち時間はこうも長いのか(いや長く感じるだけなのか?)時間予約しても当たり前のように予約した時間より30分以上はすぎる。だから病院行くのメンドーと思ってしまう。

だけど、今日ばかりはそんなことも言ってる場合じゃない。
今日は初診なのでスグに何か分かるわけじゃないよね?とか色々考えてちゃうとパニックになるだけなので必死に冷静を装っていた。
で、長い長い待ち時間を耐え、ようやく順番がまわってきた・・・。

診察の内容は、
「レントゲンをみても肺がんの可能性がかなり高いです。
癌ということをきちんと証明する為と他に転移があるかないか調べる必要があるので、来週から色々精密検査していきましょう」

とのこと。

先生の話や雰囲気で、私自身はこの時点で正直もう

”肺がんではない”

という考えは消した。

進行の具合、いわゆるステージがどこなのかということだけ。
少しでも進んでてほしくない、ただそう願う。

次の日の2024年3月8日(金)~3日間は夫婦で営んでいるお店でイベント開催を予定しており、事前準備もしてきたのでインベントは中止とせず開催することにした。イベントはありがたいことにたくさんのお客様にきていただき忙しくなったので、夫はこの日かなり疲れている様子。
しかし現時点で、今後お店を続けていけるのかが分からない状況でこのイベントは大事な日となった。

ちなみに3月8日は私の誕生日。
結婚するまで、誕生日というもをよく思ったことがなかった。
どちらかというと嫌いだった。”毒親”育ちの私にとってはそんな日あってないようなもの(毒親の話は次に機会に書くとして)
だけど、結婚してからは夫が買ってきてくれるミモザが毎年楽しみだった。

と、素敵な夫婦っぽい、エピソードを書いてみたが実は半分作り話。
私が買ってきてと言うから買ってきてくれただけで、基本的にはお願いしないと存在しない代物。
茶番であってもお願いしたことが叶うことが私には嬉しい事。

お店のイベントだったり、初診の名残だったりでモチロン誕生日を祝うということもできず(してもらう気もさらさらない)
複雑な気持ちでむかえた45歳の誕生日だった。

そのあたりからか、朝起きた時の旦那さんの浮腫みがひどくなった。
血行が流れだすと浮腫みも落ち着くので午後ぐらいには、ほぼ元通り。
というのを繰り返し。
浮腫みがひどいことだけならいいが、
それが理由でうまく呼吸がでず息苦しいくて寝れないらしい。
また寝ようと思うと息が止まりそうになり怖くて寝れないとのこと。
初診の際に、先生からは座って寝るしかないと言われたものの、
ド神経質な夫には到底無理な話。
(私はどこでもどんな態勢でも寝れちゃうタイプ)

イベント後、3月11日(月)はCT検査とか精密検査を実施
検査だけで診察の予定ではなかったが、あまりの浮腫みがひどいので、
どうしても診察してほしいという夫の希望で検査後、
急遽診察していただいた。
偶然にも主治医もいらっしゃり検査結果も出ていた為、
別室で診ていただくことに。

「検査した結果した結果”小細胞肺がん”でした」

下調べしてたので、小細胞肺がんというものをある程度理解しており、
理解してたからこそ何も言えなかったです。

小細胞肺がんは、進行が速いため、早期発見が難しく、発見した時には腫瘍やリンパ節転移が大きくなっていることが多く、根治することが難しいのが特徴です。

がん情報サービス

どこまで進行しているのかを検査をしないとダメなんですが
検査予約がまだまだ先。
しかし、浮腫みは日に日に増すばかりで浮腫みからくる体調不良に
ろくに寝ることができない。

「他の検査予約してますが、とにかく入院しましょう。
入院するとスキマ時間で検査できるし、自宅で過ごすより病院だと何かあればサポートできるので」

と先生に言っていただき、すぐに入院の手続きすることになった。

入院と聞いて、正直は私はホッとした。
早々に”肺がんではない”という考えは消したので、今後病気の旦那さんとどう向き合っていくべきなのかを考える時間が欲しかった。
当然私にとっても唐突な事で気持ち整理もつかないつくはずもない。
しかし、いつもにも増して神経質になっていく夫とどう接していいか分からない。

神経質な夫。
大雑把な私に普段から私の一挙一動に指摘するタイプの人
(指摘とかでなく、あなたの為に言っているというヤツ)
&流行り最先端をいく、フキハラな夫。

で、ましてや病気になった今思うようにいかない夫が、私にイライラしてしまわぬよう、自身の行動に最善の注意を払う必要がある。

唯一の収入源の飲食店は臨時休業。開業したてで貯蓄もゼロで金銭的にも生活するすべを考えいかなければならない。

その中で、
この先ずっと夫ファーストで接していけるのか?
シンプルに今後どう生活していくのか?

一人で考え時間がとにかく欲しかった。
入院期間は検査と治療で5週間以上の予定。
私が考えるにはとりあえず十分な日数

2024年3月15日(金) 夫、人生初めての入院


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