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#07モニタースピーカー、モニターヘッドホンの真実

今回は音楽制作において必ず必要となる
スピーカーとヘッドホンについて
徒然なるままに

今回は音楽鑑賞用のスピーカー、ヘッドホンでは無く
音楽制作時にレコーディングやMIXやTDを行う際に使用する
モニタースピーカーとモニターヘッドホンについて
書きたいと思います

プロユースのレコーディングスタジオでの
モニタースピーカーは
通常は3タイプのスピーカーが常設されてます

いわゆる大中小と3種
30年くらい前まで小はスピーカーの代わりに
ポータブルのカセットテープレコーダーを
使用しているスタジオも多かったです

中はヤマハ10Mと言うスピーカーが主流でした

大はスタジオによってまちまちでした

モニターヘッドホンは
30年くらい前まではほぼどこのスタジオでも
SONY CD900STが使用されてました
現在も多いです

そこから時が流れ
機材もアナログからデジタルへ
スピーカーもヘッドホンも
色々進化しているようですが

実はそんなに大きな進化はないように思われます

さて今回のタイトルに書いたように
モニタースピーカーと
モニターヘッドホンは
何を使用することがベストなのか!!!

ズバリ真実は

実はMIX、TD用なら

何でも良いんです

こんな事を言うと
エンジニアさんに怒られそうですが
極論は何でも良いんです!

それは何故かと言うと
結局何を使おうが
基準を決める事が出来れば
良いのです

実はどんなに高価な高性能なモニタースピーカーを使用しても
モニターヘッドホンを使用しても
それぞれ癖があります

自分のモニター環境で最高のMIXやTDをしても
結局、皆さんが聴く環境で音質は変わってしまいます

だからプロユーススタジオには
周波数帯が異なる環境でも
一番良いとこどりになるように
確認するために大中小のスピーカーが用意されています

ただ昨今は音楽を携帯からイヤホンで聴く方が多く
スピーカーで音楽を楽しむ方が減っています

なので最近ではスピーカー確認後
最終確認はイヤホン(airpods)で確認して納品
なんて流れがあるようです

話を少し戻しますが
モニターは何でも良く
基準を決めればと言う話をしましたが

その基準の決め方の説明を簡単に

まず自分が良いバランスだと思う
アーティストの楽曲を1曲選びます
(出来るだけ使用楽器、雰囲気が近いもの)
世界的アーティストなら尚更
最高の腕のあるエンジニアが
最高の環境でTD、マスタリングしています

その楽曲を自分のモニター環境で
聴きまくります
スピカーで
ヘッドホンで

改めてairpods等で
普段自分が音楽鑑賞する環境で聞きます

その音質の差を
覚えておきます

例えば

自分の使用しているスピーカーで聴くと
airpodsで聞くより「高音が出てる」な
とか
自分の使用しているモニターヘッドホンで聞くと
airpodsで聞くより「低音が出てない」な
とか

上記が基準になれば

自分がMIX作業する時
モニタースピーカーでは高音を気持ち抑えて
モニターヘッドホンでは低音を気持ち抑える

で、TDした音源をairpodsで聞く
イメージより何が足りない?
何がうるさい?

を繰り返していけば

自分のモニター環境でも
良いMIX、TDは可能です

だから乱暴な言い方をすると
何でも良いんです!

ではなんで高額なモニタースピーカー等が
存在するのか?

簡単に言うと高額なスピーカーは
周波数帯の分離性能が高く
最初から様々な楽器が独立して聴きやすい
それを実現するため高額になっています

いわゆるプロ仕様です
プロのエンジニアさんは
初めて聞く楽曲をMIXします
トラック数が100あれば
100個の録音データを聞き分け
バランスを取らなければなりません
TDを終えたら1つトラックの音量バランスを
し忘れた!
なんて事になってはまずいです

そう言う意味でも
最初から幅広く周波数が分離して聴こえた方が
便利です
それだけの理由では無いですが
そう言う意味もあると思います

と言うことで

モニタースピーカー
モニターヘッドホン
は実は何だって良い!
(なんちゃって)


補足
レコーディングでの演奏家用
モニターヘッドホンは
何でも良く無いです!

この話はまたの機会に











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