母の一日一善
一日の中で誰かのためによい行いをどれぐらいできているだろうか?
コンディションが悪い日なんかは下手したら“0” なんて日もあるかもしれない…。
自分を生かすことだけでも精一杯の日には、自分の機嫌を自分で取る!大人なら当たり前やろーーなことでも、他人にとってそれだってよい行いになり得る。
不機嫌は、立派な公害だ。
だけども、できたらそんな消極的なものではなく積極的によい行いをしたい。
夕飯あと、ひょっこりお土産をひっさげて来訪してくれた母と今日、そんな話しになった。
母が自分に課してる一日一善はスーパーで行われる。
それは、レジで自分の後ろに並ぶ人に必ず、かごの置き場を提供すること。
「かご、どうぞ!」と振り返り声をかける。
わたしは、
「えーーー!」
「レジ台にスペースが空いてたら、スっーーーとと勝手にかご置いた!」
「それってよろしくなかった?…?」
あんまり近くに並ぶのは、今のご時世よくないかな?と思うので、カゴは置きつつも少し距離を空けるみたいな…。
母は、
「わたしは自分からは順番がくるまでカゴを置かないかな。」
「だから次の人にどうぞ!!するねん」
「人にわざわざ話すほどの善行でもないけど…
何か一つでも人さんを喜ばせたいと思って。」
いいと思う!凄くいいと思った。
「わたしも明日からやるわ。それ!」
ほんで勝手に置くの辞めとくわ…。
スーパーネタでいうと、一つだけわたしも必ずこのシチュエーションが来たらやるぞ!!と決めてるものがある。
それは自分の後ろに赤ちゃんや、小さい子どもさんを連れたれママさんがいたら、
「お先にレジしてください!」と譲ること。
あれは長女を出産して5か月ごろだったかと思う。
抱っこ紐をしながらレジで並んでいたとき、赤ちゃんが別に泣いていたわけでも特に急いでいた素振りを見せたわけでもなかったけど、
前に並ぶご婦人がニコリとして
お先にどうぞをプレゼントしてくれたのだ。
その様があまりにも素敵で感動した。
一つレジ進むことが劇的に時短になるわけでもない。何かが大きく変わるわけでもない。
だけど、この小さな命を安全に生かさなくてはいけないのだと、どこかにいつも小さなプレッシャーを抱えている自分のことを気づかってくれるその思いが温かくて嬉しかった。
誰にも褒めらない育児中ママの日常。
むしろ母親なんだから育児できて当然でしょ?の当たり前に思われているボーダーラインは実は結構高い位置ににあったりする。
こちとら初めての育児にまさに命削ってますがな。
だから、わたしも神に誓った!
子どもが大きくなったら、いつか絶対同じことをどこぞの頑張ってるに決まってるママさんにお返ししようと!
そしてタイミング的にはそう頻繁に赤ちゃん連れさんと前後するパターンはないのだけど、神の采配でその時がきたならばわたし必ず先を譲る。
いい人からは残念なぐらい遠くの住人。
自分の方が絶対正しい! から抜け出せなくて、ちっぽけな正義を貫いてしまう自分。
ドタバタし気味の人生はドタバタしてる心から。
…って、わかってる!!知ってる!
全部自分説。はい!!その通りです。
だから、だから、少しでも今日一日誰かの役に立ちたいのだ。
母とわたしのささやかすぎる一日一善。誰かに届くといいな。
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