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誘拐されたときのライフハック

何者かにさらわれてしまったら?
さぁ、どーする?

望みは一つ。
無事に帰宅すること。

そうするためにはさらわれた自分の情報を第三者にいかに素早く正確に伝えるかが重要になってくる。

では、どうすれば最悪な自分の状況を限られた制限の多い中で助け出してくれる人に伝えることができるか?

その辺りをシミュレーションしてみた。

まず子どもが、誘拐された。
とする。


身代金や誘拐する目的をはらすために 
犯人は何かしらのアクションを起こしてくるだろう。

その時が1番重要なのだ。手掛かりを得るか失うかの瀬戸際になってくる。

犯人からの電話に、
まず子どもの安否確認をしたいと思うのが親というもの。

「せめて声だけでも…」
お決まりのセリフ。

犯人は目的をはたすまでは人質が生きているこ示さないとまずいわけだ。
ここでだいたい応じる傾向にある。

生きてることを証明するために電話口を子どもにむける犯人。

そこで犯人に気づかれずに、誘拐された子どもは自分の居場所や犯人像などを伝えなくてはいけない。

犯人もその電話のやりとりをもちろん聞いている。あからさまなことは迂闊に言えない。命がかかっている。
で、私たち家族は考えた。
家族間だけで理解できる秘密のメッセージで状況を伝える方法を。

①犯人の性別と人数を示すもの
・犯人が単独犯女の場合
「ママ」を一回言う。  

・犯人が複数の女のとき
「ママ、ママ…」おおよその犯人の人数分ママを重ねる

・犯人が単独犯の男の場合
「パパ」を一回言う。

・犯人が複数の男の場合
「パパ、パパ…」おおよその犯人の人数パパを重ねる

・その要領で犯人が複数でかつ男女の場合、その人数と性別を
「パパ、パパ…ママ」で示す。
ちなみに上記の場合は、犯人は男2人、女1人組だとわかる。

②誘拐された場所を示すもの

・海辺、港の倉庫方面の場合
「こわいよ」と言う。
これは海や水辺で溺れると「こわいよね」から連想して選んだ。

・山や雑木林、人気のいない山小屋の場合
「たすけて」と言う。
これは山などで遭難した場合「救助」を求めることが多いから選抜した。

・街中、ビル、建物内の場合
「つらい」を言う。
誘拐されている建物内を想像してほしい。おそらく暗い。煌々とあかりがついえいるイメージは少ない。
「くらい」の発音の響きが「つらい」に近いことから採用した。
ちなみに建物内の地下の場合
その回数を「つらい」の回数で示すことになっている。
地下二階なら「つらい…つらいよ」といった具合だ。

さらに補足があり、街中で誘拐された場合には
「まーちゃん」と言う。
我が身内にまーちゃんという者がいる。街に響きの近い「まーちゃん」とまるで呼びかけるように発することで犯人にはだれか家族にでもびかけているのだろうと思わせて、確実に今街のどこかにいるこを示すことが出来るのだ。
普段から「まーちゃん」と言いなれているので自然な演技ができるはずだ。
高層ビルの高層階の場合は、「まーちゃん」を連呼することになっている。

さらに特定は難しくてもわたし達がすんでいる大阪府内の場合がそれ以外かも一応わかるように決めておいた。それだけでも大きな手掛かりになるはすだ。
「おお…」と嘆きを最後に言う。
おおさかの頭の2文字をとった。
「おお…」が語尾にない場合はすでに大阪府外につれだされたことになる。

③犯人の国籍を示すもの
・犯人が外国人の女の場合
「お母さん」と言う。

・犯人が外国人の男の場合
「お父さん」と言う。

先ほどの「ママ」の要領で人数に応じて「お母さん」なし「お父さん」を重ねる。

④誘拐目的で突然、声をかけれた場合
例えば、
見知らぬ人から「お父さんが仕事先で倒れてん、すぐに連れてくるようにお父さんに頼まれたから、さぁ車にのって!」
みたいな場合。

普段から知らない人についていったらあかんでとは伝えてある。
だが犯人が言葉巧みにさも緊急性を醸し出してきたら?
こどもならなんだか不安になってついて行ってしまわないだろうか?

そんなときはその人にこの質問をすることに決めている。
「お父さんは何をもってきて?と言っていましたか?」と言う。
誘拐犯なら、
「何もいってなかったよ」
「今、話せる状況じゃないから」
などと、かえしてくだろう。

本当の呼びだしの場合の合言葉はこうだ
「青い袋をもってきて」

このワードがでないかぎりウソだ。

ちなみにこの方法は我々が年寄りになって、実のこどもを装ったオレオレ詐欺的な電話が将来かかってきた場合にも適用される。

「お金ないし、クレジットカードは何にいれてもっていけばいい?」とわたしが聞くのだ。
ほんとのこどもからの緊急のお金の催促ならば
「青い袋にいれて」が正解だ。
それ以外は、全部詐欺だ。

⑤誘拐犯に捜査をかく乱するためにウソの情報を無理やり伝えるように言われたとき

「うち」という一人称で話しだす。
「うちは梅田のビジネスホテルにいる」
この場合は梅田のビジネスホテルにはいない。大阪府外だとわかる。

と、まあここまでが我が家の誘拐された時のライフハックだ。

いざという時のために、実践できるようにこの場合はじゃあ何でしょうか?
あらゆるパターンを想定して、こども達と何度も練習に練習を重ね体に叩き込む。

「パパ…パパ…。たすけて。おお…」
(犯人男2人組。大阪府内の山小屋か山奥にいる)

「お母さん、お父さん…こわいよ」
(犯人は外国人の男女、海か港方面ならば大阪府内にはもういないので神戸の港あたりじゃないのか?と予想がつく)

「まーちゃん、つらいよ、つらいよ。おお…」の場合
(大阪府内の街中のビルの地下2階に監禁されている)

「うちは心斎橋の○○ビルにいる。お父さん…こわいよ」
(この場合は心斎橋のビルにはいない。犯人は外国人の単独犯でほんとにいるのは大阪府外の山なのだ。)

さて…わたしたち一家は昨晩から一体何をしているのでしょう?

明日は中学生組が期末テスト最終日なんだけど…。

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