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未来から来てる人
連休初日は、突然大掃除から始まった。
新しいピアノをリビングにお迎えにするにあたって、じゃあ、ここも、そこも、全然関係ない子ども部屋の闇の引き出しまでも…。
家族全員のスイッチがON! 子どもは半ば強制もあるけど。
我が家で1番物の保有が多い主人から長男に「はい!」あげる。
大昔、買った松本大洋の漫画
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劇団黒テント第41回公演「花」(1998年6月3〜10日。下北沢ザ・スズナリ)のために「脚本」として鉛筆で描かれ、ペン入れしたもの(『週刊ビッグコミックスピリッツ』掲載)を加筆・修正し単行本化
文明が消え去った近未来を舞台に、精霊の声を聞く兄とその兄を慕う弟。面を打つ一族と舞を踊る一族の物語。
中1長男
「まったく意味がわからん…。」
早々に読み終えるとその興味を失った。
こんなにも美しい世界観がわからぬか…なんとも歯がゆい母。
主人に
「こんなにもおもろいのにな?」
見に見えない神とか、花の声とか、森の怒りとか、水の知らせとか、説明すればするほどその作品とかけ離れた陳腐なものになってしまう。
「で、どんな話なん?」と横にいる中3長女に聞かれても上手く伝えれなかった。
とにかくこの本は
「未来から来た人しか書けない話や」と主人が言った。
その説明が1番しっくりくる。
そう、松本大洋は未来で見てきた世界をそのまま漫画にしてる。
と、しか思えない。
未来の美しい世界を披露してくれる人間がこの地球に混じってるのではないか?
我々を楽しませるために。
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