【1st Album"はじまり"制作記念】 どうしてアルバムを作ろうと思ったか?
この度、2023年10月29日に1st Album「はじまり」をリリースする運びとなりました。noteでは3回に渡ってアルバム制作に至った想いや、収録される8曲の解説、制作にかかる工程や費用面などの裏側についても赤裸々に綴っていければと思います。
なぜnoteに想いを綴るのか?
3回に渡ってnoteを書こうと感じたのは、約半年のアルバム制作期間中に私の頭を巡ったアレコレを皆さんと共有したいと思ったからです。それぞれのnoteには大まかに次のような意味づけをしています。
背景編
アルバム発売に際して、アルバムを買ってくださる方にもそうでない方に向けてもどうして"アルバム"という形を取ったのかお伝えしたい。楽曲解説編
アルバムを購入してくださった方がもっとアルバムを楽しめるように、そして作り手の意図などをひっそりと共有したい。裏側編
アルバムを作るまでにどのような作業が必要なのか?そしてどのくらいの費用がかかっているのか?などを、今後アルバムを作るかもしれないあなたと、私への備忘録にしたい。
1回目の今日は、どうしてアルバム制作を始めたか?そしてどのようにして"はじまり"というテーマに行き着いたのかをお話します。
アルバム制作の3つの狙い
アルバムを作ろう!そう決めたのはなんと半年以上も前のことでした(準備が遅い)。そこから少しずつ、テーマを決め、楽曲を固めていったのですが、もう一つ大事にしていたのが「なぜ作るのか」。
そこがはっきりしないとただ作るだけで終わりになってしまいますし、次につながる学びが無いなと思いました。せっかくたくさんの労力をかけて作るアルバムなのだから、少しでも大きな意味のあるものにしたい。そこで、アルバム制作の狙いを3つ定めました。
狙い1:これまでの活動を形に残す卒業制作
YouTubeを始めて丸5年。これまでにも何曲かオリジナル楽曲を制作してきました。しかし、それらのクオリティも頻度もバラバラ。これでは、私のカバー楽曲を見て、オリジナル曲を探そうとしてくださった方に辿り着いていただけない。そこで、アルバムを制作し、全曲を今できる最大限の力で再収録。過去の楽曲も含めて形に残しておくことが必要だと考えました。
また、私は今年で大学院を卒業します。1つの区切りとしてこれまでの楽曲をまとめていく取り組みは、時間のある今だからこそ腰を据えて取り組める卒業制作なのではないかと感じました。
そして、出来上がったアルバムは名刺になります。どのような活動をしているのか、どのような楽曲を歌うことができるのか明確に提示でき、これまで応援してくださったファンの方々もグッズとして手元に残すことができる「アルバム」を作ろうと決めました。
狙い2:企画して、作って、売るを経験する
私は、歌手という職業を「自分を商材としてプロデュースしていくお仕事」だと思っています。特に、私のような事務所などに所属せず完全に個人で活動をしているアーティストは、歌手であり、プロデューサーです。
今後もっともっと大きなプロジェクトをきちんと動かして遂行できる人物になりたい。そう考えたときに、アルバム制作は言葉を選ばずに言えば良い練習になると考えました。
今回、全ての管理や発注は自分自身で行っています。どのような狙いで、何をどのくらい作って、どこで売って、誰を巻き込むか?1つ1つ考えていくのは非常に大変でした。また、これからは、アルバム制作における最大の目標「黒字で終わらせる」に向かって、必死で売り込みをしていくことになります。しかし、全ての目標をきちんと達成できた時、アーティストとして、そしてプロデューサーとして、これまでの何倍も成長できているのではないかと思っています。
狙い3:フロー型からストック型への移行
私は日頃、ボーカリストとして作家さんからご依頼をいただいて、家で録音し、納品するお仕事をさせていただいています。本当に本当にありがたい、そしてとても楽しいお仕事で、ご依頼をくださる皆様には感謝しかありません。
しかし、日頃の仕事は、買い切りのお仕事です。単価を上げていただいたり、制作に必要な時間を減らすのにも限界があります。そのため、もっともっと規模を大きくするには、商品を作って売る、ストック型の活動に移行していく必要があると考えました。
もちろん、すぐに安定させられるとは考えていません。しかし、今の段階から土台を作って、活躍されているボーカリストさんたちのように活動を安定させていく必要があると考えました。
「はじまり」に込めた想い
以上が、ちょっぴりエモい理由も、超生々しい理由もごちゃ混ぜにした、私がアルバム制作に辿り着いた理由です。これだと、「なんでCDをプレスすることにしたんだ!?(現物にこだわるのはなぜか)」という疑問が解消されていないかもしれないのですが、その点に関しては近日公開の第3回をご覧ください。
アルバムを作ることに決めてから、一番悩んだのはメインテーマです。アルバムという形にするからには、1つの大きな軸の中で楽曲選びをしていきたいと考えていました。
先ほども述べた通り、私は今年で大学院を卒業し、6年間の長い大学生活(福岡生活)を終えます。すごくすごく充実していた大学生活を終えることは、私にとって大きな節目です。同時に、何かが終わったり、離れたりする寂しさや辛さを感じていました。
しかし、人生はそこで終わりではありません。何かがおわる時、同時に何かがはじまっている。ちょっぴり寂しくて怖い"おわり"を、わくわくする"はじまり"だと捉えて、自分を、そして同じように人生の節目にある人を応援したい。そんな気持ちで「はじまり」というテーマを選びました。
アルバムに付属する歌詞カードには、それぞれ「〇〇のはじまり」という記載があります。それぞれの楽曲をどのような意味を持って選んだのか?なぜその楽曲を収録した(制作した)のか?が「〇〇のはじまり」の数文字に込められています。
ぜひ、アルバムを手に取っていただいた方は、歌詞カードも合わせて音楽をお楽しみいただけると幸いです。
次回は、収録される8曲の楽曲解説編。
10月17日に投稿の予定です!
お楽しみに!
1st Album "はじまり" 詳細
販売場所:音系・メディアミックス同人即売会M3における対面販売と、BOOTHを用いた通信販売
収録内容:8曲+各音源のInstrumental版を含めた全16曲
特設サイト
CD版はすでにBOOTHにてご予約を開始しております。今、ご注文いただいてもお受け取りいただけるのは10月29日以降となりますが、励みになりますのでもしよろしければご予約いただけると嬉しいです!
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