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【1st Album"はじまり"制作記念】 アルバムをもっと楽しめる楽曲解説

この度、2023年10月29日に1st Album「はじまり」をリリースする運びとなりました。noteでは3回に渡ってアルバム制作に至った想いや、収録される8曲の解説、制作にかかる工程や費用面などの裏側について赤裸々に綴っていければと思います。

楽曲をもっと楽しもう!

3回に渡ってnoteを書こうと感じたのは、約半年のアルバム制作期間中に私の頭を巡ったアレコレを皆さんと共有したいと思ったからです。それぞれのnoteには大まかに次のような意味づけをしています。

  1. 背景編
    アルバム発売に際して、アルバムを買ってくださる方にもそうでない方に向けてもどうして"アルバム"という形を取ったのかお伝えしたい。

  2. 楽曲解説編
    アルバムを購入してくださった方がもっとアルバムを楽しめるように、そして作り手の意図などをひっそりと共有したい。

  3. 裏側編
    アルバムを作るまでにどのような作業が必要なのか?そしてどのくらいの費用がかかっているのか?などを、今後アルバムを作るかもしれないあなたと、私への備忘録にしたい。

第1回背景編の記事はこちら

2回目の今日は、それぞれの楽曲について、制作意図や裏話などなどをお話していきます!


楽曲解説

M1:ココア

作詞作曲は自分で、編曲を小倉壮平さんにお願いした楽曲。
実は、私が高校1年生の時、初めて作詞作曲をした曲です。
作詞作曲を始めた経緯は別のnoteにも少し書いているのですが、ボーカルスクールの先生に「作ってみたら?」と言われたのがきっかけになります。

「作ってみたら?」と言われたらやってみるタチなので、せっせと歌詞を書きました。今も昔も、少女漫画を読むことが好きだったので、好きな少女漫画(ドロドロ系ではなくキュンキュンするやつ、ここ重要。)の王子様系(みんなにめっちゃモテてるのに、なぜか地味系主人公にベタ甘)男子を思い浮かべながら歌詞を書きました。しかも授業中に。(こいつ何してんだ)

高校の文化祭でソロライブを披露した時も演奏したのですが、すごく気に入ってくれた同級生がいたことを今でも覚えています。当時はピアノでイモっぽい(というか頭の中ではずっとギターのイメージだったけど弾けない)楽曲だったのが、小倉くんの素敵な編曲で脳内イメージ通りのキラキラ楽曲に生まれ変わりました!

M2:菜の花

こちらも自分で作詞作曲し、お世話になっている曽根一訓先生に編曲いただいた曲です。この曲は、初めて祖母の家に一人で行ったことから生まれました。

私は、祖父母と離れて暮らしていて、多くても年に数回しか会うことがありません。ほとんどは家族と一緒に祖母に会いに行くのですが、その時は珍しく一人で祖母の家に泊めてもらいました。祖母はとても張り切って、めちゃくちゃ品数が多くて健康そうなご飯を出してくれて、その中の一つが菜の花のおひたしでした。

昔はあんまり好きじゃなかった菜の花も、祖母に出してもらった菜の花はすごく美味しく感じました。そして、久しぶりに会った祖母は、自分が思っていたよりもだいぶ小さい感じがしました。

年に数回しか会わない。そしてあと何回会って一緒にご飯を食べられるか、お話しできるかなんかわからない。だからこそ、今こうして一緒に過ごせていることに感謝して、この時間を大切にしたい。そうした思いで「菜の花」を作りました。

M3:ソーダの魔法

アルバムのために書き下ろした楽曲①
作編曲はRyohey Nakamuraさん(以下、中村くんと書きます)、作詞は自分で行いました。「恋のはじまり」をテーマにかわいい楽曲を作りたいです!!!!とお願いしました。笑

最初、作詞は自分でやる予定じゃなかったのですが、中村くんに「僕の中にJKがいなくて…」とか言われて、(「私だってJKだったの6年前だが!?(書くと余計にやばいな)」)とか思いながら、消えかけた私の中のJKを呼びつけてうんうん唸りながら書きました。ありがとう、今も楽しく少女漫画を読めている私。

この曲のエッセンスはなにわ男子さんの「Soda Pop Love」という楽曲からいただいています。というか、サビの「届けこの気持ち君に」はそのままいただいてます!本歌取りってやつですね!?!?
実際曲のシチュエーションやストーリーはだいぶ異なってます。ぜひ、両方お楽しみください!

ずっとずっとアイドルソングが好きで、歌ってみたかったので、私の好きが詰まっていて、とても満足している1曲です。ぜひ、一緒に手拍子したり、"tutturu"したりしてください!

M4:Dear U

作詞作曲編曲に至るまで、全て酔シグレさんにお任せして作っていただいたアルバムのために書き下ろした楽曲②です。

酔シグレさんが以前作られた「藍悼歌」という楽曲が大好きで、そのような楽曲をお願いしました!酔シグレさんの歌詞は私の書く詩よりも小説っぽくて、とても素敵です。

最後のサビの盛り上がりを作るためにコーラスやハモリをたくさん収録したのを覚えています…!(結構音が高めです。普段あんまり使わないところ。)
テーマについては深く語らないので、ぜひ想像しながらお聴きください!

そして、全てお願いして楽曲を作ってもらうっていいですね!!!
私では絶対に生まれないメロディや雰囲気で、アルバム全体がグッと締まった感じがしています。酔シグレさん、本当にありがとうございました!

M5:Regain

こちらも「菜の花」と同様に、作詞作曲を自分で、編曲を曽根一訓先生にお願いした楽曲です。この楽曲は、昨年12月まで所属させていただいた劇団の自主公演である「Regain」というミュージカルのエンディングとして作詞作曲した曲です。

そのため、劇場で映えるような曲調かつ、歌い分けを前提として作曲しました。また、間奏にセリフを入れたかったので、間奏が長めに入っています。そして今回、一人で表現するため、最後にめちゃくちゃフェイクを入れております。お気に入り部分です。hihihiDとか出すと音割れしやすいので録音が大変でした笑

自主公演のテーマそのものが、"ミュージカル、歌うこと、踊ることが大好き", "たとえ辛くても、苦しくても、全力でやりきりたい"というものだったので、「Regain」のテーマも同じものになっています。

音楽ないし、芸の道って、続けていると何回か本気で辞めたくなるポイントがあるんですよね。その時にもう一度前を向くきっかけが「好き」という気持ちだったり、それをもう一度思い出させてくれるような他の人の言葉やパフォーマンスだったりします。そんな気持ちを思い出しながら、聴き終わった後にはすっきりとした気持ちで前を向ける、そんな楽曲になっているといいなと思います。

M6:夢

こちらも作詞作曲を自分で、編曲を曽根一訓先生にお願いした楽曲です。高校生のころに作曲をした曲で、ちょうど自分の進路に向き合い葛藤していた頃に書いた楽曲です。

父から苦情が来るので、何度でも言いますが父からも母からも殴られていません!!!!!(そもそもテーマはあくまでテーマであって全部現実と同じと解釈する父がナンセンスだと思うのですが念のため。)

この楽曲は、自分が覚悟を決めるために書いた楽曲だと、今では思っています。当時の私は、"歌を仕事にしたい"と密かに思いつつも、恥ずかしくてなかなか人には言えませんでした。進学校に通っていたのもあって、勉強して、大学に通って、サラリーマンになる意外のルートを怖いと思っていました。

どうやったら夢が叶うのかもわからない、でも「なりたい」と堂々と言えるような自信が持てるまで続けよう。そうした覚悟を込めた1曲です。こちらも今回曽根先生に新たにお願いして編曲していただき、高校生の頃よりもエモさマシマシで仕上がっています!

M7:命短し恋せよ乙女

こちらも作詞作曲を自分で、編曲を曽根一訓先生にお願いした楽曲です。そしてこちらは、「夢」のアンサーソングとして、大学2年生の秋に書いた楽曲です。

当時はまだ全然お仕事とかはいただいていなかった頃なのですが、「しばりのど自慢」に出演させていただいたり、入学した頃に始めたYouTubeのチャンネル登録者が1000人を超えたり、少しずつ行動が結果に結びつき始めた頃でした。

自分自身でも、「なりたい」と言えるくらいの自身は十分ついていたと思うし、「なりたい」と思っていることが人に伝わるくらいには自分の気持ちを発信したり、行動できたりしていた頃だったんじゃないかなと思います。
そうした自分自身の状況を踏まえて、聴いた人が少し自分のことを認められるような楽曲になればと思って制作しました。

ちなみに、2020年ごろにMVを制作しているのですが、再収録したためその頃よりもかなり歌やコーラス、ハモリなどが進化しています!色々お仕事で成長させていただいて、歌自体も上手くなっている、、、はず。
ぜひ聴き比べてみてくださいね!

M8:はじまり

表題曲です。こちらは作詞を自分自身で、作編曲は「Dear U」と同様に酔シグレさんにお願いしました。アルバムのために書き下ろした楽曲③です。

前回のnoteにアルバムテーマの「はじまり」に込めた想いを綴りました。

何かがおわる時、同時に何かがはじまっている。ちょっぴり寂しくて怖い"おわり"を、わくわくする"はじまり"だと捉えて、自分を、そして同じように人生の節目にある人を応援したい。そんな気持ちで「はじまり」というテーマを選びました。

【1st Album"はじまり"制作記念】 どうしてアルバムを作ろうと思ったか?

今いる場所を出て、新たな場所に行くのが怖いのは「何かを選ぶことは、あるかもしれなかった選択肢を捨てること」だからだと感じています。

確かに、選んだり、始めたりするのは怖い。
でも、"じゃない方"の景色なんて100%見られません。
それなら、心からこれが正解(こたえ)だったと思えるくらい、選んだ場所で全力で頑張るだけなんじゃないか。

そして、そういうマインドが備わっていたら、おわりもはじまりも怖くなくなって、すごくワクワクできるんじゃないか?そう考えて歌詞を書きました。

殴り書きのように歌詞を書いて、どうしてもメロディが浮かばなかったので、酔シグレさんに泣きついて、素敵な楽曲に仕上がりました。本当にありがとうございます。背中ぶっ叩くくらいの力強さのある楽曲ですが、これが私なりの応援の形です。

以上が、8曲に私が込めた想いです!
ぜひ、アルバムと併せてお楽しみください!

次回は、忘れちゃいけないお金の話など裏側編。
10月25日に投稿の予定です!
お楽しみに!

1st Album "はじまり" 詳細

販売場所:音系・メディアミックス同人即売会M3における対面販売と、BOOTHを用いた通信販売
収録内容:8曲+各音源のInstrumental版を含めた全16曲

特設サイト

CD版はすでにBOOTHにてご予約を開始しております。今、ご注文いただいてもお受け取りいただけるのは10月29日以降となりますが、励みになりますのでもしよろしければご予約いただけると嬉しいです!


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