見出し画像

あまり参考にならない「大学教員の時間の使い方」(4/5)『計画通りに進まないスケジュール』

 学生から見た教員は「授業をする人」ですから、毎日決まった時間に決まった仕事を行っているように見えるかもしれません。
 確かに、授業に関してはその通りです。決められた時間にスタートし、決められた時間の少し前に終了する。学生からクレームが来ないようにこのあたりの時間管理は徹底して行っています。

 しかし、それ以外はなかなか思うように進まないのが実際のところです。

 例えば、突然の学生訪問。研究室にいると、学生たちが訪ねてくることがあります。勉強のことや授業内容に関する質問は皆無ですが、友人のこと、恋人のこと、推し活のこと、アルバイト先の出来事など、自由に喋って去って行きます。
 事前にアポイントを取るという習慣はないようです。おそらく、「授業のない時間は暇」と認識されているのだと思います。

 ほかにも、頻繁に研究室の電話が鳴ります。多くは事務局からですが、学生とは違って仕事の話が中心なので、気を抜いて対応することはできません。自分の予定は横に置いておいて、事務局からの依頼を最優先で対応することになります。

 また、大学では会議も多いです。開催日時が決まっているため、会議はスケジュール管理し易いと思われがちですが、終了時間は未定・・・・・・。空気を読めない教員がエンドレスで喋り続けるのを黙って聞いている時間は、苦痛でしかありません。ただただ時間の浪費に耐えています。

 そのため、研究活動は長期休暇中にまとめて行うことになります。長期休暇中は少なくとも学生対応は減りますから、いくらか時間の捻出がし易いためです。逆にいえば、長期休暇中に研究活動や授業準備をある程度終わらせておけば、新学期が始まったときに学生対応に時間を割くことができます。

 なんだかんだ、学生と話している時間は楽しいものです。話に耳を傾けている間はToDoリストは進行できませんが、大学教員という仕事を最もエンジョイできる時間のひとつだと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?