多摩美術大学図書館

多摩美術大学図書館です。多摩美の学生さんに向けて、図書館に関するニュースから制作・研究に役立つ情報まで広く発信していきます。https://libopac.tamabi.ac.jp/drupal/ (※原則コメントへの個別のお返事をいたしませんがご了承ください)

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最近の記事

貴重書展示『VISIONAIRE』

雑誌の概念を覆すような独創的な装丁と、著名なアーティストやブランドとのコラボレーションで世界的に有名なヴィジュアル・マガジン『VISIONAIRE』(ヴィジョネア)をご存知でしょうか。 実際に着用できる衣服で包まれた号や音・香り・味・手触りといった五感で楽しむことのできる号など、毎号異なるテーマで読者を驚かせてくれます。毎号数千部の限定発売でナンバリングされていることから、コレクターズアイテムとしても人気が高いですが、当館では5号(1992)以降の約50冊を所蔵しています。

    • 新入生の皆さん、図書館ガイダンスには参加した?VRツアーもあるよ!

      2023年4月、3年間続いたコロナ下でのマスク生活もようやく終わりが見えたこの時期、今年も新入生が入ってきて、キャンパスに賑わいが戻りました。今回は、そんな中行われた新入生向けガイダンスについての話題です。VRツアーなど学外の方が見ても楽しめそうなコンテンツもありますので、学外の図書館好きな方などにもごらんになっていただけると嬉しいです。 さて、新入生の皆さんは図書館ガイダンスには参加されましたか?図書館ガイダンスでは、スタッフが数名の学生さんと一緒に図書館の中を10~15

      • 図書館の資料にみる多摩美の歴史

        昨年11 月に多摩美術大学八王子キャンパスのアートテークにて「八王子キャンパス展 坂に建てる~八王子キャンパスの半世紀~」(主催:多摩美術大学)が開催されました。50 年以上にわたって数多くの学生が制作や研究に明け暮れたアトリエや教室などの建物に焦点をあて、時代や教育方針を反映しながら発展し、今の姿になった過程を知ることのできる貴重な展覧会で、多摩美で働く私たちにとっても興味深いものでした。 それを機に図書館でも、在学生の皆さんに「自分も多摩美の歴史の登場人物の一人なんだ」

        • 閉館中の図書館のなかでは...

          こんにちは。八王子図書館の職員です。 八王子キャンパスは入試に伴い、2月前半は入構禁止期間となっていました。大きな荷物を持ってきつい坂道をのぼり、何時間もかけて入試を受けた受験生のみなさん、教室監督や誘導・設営業務で入試をサポートしてくれた学生のみなさん、本当におつかれさまでした。 この期間は利用する学生さんがいないので、図書館も閉館。スタッフもお休み…かと思いきや、閉館中だからこそできるお仕事もあるのです。 今回は、みなさんに図書館を快適に使ってもらうためのメンテナンス

          美しく、華やか。そして、大きい…。規格外の大きさの美術書たち

          美しくて、華やかな美術書。テーブルに広げてゆったりと本の世界に浸るのもよいですが、実用的には大きくて重く、棚から取り出したり、片づけたりするのにとても苦労するようなものもあります。 当館の蔵書にもそうした美術書が数多くありますが、サイズも規格外でカラー図版も満載といった本をつくるのには、きっとお金も手間もかかります。個人作家の作品集なら、有名な作家であっても一生に何度も出せるものではないでしょう。 だからこそ、規格外の大きさの本からは、作り手のエネルギーや熱い思いの感じられる

          美しく、華やか。そして、大きい…。規格外の大きさの美術書たち

          レゾネの世界へようこそ

          八王子図書館では現在(2022年7月)1階雑誌架横の展示台で『カタログ・レゾネの世界』という展示を行っています。 ここではレゾネの成り立ちや内容について紹介していきたいと思います。 1)レゾネとは 「カタログ・レゾネ」(Catalogue raisonné)って聞いたことがある人、聞いたことない人いると思います。「カタログ」ならイメージしやすいと思います(展覧会カタログ、など)が「レゾネ」ってなに?という人も多いと思います。 『新潮世界美術辞典』によると、「ある美術家の

          レゾネの世界へようこそ

          約100年前に創刊した商業デザインの専門誌『ゲブラオホスグラフィク』

          2021年2月、約一世紀の歴史を持つ広告・デザインの専門誌 Novum が終刊しました。最終号(写真① 奥)の黒い表紙には各国語の「ありがとう」の文字が並んでいます。これをもって雑誌の長い歴史にひとつの区切りをつけました(その後『Page』という雑誌に吸収)。 広告やデザインの世界で愛されたこの雑誌の歴史は、1924年、ドイツのH.K.フレンツェルによる『ゲブラオホスグラフィク (Gebrauchsgraphik) 』の創刊にさかのぼります。ドイツ語で「特定の用途(特に商業

          約100年前に創刊した商業デザインの専門誌『ゲブラオホスグラフィク』

          国立国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」がいよいよ開始!

          ~2022.12.22 追記~ 2022年12月21日に「国立国会図書館デジタルコレクション」がリニューアルされました。全文検索できる資料が大幅に増えたほか、「国立国会図書館オンライン」とのシングルサインオンも可能となりました。そのため、下記のログインに関する説明は現状と異なる部分がございます。詳しくは国立国会図書館によるプレスリリース(https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2022/__icsFiles/afieldfile/2022/12/02/

          国立国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」がいよいよ開始!

          多摩美の図書館、地下の書庫はどうなっている?

          多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)の収容能力の3分の1にあたる約10万冊もの図書・雑誌を収めているのが、地下1階の「集密(しゅうみつ)書庫」です。 「集密書庫」とは、その名の通り、限られたスペースを最大限利用するために工夫された書庫で、せいぜいテニスコート1面分くらいの広さしかないのですが、非常に多くの資料を収めることができます。 学生の皆さんでも自由には入れないスペースで、閉架書庫ツアーのガイダンスにでも参加していなければ、存在すら知らないかもしれません。今回は、こ

          多摩美の図書館、地下の書庫はどうなっている?

          マイライブラリでできること

          「マイライブラリ」とは、図書館ウェブサイトからログインして利用することができる個人のページです。多摩美図書館のウェブサイトではトップページの右上からログインすることができます。 マイライブラリにログインすると、ウェブ上でこれまで借りた資料の履歴を見たり、借りている資料の貸出期限を延長したり、色々と便利な機能を使うことができます。 以下の動画では使い方をざっくりと説明しています。 ここでは、マイライブラリについてもっと詳しく知りたいという方へ、なにができるのかそれぞれ詳し

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          蔵書検索のコツ

          図書館にある本を検索することを蔵書検索と言います。 特定の本のタイトルやキーワードで検索することで、探している本が図書館にあるかネット上で調べることができます。資料の詳細画面には、資料の置いてある場所や目次、本の大きさまで記載されていますので、調べものや資料を探す際の参考になります。 この蔵書検索のシステムのことを、専門用語でOPAC(オパック、オーパック)と言います。 多摩美図書館のウェブサイトでは、トップ画面上部にある検索窓にキーワードを入力することで蔵書検索をするこ

          多摩美の新入生に知ってほしい!図書館の5つの活用ポイント

          新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これから多摩美でのキャンパスライフが始まりますね!図書館はいつでも皆さんが来るのを待っています!! 皆さんは、図書館にどんなイメージがありますか?地元の図書館や高校までの学校の図書室を思い浮かべ、「静かに勉強したり、本を読んだりする場所」や「本を借りにいくところ」と考える方もいるでしょう。でも、大学の図書館には、ちょっと違う特長もあります。 大学の図書館は、大学の教育内容、研究内容に密着して蔵書(コレクション)を構築していて、そ

          多摩美の新入生に知ってほしい!図書館の5つの活用ポイント

          八王子図書館 大規模改修の記録

          こんにちは。八王子図書館の職員です。 八王子キャンパスに通っている学生のみなさんはご存じかと思いますが、今年の夏から八王子図書館は大規模な改修工事を行っていました。 12月初旬にようやく完了しましたが、どんな点が変化したのか、工事の過程をちょっと振り返ってみたいと思います。 第1段階 2階照明のLED化まず、照明のLED化です。 図書館閲覧スペースの天井には全部で50枚の円盤が吊るされています。この上に蛍光灯が並べられ、天井に反射して間接光が館内を柔らかく照らしていたの

          八王子図書館 大規模改修の記録

          安藤礼二館長|哲学、宗教、芸術を横断していくための ブックガイド

          今回は、安藤館長による「哲学、宗教、芸術を横断していくためのブックガイド」をご紹介します。 安藤館長からのメッセージ 夢と自由を実現する場所、 図書館への誘い 図書館は人類の記憶の貯蔵庫です。そこには、時間と空間の隔たりを乗り越えて、さまざまな時代、さまざまな地域の貴重な書物が集められています。 人は図書館に集められた書物を読むことで、自分の内に秘められたまったく未知の可能性に気づき、まったく未知の存在へと変身することができます。 美術大学の図書館はいま大きな変化の最

          安藤礼二館長|哲学、宗教、芸術を横断していくための ブックガイド

          【丸テーブル展示】館長推薦図書

          八王子図書館2階では大きな丸テーブルを使ってテーマ展示を行っています。 2、3週間ごとに展示替えを行いながら、広い図書館のあちこちにある本を同じテーマで集めることで、どのような本があるのかみなさんに知ってもらえたらと思っています。 これまでの展示で紹介した資料については、図書館ウェブサイトのカテゴリ検索から見ることができます。 このページでは、資料が館内のどこにあるのか直接見ることができますので、興味のあるテーマがあったらぜひ探して読んでみてください! 【図書館ウェブサイ

          【丸テーブル展示】館長推薦図書

          こんにちは。多摩美術大学図書館です。

          このたびnoteを始めます。 noteでは、多摩美の図書館にまつわる気軽なニュースから、美術やデザインに関する専門的な探し方の情報まで、わかりやすい言葉で深掘りしてお伝えしたいと思います。 主に多摩美の学生さん向けの内容となりますが、多摩美や美大に興味をお持ちの方や、図書館や情報の探し方に関心のある方にも役立つものになれば幸いです。 noteのふんわりした雰囲気の中で、私たちも肩肘張らずにリラックスして、発信できればと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

          こんにちは。多摩美術大学図書館です。