【雑記】嫌いな人の好きなものを好きになれるのか
今度の仕事で扱う曲を演奏するよりも前にアレコレ調べ物をしていた。
といっても学生時代から何度も扱ったことがあるので概要は知っているけれども(そう頻繁に演奏するわけではないので)、前回扱ったときから私は住処も年齢も年収も変わっているのでもはや別人というか
10年振りにみる映画に違う印象や考察を持つのと同じで、以前扱うときから年数が開いた場合は再び調べることにしている。
調べもののなかで観たドキュメンタリーがあった。
その中でスターリンが好きだったというグルジア民謡が挿入されたいた。
生まれて初めて聴いたその民謡の歌詞は何を歌っているのか
日本人の私には全くわからないのだけど、シンプルに「ああこの曲すごくタイプ」と思えた。
グルジア民謡「スリコ」
戦争で散った恋人を偲んでいる歌詞らしい。
三大殺戮者が好きなもの、を「好き」と思えてしまうのって、適切な言葉が思いつかないんだけど胸がザワザワする。
でも「誰が」好きだったのか、という肩書きを知らなければ、シンプルに明るい気持ちで好きな曲として好きだったに違いない。
というかそもそもこの曲はジョージアでずっと愛されてきたはずなのだから、私が知る順番が変だっただけのことで。
好きは好きでいいはず。
スターリンについては私からすると何も語れないのでこれは掘り下げるつもりは毛頭なくて
たとえば
自分の「すきなもの」と
好きな人の「すきなもの」
嫌いな人の「すきなもの」
※「すきなもの」はいずれも同一のものとする
これは素直にイコールなのだろうか
とか、そういうことを脱線して考えていた。
好きな人と好きなものが同じだと嬉しいけど、
嫌いな人と好きなものが同じってどんな感じなんだろう。
嫌いな人の好きなことを知る機会なんてそうないだろうから、
少なくとも今の自分にとっては謎なのだけど…
とあるカップルがいて
自分のことを好きな彼女と
自分のことを好きな彼氏は
相思相愛で相手が好きな人(=相手自身)を自分も好き。
自分のことは嫌いだけど彼のことは好きな彼女と
自分のことは嫌いだけど彼女のことは好きな彼
相思相愛だけど、好きな人が嫌いな相手(=相手自身)を自分は好き。
わかりにくすぎるw
相思相愛なカップルって沢山いると思うけど、相思相愛の中の好きと嫌いの本質って本当は複雑なんだろうな。
自分の嫌いな部分を、
自分の好きな人から好意的に捉えられたら
「私が嫌いなものを好きなんだ…?(猜疑)」
「私はこれが嫌いだけど、あなたが好きと言ってくれるなら好きになれる気がする」
どっちになる可能性もあるよね
その時どう思うかは置かれた状況や体調によっても結果は変わるだろうし
好きにも嫌いにも色んな種類がありすぎて
シンプルなことを妙に拗らせて考えてしまう朝だった。
何もかもまとまってないけど[完]
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