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No.550|経営幹部と中間管理職が果たすべき役割とは

2024年7月7日 No.550 
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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コンサルになって15年以上になりますが、エリアNo.1から地域5番店くらいの会社までご支援してきました。
また、自治体についても、人口100万人以上の政令市から、数千人の町まで幅広く支援してきました。


うまくいっている組織とそうではない組織がありました。
中に入ってみると、組織の雰囲気が良く、未来に向かって一致団結している組織というのは、トップの意向が現場の末端まで反映されています。

一方、残念な組織というものは、上から下まで与えられたこと以外はやらなかったり、何なら与えられたこともやらなかったりします。
当然、組織としては一枚岩になっていなかったりします。


なかなかトップの意向が現場に対して伝わらないことが多いわけです。
では、それはなぜか。

トップと現場の間、つまり、経営幹部や中間管理職に課題があったりします。


経営幹部はもちろん、中間管理職の仕事というのはトップの指し示す目標とその理由、意向を理解し、それを咀嚼し、下に伝えていくことです。

しかし、これが仕事だと認識していないケースが多い。


例えば、会社の現状の売上・利益・利益率などの数字を自分の部下やチームメンバーは果たしてどれだけ把握しているか。

把握しているケースが少なかったりします。
自分のノルマは記憶していても、会社全体や部門全体の細かな数字までは把握していません。


しかし、定量的な目標ですら伝わりにくいのですから、定性的な目標が伝わることなんてありません。

覚えやすいキャッチフレーズが定められていたとしても、そのフレーズが具体的に意味することを経営幹部や中間管理職が分かっていないケースが往々にしてあったりします。

例えば、「お客様第一」だと掲げていても、お客様第一の行動が具体的にどういった場面のどういった行動なのか、がわからなければ部下は動きようがありません。

具体的にどういった行動が「お客様第一なのか」を部下に示していく、翻訳する作業が必要なわけです。


お客様第一、だと念仏のように唱え続けているだけでは自己満足に過ぎません。

ある部門の部長が「お客様第一だって言っただろ!」と部内で檄を飛ばしているにも関わらず、部長本人がクレームが発生したときに、部下の成長のためだと口では言いながら、自分が行きたくないからクライアント訪問しない、ということもあったりします。


中小企業もそうですが、自治体も同じです。
自治体職員で当該自治体の目標を把握していない中間管理職が多くいるのが現状です。


こうした場合に民間企業であれ、地方自治体であれ、ビジョン策定、戦略策定、評価制度の構築などを実施することで対応してきました。

今後も、中小企業や地方自治体の組織全体の方向性を一致させ、前に進めるための支援を継続していきたいなと考えています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!

●本日のまとめ

・目標やその理由を部下に伝えることをしていない経営幹部や中間管理職が多い。
・行動基準については特にそうで、念仏のように唱えているだけではなく、具体的な行動が何を指し示すかを翻訳することが重要である。

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