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Google AdSenseを撤廃、個人ブロガーにとって広告収入とはなんだったのか

個人ブログ Google AdSenseを撤廃、個人ブロガーにとって広告収入とはなんだったのか - 或る阿呆の記 からの転載です。

サイトから撤廃したのはもうだいぶ前になるけれど、他のサイトからも撤廃した。ただAI記事別館にはまだつけている。完全に撤退してしまうと、また流れが変わった時に苦労しそうなので……。まぁ別館のほうは遊びだから(本館であるこのサイトも趣味だけど)。

Amazon広告は貼り続けるけどね。もう全然金になんかなってないよ。それでも貼るのは、額面以上に嬉しいからだね。まぁ個人ブロガーの広告収入に対する微妙な気持ちを、この記事ではちょっと書いていこうと思う。

もうだいぶevilだったので

まぁ撤廃するまでもなく、個人サイト冷遇の流れを受けてPVが既にピーク時の2-3%にまで落ち込んでいるので、既に収入は途絶えており、ただ無駄にスペースを食うだけのウザいバナー状態になっていた。最後に広告収入が払い込まれたのはいつだったろうか。

まぁそれはページ全体広告など、どう見てもevilでしかない広告を嫌気していたのもある。Googleにすべてまかせて、あらゆるところに広告を貼り付け、ページ遷移の際に画面すべてを詐欺まがいの広告で覆い尽くす例のアレをやっていれば、まぁもうちょっと収入は入ったのかもしれない。

とはいえ、もはやサーバー代にもならないような小銭のために、Googleと一緒にevilになる気にはなれない。勝手に悪堕ちしてくれ。

金は出さないが口は出す

また、何かとポリシー違反だなんだとやかましかったのもある。技術系の記事が多めのこのサイトでは、あまりそういうことはなかったが、エンタメ主体のサイトではPTAのごとくなんだかんだと文句をつけてきた。正直その基準は理解に苦しむものであり、機械的な文字列マッチングで判定しているとしか思えないものだった。実際、何も手を加えずに再審査に出すと、ほとんどの場合そのままPASSした。

潔癖症なのかと思いきや、肝心のGoogle広告自体は下品なものが多い。ビビッドな広告(隠語)を平気で垂れ流しておきながら、人様のコンテンツ内容に口だししてくるのは純粋にイラつかされる。確かに上品な記事とは言えんかもしれんがね、お前んとこの広告よりはまだ品があるぞと言いたかった。

それでも金を出すなら、まぁ再審査を出すくらいの手間はしてやろうかとも思えるが、前述のように金さえ出さなくなくなったので……とまぁ、これは検索流入がなくなってPVが落ちたので、と同義だが、まぁいずれにせよ金は出さない癖に口やかましさだけは増すばかりで、さすがにやってられないと思った。

広告掲載をやめる

Googleが変質したのはだいぶ前からだが、ここ一年はとどめの一撃を刺された感じで、多くの個人ブロガーたちの断末魔が聞こえる。Google広告を撤廃したのは僕だけでもないようだ。

元々、このブログでお金を稼ぐことは全く考えておらず「はてなブログ Pro 代が出ればいいなー」ぐらいの考えだったので、広告をすべて外すことにしました。

Google AdSense の広告掲載を全て止めることにしました - しばやん雑記

この感覚は非常に僕と近くて、まさに僕も「サーバー代くらいになればいいなー」という考えだった。もう一つ付け加えるなら、サーバー代なんてはした金なんだけれど、その金が出るということに、金銭の額面以上の喜びを感じられたんだよ。多分、そういう人が多かったんじゃないかな。

広告は感謝の表現だった(と思えた)

このサイトも一時とはいえお小遣いくらいは広告収入でもらってきたので、あまり悪し様にだけ言うのもフェアじゃないかなとも思うから、広告モデルの良かったところについても言うと、「対価を払ってくれ」という言いづらいことを言わずにいさせてくれたことだな。そしてまた、ユーザ側も自然体で対価を払うことができたことだ。

昔、「なんでエンジニアの人ってタダで情報共有するの?」みたいなことを営業の人に聞かれたことがある。その時僕は「返したいからですよ」というようなことを言ったんだけれど、それはあまり納得してもらえなかった。「まぁセルフブランディングの一環ですかね」と言うと僅かに頷かれた。まぁこれはどちらも本音なんだよ。別にブランディングはしてないけど。本質的にね、まぁ自己満足のためなんだ。

何故満足できるかと言えば、誰かの役に立っているという実感と、そして感謝があるからだね。まずPVは実感になる。見られているってことは、それだけ役に立っていると思える。でもそれだけじゃ、やっぱりちょっと足りなくてね。できれば、ありがとうとか言ってもらいたいと思うんだよ。でもブログにコメントつけるのってけっこう勇気いるやん。実際このブログのコメント数なんてほとんどないよ。まぁしゃーない。

そんな中で、広告収入って、感謝の気持ちの表れのように感じられたんだな。ボランティアでお昼ご飯代が出たような気持ちに近いかもしれない。労働の対価と考えると全然割に合わないけれど、ほんの気持ちと考えると嬉しい。

なので、広告がユーザと運営者を繋ぐ架け橋だったことは、確かにあったと思う。

脱Googleしたというより

まぁでも、そんな時代はもう終わりということなんだね。企業サイトが広告を貼るのは純粋にビジネスだし、またGoogleももうそういうサイトしか相手にしなくなってしまったようだ。そこにあるのは公式PRと、紙より薄くて当たり障りのない情報とも言えないナニカだが、まぁそういう未来が選ばれたらしい。

そんなわけで検索エンジンはもはや公式サイトを探す場所でしかなくなったわけだが、一応このサイトは曲がりなりにも10年以上やっていることもあるためか、僅かながらのPVが残っている。しかし、それももうすぐなくなるのかもしれない。

ということで、「脱Google」カテゴリに入れているが、これに関しては脱Googleしたというよりさせられたというほうが感覚として近い。なにしろ次が見つかっていないからね。

まぁでも、あまりにもGoogleに頼り過ぎてしまったという反省はあるんだよな。ブログ自体は続けていきたいし、たとえ読者が僕一人になってもやっていこうという気持ちもあるけれど、さすがにそれは寂しいからね。ブロガー自身、変わっていかないといけないんだろうな。

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