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久々にちゃんと朝の空を見た

今朝、久しぶりに、朝の空を見てきれいだなと思った。

日の出ぐらいの、空が明るくなり始めた時間。青い空に、ほんのりピンク色に染まった雲。

部屋の窓からそんな景色が見えて、思わず家の外にかけ出した。

空を眺めながら深呼吸すると、不思議と満たされた気持ちになった。

そういえば、こうして朝の空を見上げてその美しさに浸るということを、随分していなかった気がする。

去年の暮れぐらいは朝焼けを見るのが日課みたいになっていたのに、いつの間にかその習慣も消えていた。

まぁ、たしかに夏の今はそもそも日の出の時間が早すぎるし、梅雨だと天気が悪い日も多い。だからそういう機会が少なかったというのもある。

でも何より、最近はなんだかやることに追われていたり、朝から元気が出なくてぐったりしていたり、そもそも空を見る余裕がなかった。

そして、そういう余裕がなくなっているということにすら気がついていなかった。

振り返ってみると、ここのところ、わたしの生活はやらなければいけないことを中心に回っている。

朝起きたら掃除をして、ごはんを食べたら出勤するか図書館に行って作業をするか。そして、家に帰って食事の作り置きをして、ごはんを食べて風呂に入って、あとはいろいろ片付けて寝る。

その繰り返しで毎日が過ぎていく。

その瞬間瞬間は目の前のことに必死で何も思わないのだけど、ふと振り返ってみると、「わたし、何やってんだ?」となる。

もちろん、自分の時間、たとえば好きなアニメや動画を観るとか、音楽を聴くとか、そういう時間がないわけじゃない。

でも、やらなきゃいけないことの合間にはさんでいるという感じで、それをメインで味わえているかというと、そんなことはない。

味わうというよりも、ただただ消費しているだけ。用事がない時間を埋めているだけ。そんな感じで、たぶん心が満ちるような時間になっていない。

日々はいろいろとやることで埋め尽くされているのに、心はどんどん空っぽになっていく。なんだかとても皮肉だなと思う。

今朝の空の景色は、そこにちょっと風穴を開けてくれたような気がする。

たぶん、今までにも同じようなことを再三思ってきたし書いてもいる。けど、何回気がついても、油断するとすぐに忘れてしまう。

日々に余白をつくるというのは、それぐらい難しい。

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