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⑯突然やってきた転機

人生最大の自殺未遂のあと、私の死にたい気持ちは自然と薄れていった。彼にこれ以上負担をかけたくないという気持ちもあった。しかし相変わらず自傷行為は止められずにいた。

そんなある日、私に一本の電話がかかってきた。私が卒業した大学の主任教授からだった。管理栄養士の免許を持っている人で、来年度の助手を探しているとのことで、話だけでも聞いてくれないかと言われた。次の日私は話を聞くために大学へ行った。すると部屋には教授陣が集まっており、少し話をしたあと、助手として採用されることになった。

あっさりと就職が決まると、私は自分の自傷の傷痕を消したいと思うようになった。しかし形成外科などに行っても、今現在自傷をやめられていない人は治療の対象外だと言われ、私は途方にくれた。

あっという間に4月がきて、私は社会人になった。

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