初心者向きのプログラミング入門とは
こんな事があると嫌になってしまう
自転車が乗れる人は、「簡単だ」って言ってしまいがち。でも、本当はなかなかうまくできずに苦労したはずなのです。
自分ができなくて苦しかったのに、覚えるのは基礎からなんて平気で言うのです。
「何がわからないのか、わからない。」
思い出せば、確かにそんな感じでした。
プログラムの前に実行環境の構築が必要だ。
たくさんのコーディングしなければ、動作が確認できない。
作りたくもない例題のプログラムを作らされる。
素人なのに、メンテしやすいコーディング規則を覚えろと言われる。
こんなことがあると学習意欲が、簡単にポッキリと折れてしまいます。
難しすぎると嘆くと、よくある例題の”Hello World”を見せて、ほら簡単に作れるよと返されます。 コンソールに何かを表示するなんて地味だしやりたくない。 ましてやコンソールでのゲームなんて面白いわけ無いじゃん。
おっしゃるとおりです。
そもそも、なんで覚えようと思ったの?
何のためにプログラミングなんてやろうと思ったのか、振り返ってみた。 副業のため? 転職のため? 自己啓発のため? いえいえ、そんな高尚な理由じゃなかったです。
自慢できるから。
自分の仕事を楽にしたいから。
作ったプログラムを提供して感謝されたいから。
意外と、シンプルな動機が多いのです。
じゃあ、続けるにはどんなものがおすすめ?
例題が、実用的なプログラムなら達成感が出る。
少ないコーディングで、完成するものが良い。
出来た作品を人に見せやすいものがいい。
人は、地道な勉強はやっぱり苦手。小さな成功体験を積み重ねないとやっぱり止めちゃうんですね。
そこで、おすすめは 「windows デスクトップ開発」です。
なぜWindows デスクトップ開発なの?
他の開発より、初心者に向いています。
開発環境が用意されている。(自分で作らなくてもいい。)
→開発環境はIDE(統合開発環境)があるため、すぐに使える。出来上がったプログラムを人に見せやすい
→完成したEXEファイル(実行ファイル)を送るだけで、見てもらえる。見た目の動作がわかりやすい
→見慣れたWindowsの画面で動作するのでわかりやすい。実用的なプログラムが作りやすい
→対話型が基本のため、簡単で便利なプログラムが作りやすい。
プログラミングは、他の方も言われているように「本当は、なにから始めても良い」のです。
根本を流れるものは、どの言語でも同じものです。ならば、どこから始めようとも慣れてしまった方が勝ちです。
おすすめ言語は、これだ。
Windows デスクトップ開発で有名な、C#かDelphiをおすすめします。
C#
Windowsを提供しているMicrosoftが提供する言語です。習得困難な「C,C++」を母体にして作られた言語です。 特徴は、Windows デスクトップ開発を得意とすること。でも、Web開発や、ゲーム開発にも使える多機能な言語です。 Microsoft提供だけに、資料が多く情報が多いです。
Delphi
Embarcadero(エンバカデロ)社が提供するPascalベースの言語です。以前からMicrosoftと双璧をなす言語です。 MicrosoftがVisual Basicしか提供していなかった頃、あまりの使いにくさからDelphiの移行した人が多かったことも有名です。
どちらも、商用利用でなければ、無償でダウンロードできます。正直、開発環境の見た目はそっくりです。 それもそのはずでC#の開発にはDelphiの開発陣が多く参加しています。いわば異母兄弟。 ただ、目指す方向は異なります。どちらを選ぶのかはあなた次第。
あとがき
空前のプログラミングブームで、盛り上がっています、古くからこの業界に携わっているものからすると、ただのブームで一部の教育業者が儲かるだけで終わってしまうような嫌な予感がしています。高いスクールに授業料を払ったのにプログラミングの仕事につけない人が溢れてしまったりしてと要らぬ心配をしてしまいます。
懐かしの昭和では「内職詐欺」というのがありました。手に職をつけて副業で内職をしようというものです。高い道具と教本を買わされて、講座を終了したのに内職の仕事は斡旋してもらえないというものです。なにやら、そんな匂いがするような気がして。 でも、今はプログラミングを始めるには最高の時代だと思います。Excelを使えるのが当たり前なようにプログラムを組むのも当たり前になってくるのだと思います。昔は、高いお金を出して言語のパッケージや参考書を買ったのですが今や無料でダウンロードできるのですから、パソコンもそんなに高い能力のものは要りませんし、ハードルは低いです。
一人でも多くの人がプログラミングを自分のものにしてもらえるよう、応援しています。
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