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24歳〜「某産婦人科」入社のきっかけとそこでの経験が新しい人生のスタートだった!

前職での出来事でした。
とある日、いつも通りに仕込みを済ませ、営業準備をしていた時、「ガラガラ」っと引き戸の音が鳴り響いた。
「こんばんわ」っと女性のお客様でいつも足げに通って頂いている常連さんの一人だ。
カウンターにいつも指定席がありこ綺麗な服装で眼鏡をかけ、楽しそうに話しをしながら美味しそうに食事をしていた方だったので印象に残っている。

今日もいつもの「揚げ出し豆腐」と焼き鳥をお任せでと注文が入る。決まってこのルーティンだ!

飲み物は生ビール、大ジョッキで🍺!

カンパーイ!の後、半分程を豪快に飲み干して、さぁ楽しい一時の始まりだ!といつも思いながら焼き鳥を焼いていた、のを今でも鮮明に覚えている。
(カウンターの前に焼き場があつたので。)

ただこの日はいつも以上に記憶に残っていた出来事があった!
来店してから1時間程たったくらいに、徐に女性の口から出た言葉が、「今日はいつも皆さんが食べてる賄い(カレー)を食べたい」とご注文があった。

今でこそそういう、臨機応変に対応する店は少なくはないが、もう20年ほど前の地方にあるガード下の様な居酒屋では中々受け入れ難い注文だった!

「マスター(店長)に確認しますね。」と伝え、マスターに確認をしに行く、もう65過ぎのお爺ちゃんがマスターだったこともあり、「よかよか、好きなだけ食べてもらいなさい。」と!しかも
お代はいただかないようにと!
何て気前がいい人なんだと思いながら伝えに行った。
女性は満面の笑みで「いつも美味しそうに見てたんだけど、忙しそうで言いづらかったんです。」と
嬉しいお言葉をいただき、私も気持ちが良く成り大盛りで出したのを覚えている。

そのカレーをペロリと食べて一息ついた頃に、カウンターと焼き場を挟みながら、いつもの世間話をしていた時、その女性から「私は某産婦人科で調理師をしています。」と話が始まり、「今施設拡大と業務転換で男性の募集をしています。そんな時にあなたの手捌きと笑顔がいつも素晴らしいと思っていたので一緒に働きませんか?」というお誘いの言葉でした。

これが「某産婦人科」に入社するきっかけを作ってくれた、恩人の話しです。
この方とは今でもお付き合いをさせていただいています。20年ほどのお付き合いですがお互い家庭を持ち幸せな日々を送っています。

今回のお話しを、この女性にいただかなければ今の私は間違いなくいません。
(どんな風になってたかは想像もつかない。)
ただ今回、言える事は毎日毎日出来ることを一生懸命にやることで、必ず誰かが見てくれていて、手を伸ばし、掴む事で先は見えて来る!
という事を今だから言えるのかと!

#3「某産婦人科」に入社して巻き起こる波瀾万丈な毎日と料理の奥深さ!をお届けします。

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