台湾留学で病んだ話 part3

ー内容少し重めなのでご注意をー

学校が始まった。でも友達ができなかった。
部屋がちょっと自分のスタイルに染まってきた。でも天井が雨漏りし始めた。
交換留学時代の友達と再会した。でもいつの間にか気を遣ってしまうことがあるほど微妙な関係になっていた。

期待と楽しみが詰まっていた蕾も花を咲かし始めた頃、思い描いていた理想と現実の間のほんのちょっとの隙間もトゲとなってチクチクと胸に刺さっていった。

あんなに意気込んでいた学校も授業が始まると台湾人の学生と私の間には永遠に縮めることのできない差があることを思い知らされてうちひしがれた。

自分ではそこら辺の外国人留学生よりは中国語ができる方だと思っていた。
外国人留学生の中でできてしまった変なプライドは、大学院が始まって1週間で見事に木っ端微塵になった。

留学生のグループの中ではネイティブに近い扱い。
でも現地の台湾の学生の中では同じスタート位置にさえ立てていない。

やっと一つの壁を越えたと思ったら、またすぐ壁にぶち当たった。
先生の何気ない一言に傷つき、涙ぐむようになった。

何かがおかしい。そう思うには十分すぎるほどだったのかもしれない。

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