秘密警察を宣伝してみる #ショートショート(410字)
「君たちに秘密警察の良さを宣伝してもらいたい」
上司が変な事を言い出した。
「はぁ。どうやって?」
とりあえず話を聞いてみる。
「秘密警察は無茶な任務が多く、秘密主義のため警察内部でも煙たがられている存在だ」
「まぁ、それはそういう仕事なんで、仕方ないと思いますけど……」
「署内での秘密警察イメージアップのため、君たちにはとある組織に属してもらう」
「おお……」
「町内会の夏祭りに潜入せよ」
「なんて?」
「祭りの出店で焼き鳥やたこ焼き作りに奮闘するオヤジを演じてこい。りんご飴でも良い。これは命令だ」
「なんで?」
「……警視総監のお孫さんが、コロナ明け4年ぶりに開催される町内会の夏祭りを楽しみにしていらっしゃる」
「…………」
かくして、我々秘密警察は町内会の夏祭りに出店した。
「じゃあ俺、チーズハットグ担当で」
祭りになると、どこからともなく見た事の無いオッサンが集まってくるのは、秘密警察のイメージアップ活動によるものなのかもしれない。
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こちらの記事を拝見して書きました!
「秘密警察って何?!」
という所からスタートし、警察についてふんわりとした知識しかなかったため、終始ふんわりとした話になりました。すみません!
楽しいお題をありがとうございました🙏✨
今までいただいたサポートを利用して水彩色鉛筆を購入させていただきました☺️優しいお心遣い、ありがとうございました🙏✨