寄り添うこととすり寄ることと
こんにちは、たまちゃんです。
最近、ある人がご自身のビジネス活動について、こんなことを言われていました。
「お金のために、自分をお客さんに合わせていくのはしんどい。」
つまり、自分の本来やりたくないことであるけど、お客さんが望むことなので、それに合わせていく、そんなビジネスはやりたくない、ということです。
内容や程度にも寄ると思うのですが、確かにこういうことって、ヘタをすると「迎合」ということになりかねません。
ただただお客さんの言われるがままに応じて、自分って一体何なんだろうと「アイデンティティ・クライシス」に陥っても不思議ではありません。
また、これとは別の話で、僕が参加するビジネスコミュニティNEXT DIMENSIONで5~6人のチーム活動をやっています。
それぞれが個人の目標を立てて、チーム全員で目標達成をサポートする、というもので、我々のチームでは毎晩2時間近くミーティングを行っています。
2時間と決めているのではなく、話が白熱して2時間くらいになってしまうのです(笑)。
チーム内で投資のコミュニティを作って、その運営をしている方がいます。
その方が、コミュニティメンバーの投資活動を後押しするような勉強会や、それに向けた資料作りを毎日やっておられました。
しかし、何回かの勉強会やミーティングで彼は気づいたのです。
あんまり、投資に関心がない人もいるな、ということ。
実際に投資の話をしても、熱心に聞いていないことに気づいたのです。
そして、メンバーにヒアリングをしてみると、コミュニティの関係性に惹かれて入ったけど、投資そのものには、そんなに興味がない、という人も少なからずおられたのです。
投資のコミュニティで投資しないのかよ!
と、僕なんかはつっこみたくなりますが、逆に言うと、メンバーの関係性だけで入ってくるわけですから、メンバーにそれだけ魅力がある、ということの証左なのかもしれません。
コミュニティ内で話し合って、すったもんだあった結果、投資をがっつりやる派閥と、コミュニティ内の和を深めていく派閥に分派させることが決定したようです。
前者はわかるのですが、後者は何をやる、というのがないので、今後どうなるのかなと、他人ながら心配なところではあります。
しかし、それは彼ら、彼女らが話し合って決めたことですから、それでいいんじゃないかなと思います。
僕が関心したのは、そのコミュニティのお世話をしている、冒頭でお伝えしたチームメンバーの彼です。
彼は投資コミュニティのためと思って、勉強会を主催し、その中で空気がちょっとおかしいということを感じ、メンバーのヒアリングを行い、コミュニティを2つに解体するという決断をした、この柔軟性。
彼が言っていて印象的だったのが、
自分がいいと思うものを提供するだけではダメで、相手が何を望んでいるのか、ということをしっかり把握しないといけない。
ということです。
確かに、お客さんの言うことだけを聞くなら、単なる迎合になってしまいますが、自分の言いたいことを一方的に伝えても、聞く耳を持たないなら、やはりやっている意味がありません。
そして、彼がもう一点注意していることがあります。
それは、何でもこちらから一方的に与えてしまうと、参加者は情報を受け取るだけの依存体質になってしまう、ということです。
これもひとつの真理で、欲しい物を与えるのがコミュニティリーダーの役割ではなく、必要な情報を自分で取りにいける力を身に着けさせるのが役割だと思います。
そのような意味で、今日のタイトルは
「寄り添うこととすり寄ることと」
としました。
お客さんに合わせていくのがいいことか?悪いことか?ということがテーマなんですが、やはり合わせていくのが基本だと思います。
それが自分のやりたいことと合っていないかもしれませんが、仮にそうだったとしても、人に貢献するって、それだけで素晴らしいことだと思うんですよね。
相手のニーズに合わせながらも、自分の伝えたいメッセージを盛り込んでいく。
そのギリギリの妥協点を探っていく。
双方を両立させようとするから、今までの自分にはなかった新しいひらめきが生まれる。
仕事の本質ってそういうことなんじゃないかなと思います。
なので、まずは「お客さんに聞いてみる」ということから始めるのがベストだと思います。
それでは、また!
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